断罪劇は突然に!
まあ、よくあるテンプレです。
今目の前で一体何が起きているのだろう…?
何故、僕の婚約者であるアリア・マルベール公爵令嬢が
目の前で俯きかげんで跪いているのだろう?
王太子で婚約者の僕の隣では無く?
で、僕の隣に何故か引っ付いてる令嬢は
確かリディア・アルスター男爵令嬢だったか。
何故アリアでは無く彼女が?
「アリア・マルベール公爵令嬢っ!」
突然、僕の周りについていた側近達の1人の騎士団長の長男である
ガゼフ・ルーズハイト伯爵子息が大声を上げた。
「貴女は王太子殿下の愛しい人である
リディア・アルスター男爵令嬢に対して数々の嫌がらせ行為を
していた事は分かっているっ!」
はっ?えっ?何言ってんのコイツ⁈
僕の愛しい人はアリア・マルベール公爵令嬢であって
リディア・アルスター男爵令嬢じゃない!
「ちょっと待て…」
「サイレス」
んぐっ、マルキス!てめー!
「貴女のような嫉妬深い方は将来の国母には相応しく無いですね。」
今、僕の口を魔法で塞いだ宮廷魔道士副団長のマルキス・デビロス侯爵子息がそうアリアに告げる。
「ダレス・ナイセント王太子殿下は貴女との婚約破棄を
望んでいます。」
今度は宰相の子息のマレス・レスター公爵子息かよ!
「お願いです。私達は愛し合っています。
お願いですから身を引いて下さい。」
うん、全然覚えないけどね。
くそっ!喋れないばかりか身体も動かなくしてやがる。
お前ら不敬罪で処罰してやる!
そんな中、一つの影が周りの人達から前に出てきた。
続ける事出来るか?




