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夢をみたよな《天使たち》  作者: 花澤悠
17/19

妖怪の花



鬼太郎の

髪の毛に手を伸ばし

なにが正義なのかと

すがったのは

まだねずみ男に出会う前の

むかしのあたしさ



涙、涙、涙、

涙雨がつづくのか


むかし子供だったころの正義

もう一度、妖怪にだっていい

信じさせてほしい

黒い街を生きる

ほんとうを怖がるあたしなのだが



それで死んでもいいのです


黄金のキラキラ光り輝く

砂金のような鱗粉を


わたしにふりかけて

ください


まず、あたしを見てください

そして、あたしを愛してください

それなら、あたしを殺してくださってもかまいません


どんな妖怪だって

いるわけないと知ったから

罪を重ねて重ねる心を穢す

そのなかでさえ、咲きたいあの夢の花を

いったい、

あたしはなんと呼べばよいのだろう?







21/06/23 21:13更新 /


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