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夢をみたよな《天使たち》  作者: 花澤悠
13/19

美しい海月




死が美しいだなんて

空をみあげると涙が止まるみたいな


ゆめものがたりだ


それは美しい死をみせられ

残されたものが語る


ゆめものがたりでもある


息ぐるしい海の中を泳ぎ

塩の痛みに目を閉じてしまった

それは星月夜


目を閉じずとも海の中では

なにもみえない


けれどもなにかは聴こえる

波の音ではなく

人魚のあげる波しぶきでもなく

セイレーンの歌う声でもなく


まるで運命の馬車がこちらへ向かって

走ってくる激しさで

少し怖いような


そのあと私を

どこに連れていってくれるのか

えいえんに


深く深く潜り

貴婦人のような海月をみたとき


その透きとおり発光する円環は

まるで運命の微笑みを

咲かせているのかと思った


そしてそのまま更に深く潜りつづけること

それが消えゆくことなのだとしても





21/05/29 07:11更新


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