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嬉しくて体をくっつける。

「うーん。」


泣きすぎて、頭が痛い。


でも、心は心地いい。


隣を見たら、(るい)が寝ていた。


横向いてる背中にピッタリくっついた。


手回していいかな?


ずっと、探してた。


ずっと、触れたかった。


ー1週間前ー


「じゃあ、これ。」


「わかった。」


たまたま、氷河(ひゅうが)にカフェに呼ばれてコーヒーを飲みながら仕事の話をされてた。


「この、オプションってなに?」


「ごめん。それ間違ったやつ返して」


殴るって見えたけど…なに?


意味わかんない。


僕は、何されるの?


「いらっしゃいませ。」


店員さんの声にレジを見た。


何か、見た事あるようなないような…。


僕と氷河の横をカップルが、通りすぎる。


「月さぁー。それ、おもしろくないから」


「えー。テレビでやってただろ?気に入ってくれると思った。」


るいって名前と、この声…


チラッと見た、その笑顔に間違いないって気づいた。


ドキドキが止まらなくて、氷河の話なんて聞いてなくて…。


この時、僕を買ったやつがとんでもなくヤバイやつなんて聞いてなかった。


「それでも、やる?」


「ああ、うん。」ってすぐに返事をした。


「じゃあ、行こうか」


二人が出ていってしまう。


「ごめん。氷河。用事できた。3日後、わかったから。じゃあ」


「はいはい。」


そう言って、二人を追いかけたんだ。


腕を回した、暖かい、嬉しい。


ずっと、こうしたかった。


「うーん。」起きた。


僕は、離れた。


「お前、誰にでもすんのか俺は、男だぞ。」


気づかれてたんだ!


腕を押さえつけられる。


「僕だって、男だよ!」


そう言ったら、腕を離した。


なんで、もっとできるよ。


僕は、大丈夫だよ。


月は、起き上がっちゃった。


「そうだよな。何、言ってんだろな。俺」


僕も、起き上がった。


なんで?


なんで?


進まないの、進めないの…。


今までの人は、違ったよ。


こんな状態で、終わらなかったよ。


「……したい。」


「えっ?聞こえなかった。」


「ごめん。忘れて」


そう言って、立ち上がった。


「はい、水」


「ありがとう」


「まだ、飲める?」


「うん。」


「ワインとかいける?」


「うん」


「腹は、すいてる?」


「食べれるよ。」


「じゃあ、何か作るから」


そう言ってキッチンに行っちゃった。


よく、我慢できるよね。


普通は、無理だよ。


僕が、恋愛対象じゃないから?


だから、我慢できるんだよね。


期待して、馬鹿みたいだ。


ドキドキして、馬鹿みたいだ。


「はい、これ」  


「すごい。」


「生ハムとチーズもらっててさ。ワインもはい。」


「ありがとう」


「隣、座っていい?」


「うん。」


生ハムに巻かれたチーズを食べる。美味しい。


僕の料理も食べさせてあげたい。


「料理作るの?」


「あっ、うん。中華だけど」


「中華料理好きなんだ。」


「前の相手が、中国の人でさ」


「あっ、そう。本格的なやつか」


寂しそうな顔したら期待するからやめてよ。


「うん。辛いの。ハハハ」


「へー。今度食べさせて」


「うん、いいよ。」 


僕は、ワインを飲む。


つまんない、もっと踏み込んできたらいいのに。


「ママには、抱き締めてもらえなかったのか?」


「えっ、うん。それ以外はしてくれたよ。」


「それ以外って?」


「例えばさ、こうさ」


「近いんだけど…。」


「初めての僕を奪った人」


「えっ?それって」


「アハハ、冗談だよ」


「冗談に聞こえなかったよ。」


「似てるから、僕はパパに似てるから…」


「だから、ママにされたのか?」


「アハハハ、冗談だって言ったよね。」


何で、月が泣くのかな?


「あっ、まただ。ごめん。何かまじで」


そう言ってティシュを取ろうとした手を掴んだ。


【星は、パパが守るよ。絶対に星を渡さないから…。】


頭の中を響く、パパの嘘つき。


「ティシュ、とれないから」


「あっ、ごめん。でも、何で泣くの?」


やっぱり、離さない。


「わかんない。勝手にでてきた。」


そう言って手を離そうとする。


「離さないよ」


「なんで?」


「離したくない」


「なんで?」


「離すといなくなるから」


「誰が?」


「えっ。離しちゃった」


誰が………?


パパが


いなくなった。



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