表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニャーロック・ニャームズのニャー冒険。  作者: NWニャトソン
銀だら町の英雄
16/203

イケVSホワイトタイガー

 私とニャーバンとイケの秘密の生活は数日間に及んだ。

 ……とは言ってもニャーバンは若者らしく飽きっぽく、すぐにフラフラとどこかにいってしまう癖があったので実質二匹だ。

 もちろんニャームズとは冷戦状態でほぼ会話もなし。

……それでも順調に進んでいると思われた私たちの共同生活は子供たちの悲鳴によって終わりを迎えた。







(うわあぁぁん!! こわいよー!!)



(助けてぇ!!)



「な……なんだ!?」


「うが!?」


 この日は私とイケ、ニャーバンとで昼食を一緒にとる約束をしており銀だら山に集まっていた。


「悲鳴……? キャンプ場の方からだ。いったい何が起きた?」


「イケ日本語少しわかる!ヘルプ言った! 子供危ない! イケはいくぞ!」


 イケは四つん這いになり、前を見据えた。


「イケ! まさかいく気か!? 待つんだ!! 人間の前に姿を現したら君は……」


「うがががが!!」


 凄まじいスピード……イケは熱風を残し、キャンプ場へと走った。


「馬鹿! イケ! 君は死ぬのが恐くないのか!? ニャーバンは……くそ!! またフラフラと……役に立たない!! だから君はゆとりキャッツなのだ!!」


 私は恐怖に耐え、イケの後を追った。







「い……け?」


 キャンプ場にたどり着くと荒々しく息を吐く巨大な白い猫と筋骨隆々とした半裸の黒人が向かい合っていた。

 黒人の足下には猫耳のついた白い毛皮……私はニャにがニャんだかわからなかった。


「チッ!!どうやら間に合わなかったようだね!! 子供たちが危ない!」


 いつの間にか私のとなりにはニャーバン……いや。


「君は……ニャームズか!?」


「しまった! 走っているうちにターバンがずれたか……」


 ずれたターバンから覗く鋭い眼光はまさにニャームズのものであった。


「ニャームズ!? なぜ君がここに!? イケは……」


「説明は後だ!! む!? ホワイトタイガーが仕掛けた! イケ君!! 避けたまえ!」


 白い猫……【ホワイトタイガー】が黒人……【イケ】に襲いかかった!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ