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テーマ詩集:空

作者: 歌川 詩季

  空を見るのは好きですが。

 堂々めぐり 何十周目だかの空を

 果てがないなと 嬉しそうに笑うおまえと

 高層ビルの 屋上で離着陸してる

 ヘリコプターは まるでちがう場所を飛んでた


 せめて 紙飛行機なら 二等辺三角形の翼

 箱庭のむこうまでを フライトプランに


 空は 青く 高く 遠く 広く ()んで はるか

 かたや てんで ちっぽけなおれたちの

 声が届いたところで それは空耳のひとつ



 せいぜい たかが 何万分の一の空を

 きりがないなと もてあましてみせるおまえは


 だけど アドバルーンなら 膨らませた想いこそが翼

 蹴りあげた屋上に つながれてたって


 空は 朱く (くら)く 深く 重く 色を変える

 とるに足らぬ ちっぽけなおれたちの

 愚痴が響いたとしても それは空言(そらごと)に過ぎず

 空じたいというより。

 見るのは、太陽、雲、月、星。

 空じたいを見るのは、色だけだったり。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 空の大きさが感じられる作品ですね。たとえ小さな声だったとしても、それを受け入れるだけの器が空にはありそうだなと思いました。
[良い点] 今日も良いです。 [気になる点] 無 [一言] 現在、次は、何を書くか、暗中模索中です。「地獄のハロウィン」と「エッセイ」が候補ですが……。
[良い点] 空のフォーカスの仕方が面白いです。 [一言] 確かに、空を窒素と酸素の空気とすると、人の目には、 無色です。というか、どんな物質も、自らが発光しなければ、 他に光源がなければ、多分、無色で…
感想一覧
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