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目隠しの世界
小さな頃の夢を今でもまだ覚えてる?
頭の中で誰かに問いかけられた。
膝を抱えたまま、
小さく頭を横に振る。
子供の頃に教えてもらっていた世界は、
とんでもなく広くて、輝いていて…
出来ないことなどなにもないと思っていた。
待ちわびていた明日を超えると、
知らない世界で、
どんな攻撃を受けてもダメージを喰らわない強いからだになっていて…
もしかしたら、
そんな風に考えていた子供は他にもいるのかもしれない。
だけど、大体の人たちは時間がたつごと気づいていく。
そんな世界なんて、どこにもないことを。
明日の次は明後日でしかないことを。