表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/251

みんなで飲む

俺と(ひかる)を抱き締めてくれた、華君はフワフワした雰囲気をまとっている。


本当に天使に思う。


「兄貴、飯作りに行こう。」そう言って晴海君が呼んでる。


「ああ、じゃあ準備するから華よろしくな。栞ちゃん」そう言って行ってしまった。


「僕に、興味があるの?」俺を見て言ってる。


「どうやったら、化け物に食べられないように出来る?」


俺の言葉に華君は、


「君は、食べられないよ」って言って足元を見つめてる。


「君じゃなくて、月、こっちが、星さんでまやたく君で美子さん」って栞が言った。


「ああ、ごめんね。月君と星君は、ちゃんと紐に繋がろうとしてきてるよ」って笑った。


「わかるの?」


星が聞くと栞が…


「華は、僕よりもっと人の心が見えてる。で、化け物がついてる人以外には人見知りする。」


だから、まやたく君と美子さんと麻ちゃんとは話さないんだ。


「しおりんも、化け物飼ってるのに言わないでよ。」


「華も、相変わらず背中に背負ってるよ。」


「ハハハ、やっぱり育ってきてるでしょ?」


「ちゃんと、背負ってるから大丈夫。」


「どうやって、コントロールしてるの?」


星の言葉に、栞は「絵を()いてるからだよ」って笑った。


「この中のグチャグチャしたものは、何かにぶつけなくちゃね。」そう言って、華君は胸をトントンって叩いた。


「受け止めてくれる人がいるって幸せだね?普通は、誰にも言えないから」


華君は、俺を見つめてから、星を見てる。


「二人なら、きっと止めてあげれるよ。」ギュッーって俺と星を、華君は抱き締めてくれた。


そう言って離れて、「とめたい人がいるんでしょ?大丈夫だよ」って笑ってくれた。


「できたよ。華、みんなにギター弾いてあげなよ。」


「いいよ。」


そう言って美咲さん達が、料理やお酒をもってきた。


グラスにワインを注いでくれる。


「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。乾杯」


そう言って、乾杯をした。


お酒を飲むと華君が、ギターを引き出した。


学芸会レベルではない。


鳥肌と涙が止まらない。


星を見たら、星も泣いてる。


「すごいな、星。背負ってるもんが違う」


「僕も思った。華君は、すごい気持ち背負ってる。」


腕がうまく動かせなくなっても、沢山の傷をつけられても、誰かを救ってあげたい。


その気持ちが伝わる。


優しい光が注がれているみたいに暖かいものが、包み込む。


パチパチパチパチ…終わった瞬間。


みんな拍手した。


「照れる」そう言いながら、俺達の元に戻ってきた。


華君は、ご飯を食べてる。


「兄貴のご飯は、やっぱり美味しいね。」


そう言って華君は、食べてる。


「華に興味あるなら、ここに食べにきてあげてよ。海の(うみのはな)って名前だよ。」美咲さんが笑った。


「きてみようかな」


「おいで、おいで。華も気に入ってるみたいだから」


そう言って笑った。


それからは、みんなで楽しくお酒を飲んで笑った。


「真矢、それ美味しい?」「うん」「これ食べなよ」「いいね」


って、思い思いに話を楽しんでいる。


楽しい時間は、終わってしまった。


みんなとお店でバイバイをして晴海君と華君が、俺と星を送ってくれる。


「愛してる人は、別にいるんだね」


車に乗って華君に言われた。


俺も星も、泣いている。


「愛してるけど、一緒にいれないなんて辛いね。」


涙がどんどん流れてくる。


「僕も、もった事あるよ。」そう言って腕の傷を撫でてる。


「腕を傷つけた彼はね、僕に言ったんだよ。愛してるけどいれないって華を殺すからって…。で、しおりんにも別れろって言われたんだけどね。僕は、別れなかった。別れたくなかった。」


そう言って、声が震えてる。


「若いから、馬鹿なんだよね。」


「何歳?」


「23歳。」


って、笑ってこっちを向いた。


「わからなかったんだよ。いれないなんて感情(きもち)。」


「だから、そうなるんだよ。」晴海君がそう言って車を止めた。


俺と星は、車から降りた。


「頑張ってね」そう言って華君が抱き締めてくれた。


「また、会いましょう。」そう言って晴海君が笑った。


「ありがとう」そう言って、星と俺は二人が小さくなるまで見送っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ