FAX
キリがいいので短め
はて私は『私の情報は誰がホワイトにうったのだろうか?』とニャンダイチに訊ねたらそれは『グレイ氏です』と言った。
なるほど確かに彼にあった時私は我が子可愛さであれだこれだと話しすぎてしまったな。
親バカも考えようだ。
「しかしグレイ氏がグルだったとは……温厚な紳士だと思えたが?」
これにはニャンダイチが顔をしかめた。
「グレイ氏は怪しいとアイツは最初から睨んでいたようです」
アイツとはニャームズのことだろう。
「ニャトソンさん。アイツからFAXが来ていましたよ。これに大猫日本史の真実が書いてあります。歴史を偽り、ホワイトの先祖を超能力者だと思いこませた……アイツはそれでグレイ氏とホワイトがつながっていると感じたようです」
「偽り? 歴史? じゃあ初代ホワイトはただの猫だった?」
「ハハハッ!」
そこでなぜかニャンダイチが笑い出した。
「なんだよ?」
「グレイはずい分と歴史を弄ったものですよ。それ……笑えますよ」
「ほー?」
ハードルを上げてくれますなぁ。
どれどれ……私はニャームズからのFAXを読み始めた。
ニャームズからのFAX。
ご心配はいらない。
読者諸君にも是非読んでもらおう。
ここに彼からのFAXを私が書き写そう。
季節の挨拶……これはいいや。
『津軽まさたけだよニャトソン。彼についての話がそんな新しいノートに記されるわけがない。ちょっとこいつを読んでご覧よ。彼がアレンジしたものを僕がちょいと手直ししてやった』
ここからかな?