流星と話し合い
目覚めた俺は、シャワーを浴びた。
あがると星が、起きていた。
服を着替える。
「眠いし、頭痛い」
「俺も、はい」
星に水を渡す。
「もう、8時前だね。そろそろ戻るよ。」
「俺も行くわ。タクシー8時に呼んだから」
そう言って部屋を出たら、星の家の前に氷雨君がずぶ濡れで立ってた。
「風邪ひくよ。じゃあね、月」
「ああ、じゃあな」
星は、氷雨君を家にいれていた。
朝から、雨なの忘れてた。
俺は、傘を取って降りた。
流星の家についた。
帰ってくるまで、待ってなくちゃ入れない。
暫くするとずぶ濡れの流星がやってきた。
「流星」俺の声に気づいて近づいてきた。
「車は?」
「置いてきた」
そう言って鍵を回して中に入る。
部屋まで来て、鍵を開けた。
「何で、ずぶ濡れ?」
「雨降るの忘れてたから」
「風呂はいりなよ、待ってるから」
そう言うと流星は、洗面所にはいっていった。
俺は、流星の靴を整えて玄関の鍵を閉めた。
流星でも忘れる事あるんだな。
俺は、手を洗ってからリビングに行く。
キッチンに並べられた酒の瓶の数に驚いた。
あの日から流星も毎日飲んでいたんだ。
あっ、これ。
「月守星」その声に振り返ると流星が立っていた。
「昨日飲んだよ。」
「月を感じられる。」
そう言って、キッチンに行く。
水を飲みながらソファーに座る。
ラグは、綺麗になっていた。
「コーヒーでもいれようか?」
「あっ、うん。」
流星は、嬉しそうにキッチンに言ってコーヒーを作ってる。
コーヒーを持ってきた流星に俺は、紙を差し出した。
「あのさ、帰るまでにこれ訂正できるかな?」
そう言って渡した紙を見て、流星の顔が怒りに変わった。
流星は、立ち上がってホッチキスを外し上下の部分を鋏できった。
近くにあったシュレッダーに迷わずかけた。
「後で、作っておく」そう言って紙を引き出しにしまった。
「怒った?」俺の問いかけに
「月は、無能ではない。俺をこんなに幸せにしてるのに無能なわけがない。」そう言って流星は、俺を抱き締めてくれた。
宇宙兄につけられた、烙印が、薄くなっていく気がした。
「ありがとう。」俺は、そう言って流星から離れてコーヒーを飲んだ。
「やっぱり残ったな。」頬の傷を指でなぞられた。
「仕方ないよ。」
「こんなに綺麗な顔に傷をつけるなんて…手術をして治すか?」
「いらないよ、別に。」俺は、笑って話した。
「そうか」流星もコーヒーを飲み始めた。
「あのさ、結婚生活と俺の愛何が関係あるの?」
「関係あるよ。俺は、ずっと月からもらった愛を支えに生きてきた。心と体が離れないように、繋げてくれた細い糸。今回一緒に過ごした事で、その糸の数は増えより強固なものにかわったと確信していた。でも、違った。ちゃんと月の愛を刻めていなかった。」
流星は、涙を流し始めた。
「ここから帰宅すると里美は何かに気づいた。俺に触れ、俺を求めた。3人目が欲しいという。」
どうして、そんなに苦しそうに泣くんだ。
「もう、これ以上子供は欲しくないんだ。月にこんな事を言うのは、酷いけれど…。俺は、そんなに沢山の人を愛せる程の愛情をもちあわせていない」
流星は、頭を抱えている。
「限界なんだと気づいた。もっと愛情を与えられた人間ならば、たいした事ではないのかもしれない。でも、俺には与えてあげれる愛情が少なすぎる。俺が与えてあげれるわずかな愛情をくれていたのは、他の誰でもなく月だったのだと気づいたのは泰佑がお腹に宿った時だった。」
俺は、驚いて流星を見た。
「宇宙兄さんの言うことは聞くものだね。」
「どういう意味だよ。」
「あの人は、子供を一人だけつくった。妻に男の子を産ませたんだよ。色々な研究をしているから、簡単だったと笑った。俺にもしないかと話したが、俺は自然に任せると話した。そしたら、俺に言ったんだよ。欠陥品の俺達が、たくさんの人を愛せるわけがないだろ?って」
そう言って流星は、深呼吸して自分を落ち着かせている。
欠陥品…か。




