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レストランとオーナーさん

僕と月と真矢と美子さんは、先に車を降りた。


「お兄さんいるし、手は繋がない方がいいよね?」


「なんで、いいじゃん」


そう言って(るい)は、僕の手を繋ぐ。


「月さんって、かっこいいですよね!」


「月でいいよ。かっこいいか?」


「俺、スゴイと思うよ。こんなに人がいるのに、さらっとそういうの出来ちゃうとことか」


確かに、こんなにたくさん人がいてドキドキする。


真矢の言葉と同時に栞さんがきた。


「当たり前だろ、月は、かっこいいの。」


麻美さんと手を繋いでる。


「そうかな、付き合うってそういう事だろ?」


「付き合ってんの?」


真矢が、驚いて声をあげたからいろんな人がこっちを見た。


「しっー、声でかいから」 


栞さんが、真矢に言った。


「悪い、いつから?」


「ちゃんと付き合ったのは、二週間前。」


「酔った勢いで告白したら、成功した。元々、俺は星とならどこまでもいくつもりだったから」


「いや、そう言うのサラッと言えるの尊敬するわ」


真矢は、月を気に入ってくれたのがわかった。


「藤堂さま、こちらです。」


名前を呼ばれて入っていく。


「こちらのお席になります。」


「ヤバイ、やっぱりここすごいよ。月見て、あれツリー見える。」


「本当だ。」


ガラス張りのレストラン、ちょうど会場を見下ろせるようになっていて、とにかく夜景が綺麗だ。


仕切りがあるけど、扉はない店内は、半分個室のような作りで、すべての窓から、この町の夜景が見える。特に、月星花式場の夜の姿は素敵だった。


「俺、初めて知ったけどあの会場って形が浮かび上がるんだな。」


「そうだよ。月の教会と星の教会、花の教会、光が浮かび上がってその形になるの」


「幻想的だよね。夜、結婚式あげたい人多くて予約とれないって」


栞さんが、言った。


「ここも、結婚式の二次会とかで使われるんだよ。ああ、きたきた。」


「いらっしゃい、栞ちゃん。」


「オーナーの美咲詩音(みさきしおん)さん」


「どうも、美咲です。あっ、私の仲間発見。橘月さんでしょ?初めまして」


「よろしくお願いします。」


「月を狙うなよ。そう言うのじゃないって言ってるだろ?ごめん。僕の従兄弟」


「えっ、知らなかった。」


「うん、ずっと海外にいたからさ。」


「だから、月をそんな目でみるな。」


「月の事、興味あるんですか?」


僕は、ちょっとヤキモチをやく。


だって、この人は、栞さんに似てすごく綺麗。


「ああ、君、綺麗な顔してるね」


「だから、星さんに興味もつな」


「だけど、私は月君がいいな。ダメ?別れたら私にしない?」


「ダメです。」


僕は、少しヤキモチをやいてる。


「ヤキモチやいたの?」


「詩音、いい加減にしろよ。」


月が、何も言ってくれないから僕は恥ずかしくて俯いていた。


「あの、気持ちは嬉しいんですが、俺、星と別れる気なんてありませんから、星が嫌だって言ってもいるんで、すみません。」


月の言葉にドキドキしてる。


「ああ、そういうのサラッと言えちゃうとこがかっこいいよね。」


「本当、そうですよ。俺もサラッと言いたいな」


真矢と美咲さんに言われて月が照れ臭そうに笑ってる。


「僕の幼馴染みは、かっこいいに決まってんだろ。」


栞さんが、月の肩を叩いてる。


「星さんは、幸せものだね。」


そう言って、栞さんは、柔らかい笑顔で笑ってくれた。


「いつものでいい?食べれない物あるなら聞くよ。」


「アレルギーとかあったら言って」


みんな、大丈夫だと言った。


「わかったよ。じゃあ、また後でね」


そう言って美咲さんは、去っていった。


「ごめんね、詩音がなんか」


「いえ」


「月を昔から写真で見てて、気に入ってたんだよね。」


「そうなんだ。」


「なんか、ごめんね。詩音、すぐ気づいちゃうんだよ。」


「見たらわかるんだろうね。」


そう言ったら、美咲さんがワインを持ってやってきた。



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