ファルファ丘ギルドの雑用駆り出される。前編
読んでくださっている方々に感謝を。
俺たち、ギルドの雑用は5人居る。
ベテランのグレイ、新人のコロン、ギルド長の知り合いで働かせてもらっている、フレッタとノレア、
そして俺の5人でギルド雑用チームを組んでいる。
別にやることは普通のギルド員と変わらないが、違う点と言ったらギルド員が正社員みたいなもので、
俺たち雑用はアルバイトのようなもの。まぁ、正社員とアルバイトにはさほど差はないが、ちょっとばかし、俺たちの方が仕事量が多いようなもんだ。
そして、ギルド員は特例でない限り、ギルド外や、こギルドの建っているファルファ丘からは外へ出ない。しかしながら、雑用はギルド外の問題や、ファルファ丘外の問題も一応対応しなければならない。
例えば、普通のギルド員がやらなそうな、ギルドの修理や、経理とかを俺たちがやる。
まぁ、ギルド員は俺たちと違って忙しいから。
ちなみにギルド員にも種類があって、クエスト受付(女限定)・クエスト調達・新種や、今までの
モンスターの生態をまとめたり、違うところを訂正したり。実はモンスターの数は半端じゃないほど多いため、この仕事をするギルド員が一番多かったりする。ちなみにモンスターじゃなく、新しい土地を探したりするギルド員が二番目に多いらしい。
他にも、採取した野菜や果物などの種を作ったり、探したりする仕事もあるそうだ。
このファルファ丘の気温や自然環境などはとっても良い土地なのだが、春夏秋冬が無いため、育つ野菜の
種類が少ないため、この仕事を始めたそうだ。
あ、あとグレイさんから聞いたんだけども、シークレットの仕事があって、この仕事に付けるギルド員は、本当に数が少ないらしい。
まぁ、俺たちにはまったくもって関係のない話である。....俺もギルド員になりたかった(本音)
「コウター仕事だってよ。」
「ヘいへーい」
コロンに呼ばれて、本部の方まで駆ける。何の用だ。俺は今ハンターに成れなかったから、模擬ハンターでクエスト中なんだよ。尻尾破壊してぇんだよ。
「あれ、ギルド長じゃないっすか。 長期クエスト中じゃないんですか?」
「実はだな、このファルファ丘のこの村の数キロ離れたところに新しい土地が出来た様で、その様子を見てくれないか?」
「えーそんなんほかのギルド員に任せればいいじゃないですかー。」
「まぁ、人手が足らんのだよ。さぁ、雑用共ちゃっちゃと行ってこい。お礼は弾む。」
「分かりました、行ってきます!」
「あれ、何かコウタやる気でてね?」
「まったくですね。」
そんなわけで俺らはちょっとばかしこの小さな村の外へ出ることにした。