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105話「アイテムボックスは固有魔法?」

 早速来た道を戻りながら食料を買い込む。

 肉、野菜、果物。保存に向いた加工をされた物から、採れたて新鮮なものまで。

 俺のアイテムボックスに入れてる限り鮮度は関係無い。

 アイテムボックスに入れた時の状態そのままで取り出せる。

 便利だなぁ。

 柳瀬さんは加減を知らないのか、どんどんと買い込む。

 遭難などを考えたら悪い考えじゃないけど、俺がアイテムボックスというチートを持っているおかげだという事を理解して貰いたいところだ。

 数日前―ドラゴン討伐の前まではある程度の遠慮をしてた様な気がする。

 あれ?エーゼとエドの加入でガタが外れた?

 まあ、容量は未だに底を見せないし、食料代は全員が出し合うから俺に不都合は無いんだけどさ。

 強いていうなら、出し入れ方法が俺の意志一つしか存在しないせいで、いちいち思考が裂かれる点だけだろう。

 もう数ヶ月もすれば無意識レベルで操作可能までレベルアップしたい。

 いちいち意識して操作するのも面倒だしな。



 エーゼによると、このアイテムボックス一つで一生食べて行けるだけのものだとか。

 ゲームでは主人公が当然の様に持っている機能だけど、現実として考えるなら輸送業界に革命を起こす代物なのは俺の頭でも容易に想像ができる。

 鮮度そのまま、魔力消費による使用制限も無し、容量制限の底も見えない。

 この世界に比べて遥かに発展している元の世界でも、これを上回る輸送手段は存在しないだろう。

 しかし、元の世界なら量産できない時点で一般普及は難しいだろう。元の世界では革命は難しかった。

 冒険者なら何処のパーティーにも引っ張りだこ、商人なら運送役として引っ張りだこ、国に使えたら一生どころか孫の代まで安定の国家予算レベルの報酬が。

 確かに美味しい話ではある。

 だけど、それは俺のやりたいことじゃない。

 このままで良いんだ。このまま柳瀬さんと魔王討伐の道を歩み、最終的に魔王を倒して元の世界に送る。

 ……それで良いはずなのに、少しだけ残念がっている自分がいた。






 買い物もひと段落した頃。

 小休憩も兼ねて、酒場の一角で喉を潤す事になった。

 正直言って時間と金の無駄だと思ったが、柳瀬さんだけでなくエドとエーゼもいるので断れない。

 数か月前までは高校生で社会人ではないが、こう言った付き合いも必要なのは分かってる。


 数か月前なら、ガチで無視して宿屋に帰っている所だろうな。

 これも柳瀬さんに感化された影響なのか?

 いや、そもそも柳瀬さんがいなければこの出逢いは生まれなかっただろうな。

 それを良いルートだと思うか、悪かったと思うかはまだわからない。

 この道が正しかったなんて、結局のところ最後にならないと分からないのだから……。



 各自飲み物を注文して席に着いた。場所は壁際で話が聞かれにくい場所だった。

 選んだのはエドである。迷うことなく壁際を選ぶ辺り、相当慣れてらっしゃる。

 いや、適当に選んだ結果がこの場所と言う可能性も否定できないが。

 エドとエーゼは紅茶、柳瀬さんは果実水、俺はミルクを店員さんから受け取る。

 エドとエーゼは見た目に合ってるチョイス。

 高貴感が漂って凄い。(脳死)

 柳瀬さんは……無難な感じ?

 俺は水と行きたかったが、衛生環境が元の世界とは段違いに悪い異世で飲料水が無料で出て来るわけも無く、そもそも綺麗な飲み水は高かった。

 なので無難に一番安いミルクを頼むのは消去法だ。

 何の果実や味が分からない果実水を飲むなど以ての外。

 そう考えたら、柳瀬さんは勇気あるなぁ。



 頼んだ飲み物を飲んで一息ついた所、エドが買い物の収獲を話題に出した。

 驚きの声を含んでいる気がする。


「かなり買い込んだね」

「そうですわね。非常食を除いても1ヶ月は問題無く活動できるでしょう」

「あぁ、これもツカサのお陰だね。これなら長期間の依頼を受けても大丈夫だろうし、緊急時にも食料の問題は解決だけど……」

「そうですわね。ただ……ツカサさんばかりに負担がかかってしまうのが気がかりですわ。幾らSランク相当の魔力保持者であっても、常時一パーティー分の荷物を賄うのは大変ではありませんか?」


 戦闘になれば攻撃魔法や防御魔法に魔力を割かなければなりませんし……、とエーゼが同職だからこそ分かる心配をしてくれる。

 エーゼは俺のアイテムボックスが特別製である事を知らない。だからこその心配。

 残念ながら、その心配は全くご無用だ。

 問題ないと答えるついでに、俺は気になってた事を質問してみる。


「問題はないけど……。普通の収納魔法ってどのくらいの割合で魔力を消費するんだ?」

「そうですわね。明確な定義はありませんが、一般的な魔法使いですと2人分の荷物が限度。1週間程度で魔力が尽きてしまいます。その間、他に魔法は発動できませんわ」

「貴族に仕える魔法使いや冒険者ランクが上級者くらいになると、5人程度のパーティーの荷物を2,3週間ギリギリ保つくらいかな?」

「腕がよろしければ低級の魔法を放つくらいならできる方もいらっしゃる様ですわね。もう一つ上の魔法使いになりますと、約数パーティー数ヵ月分の食料、荷物を収納が可能と聞いた事がございます」

「魔力総量で言うならどのくらいになる?」

「Aランクは確実に超えてきますわね。……Sランクの貴方は今のところ余裕なのでしょう?」

「まぁ……余裕と言えば余裕、かな?」

「なるほど……」


 と言いつつも、考える仕草で俺から視線は外さないエーゼ。

 目を逸らす俺。逸らしてても視線を感じる。

 なにこれ、俺のどこが気に入らなかったの?

 隠している事はあるけど、嘘は付いていない。

 ……どう考えてもそれが気になるみたいですね。はい。


「えーちゃんは何が気に入らないの?」

「いえ。ツカサさんはどの程度までこの状態で魔法を扱えるのか気になっただけですわ」

「えーっとツカサ君は何時もこんな感じだよ?収納魔法?で私が持てない荷物を持ってくれるし、危ない時は防御魔法?で助けてくれるし、届かない場所への攻撃も行ってくれるの」


 柳瀬さんが俺を褒め称えてくれる。

 少々過大評価過ぎて照れくさい。


「ツカサさんが優秀な魔法使いなのはご存知ですわ。私が疑問に思っているのは、あれだけの食料と荷物を収納して、これまで通り魔法を扱えるか心配だったのですよ」

「ん-?」

「ホノカさん、魔法と言うのは魔力を使って発動しているのは勿論知っておりますわよね?」

「馬鹿にしないでよ。そのくらい流石に何となくだけど分かるようになってきたんだから」

「では、あれだけの荷物を収納しながらこれまで通りの魔法は扱えない事も理解できますわよね?」

「荷物をしまっていたら魔法は使えないの?ツカサ君は使えるよ?」

「ですから、ツカサさんの魔力量と技量ならば……」


 ここでエーゼは言葉を詰まらせた。

 柳瀬さんが言っている事に違和感を覚えた様で……やばっ。

 エーゼの視線が柳瀬さんに逸れたことに安堵してる場合じゃなかった。


 しかし、俺が話題を逸らそうと行動に移すのが遅かった。

 エーゼが俺の隠してる事に辿り着く方が早い。


「ホノカさん、ツカサさん常に全力だったと?移動中も、依頼中も、初めてお会いいたしたダンジョン内でも、先のドラゴン襲撃時も、全て全力で魔法を扱っていらしたとおっしゃりたいのですか?」

「もうッ。さっきっからそう言ってるのに……。ツカサ君が内緒で手を抜いていなければの話だけど」


 手は抜いていない。

 命がかかってる以上、手を抜く訳がない。


 柳瀬さんの言葉を聞いて考えこんでいたエーゼが俺の方へと振り向く。

 観念するか。

 

「……ツカサさん。今現在収納魔法で収納している荷物を全て教えてくださいませんか?」

「あ、ハイ。 まず、さっき買った今後の食料や野営道具、普段着が3着位に依頼中に羽織るマント2着、杖が1本、回復薬がと魔法薬が14本これは個人で買ったもの、剥ぎ取り用のナイフ……娯楽の本が100は超えてなかったはず」

「……おおよそ普通でしたが、最後の最後にとんでもない物を入れ込んできましたわね」


 一区切りして言葉を切った俺にジト目を向けて来るエーゼ。

 仕方ないだろ。


「ツカサ君は読書好きだから戦闘中以外はず~っと何かを読んでんだよ」

「あら?そうだったのですか? …って違いますわ!!」


 柳瀬さんの追加説明に納得しかけたエーゼだったが、ノリツッコミで軌道修正。

 チッ。あのまま流されてくれれば楽で助かったのに。

 内心で舌打ちして愚痴る。

 色々と感情が追いつかないエーゼを宥めてたエドは、苦笑いをしながら寄り道脱線しまくている話を纏めてくれる。


「まぁまぁ、一旦落ち着こうエーゼ。ホノカだって悪気があって言ってるじゃないんだろうしね?」

「そ、そのくらい分かっておりますわ。エドはよく落ち着いていられますわね」

「まさか、俺だって驚いてるよ」


 だとしたら物凄いポーカーフェイスだ。

 こう、余裕を感じられる。


「話を聞いて思ったんだけど、ツカサの収納魔法は特別制なんじゃないかな?幾ら魔力量が類を見ない程に多いと言っても、大量の荷物を収納して放てる魔法じゃなかった」

「ですので特別制?ありえない魔力量に収納量、同時に扱える高度な魔法、おとぎ話でも聞いた事がありませんわよ」

「確かに前例がない事だと思う。でも、だからといって否定するのは違うと思うよ」

「否定はしていませんわよ……」


 なんか置いてけぼり感がある。

 悪くはないんだけど疎外感?

 パーティーを組むにあたって、今後は慣れてくるのだろうか?


 エーゼを宥めたエドが俺に向き合った。


「それで、俺の予想は当たってるかな?勿論『パーティーだから隠し事は無し』とは言わないよ。誰にだって言いたく事、知られなくない事はあるからね」

「そう言ってもらえると助かる。……でも、絶対に話せないことじゃないから話す事にする」


 話すと、反応がめんどくさい事になりそうだったから話さなかっただけだ。

 話さないと決めていたわけじゃない。

 一時的な臨時パーティーならともかく、どれだけの期間になるか分からないけど、今後長い時間共にするならいずれバレる。

 話さなかった俺がこう言うのもなんだが、いずれバレるなら今話しておいた方が今後バレた時にギスギスしてしまうよりはマシだ。


「まず、俺は収納魔法を使っていない、と思う。魔法袋やそれに似た魔法具も使っていない。初めから…ってわけじゃないが、気が付いたら収納魔法に似たモノを扱える様になっていたんだ」

「収納魔法に限りなく近い魔法?そんなもの聞いたこともありませんわ」

「エーゼが聞いた事もないなら、固有魔法って線が濃厚だろうね」

「エーちゃん固有魔法って?」

「原因や法則は不明ですが、一般的な魔法とは違う魔法のことですわ。その人しか扱えないのが特徴ですわね」

「なるほどだから固有魔法……。エーちゃんやエド君も使えるの?」

「……いや、俺たちも使えないな。多分、世界でもそんなに居ないと思うよ」

「あまり公に公言する方は少ないですので、一般的に知られてる固有魔法所有者は100人も居ないと思いますわ。もっとも、ツカサさんのように隠してる方や無自覚に使用してる所有者の存在も含めるのなら、何百人になるのかは不明ですが」


 まぁそうだよな。

 俺の様に実力をひた隠す者もいるだろう。

 実力を隠したいから、注目を浴びたくないから、見つかっていないだけ、使っているが既存魔法と大差ないので分からない、悪用したいが為、一族に伝わる秘術の為。

 ぱっと思いつくだけでも、これだけの理由で隠してる人がいることが想像できる。

 まぁ、エーゼの話しぶりから推測するに、本当に固有魔法の所有者は少ないみたいだし。

 このご時世だ。

 国は戦力が早急に欲しいだろうから、強力な魔法を扱える人に莫大な報奨金を約束して前線に送り込んでいるんだろう。

 死ぬ可能性もあるが、本当に実力に自信がある人は前線に言ってるだろうなぁ。

 活躍すれば大金が手に入る訳だしな。

 ハイリスクなのにハイリターンでなければ冒険者は戦争なんかに向かわないだろう。


「話を戻していい?」

「えぇ、構いませんわ。一先ずツカサさんが固有魔法の収納を持っている事は納得いたしましたわ。他にも何か?」

「固有魔法に該当する俺の収納魔法の詳細をば」

「とにかく沢山収納できる事と魔力を消耗しない事以外にも何かあるのか?」

「以外にはないと思う。ただ……」

「ここまで暴露したんですもの。言いたい事はハッキリとおっしゃるのがよろしいと思いますわ」

「言いそびれたというか、言ってない事がもう一つだけあると言いうか……」


 何だかもったいぶってる感じがして余計に言い辛い。

 ここまでの情報量だけで呆れられているというのに、まだあると言えばエーゼは急かす。

 後回しは大抵悪い方向で終わる、と言う教訓を得た。

 何度目だよ。

 俺は何も成長しないな。

 

「単に今まで討伐したモンスターや魔物も全部保管してるだけだ。ギルドに買い取ってもらってない分や、装備品の素材として提供してない物は全部」


 何でもない様に努めて口に出した。

 エーゼが息を吐くと、張り詰めた空気が薄れる。

 何だその「でしょうね」と言いたげな目線は。

 エーゼが言えって言ったから言ったのに、この扱いは不当だ。

 話の意味が理解して居なさそうに微笑んでる柳瀬さんを見習ってほしい。


「既にこれまでのお話から予想はしておりましたわ。魔力も消費せずに容量もそこ知らず。簡単に予想できますわ」

「だったら呆れないで欲しいんですが……。いや、引っ張った俺が悪かったです、はい」

「分かればよろしいのです」


 何故怒られているのだろうか?

 確かに、俺も話の戻し方が悪かったのは認めるけど、勝手に期待したのはそっちじゃないか。

 ……まあ、ここで俺が反論しても時間の無駄だから何も言わないけど?


「エーちゃん勝手に期待し過ぎだよ。反省して?」

「そうだな。ツカサが何かしら特殊な力を持っているにしても、過度に期待するのは本人にとって辛いことになるはずだ。その点は反省するべきだな」

「ッ!?二人して酷いですわ……。確かに、私が過度に期待しすぎていたのは落ち度ですが……」

「柳瀬さんもエドも嬉しいんだけど、エーゼが期待したかった気持ちも分かる。だからこの話はお終いでよくない?」


 俺を援護してくれる二人を止める。

 こういう時は中心の人物が話を辞めさせる事が一番効果的だと思う。

 コミュニケーションスキルがプライベートでは皆無だから、全部ラノベで得た知識だけど……。

 これが正解かどうかは分からないが「この場が収まるならそれでいいや」と思った。


 エドとエーゼは「ツカサ(さん)がそう言う(おっしゃる)なら……」と引いてくれた。

 エーゼは「一応謝罪をしておきますわ。過度な期待を勝手に浴びせてしまい申し訳ありません」と言って頭を下げてくれた。

 ……あれ?

 結局のところ解決してないか?

 謝罪したエーゼを見た柳瀬さんは嬉しそうに頷いた。

 いや、だから何で柳瀬さんが嬉しそうなの?

 もういいや、考えるだけ無駄だから放棄することにする。

 命でもかかってるわけでもないのに、わざわざ頭を使うとはアホらしい。


 ちょっとした休憩のつもりだったが、かなり長い間話し込んでしまった。

 そろそろ店を出るべきだろう。

 エドも同じ事を思ったのか、残りの飲み物を飲んで退席を促した。

 店を出ると人は疎らになっていた。

 この店に入ったのが昼下さがり。所詮昼ピークが過ぎ去った時間帯。

 小一時間時間が経た事で人通りはかなり薄くなっている。


「さて、後は何か必要な物はあるかな?」

「旅に必要な物は凡そ揃ったと思うよ?何かあれば道中、町で買っちゃえば良いと思うし……。何かあってもツカサ君がどうにかしてくれるはず!」

「ホノカさんのツカサさんへの過剰な期待は一体何処からですの……」

「それは俺も知りたい」


 ホントに何処から来てるのだろうか?

 俺はただラノベやアニメから習得した知識をそれと無く使ってるだけだ。

 この程度オタクなら出来て当然。

 俺が特別な訳じゃないってのが柳瀬さんには分からないらしい。


 買い出しはそろそろ終わりのようだ。

 エドもエーゼもこのまま解散の雰囲気を出している。

 俺としては一つだけ用事が残っているんだけど、これは別にエドとエーゼがいなくても問題ない案件だからここで解散してくれても構わない。

 が、ここで俺の想定外になるのが最早お決まり。

 「他に必要な物」とエドに聞かれた柳瀬さんが思い出したらしい。


「あ、私とツカサ君でちょっと用事があるんだけどいいかな?」

「うん、いいけど用事って何かな?」

「ツカサ君?」

「鍛冶屋だよ。ほら、この前のドラゴン討伐で良い素材や報酬も手に入ったからもっと良い物とでも思って」


 柳瀬さんに「行っても大丈夫かな?」と首を傾げられたので、隠す必要もないから話した。

 今日中に行こうと思っていた用事は鍛冶場で新しい装備を受け取る事だ。

 明日にこの街を出るなら今日中に受け取って置く必要がある。

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