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第四夜 前編 普段は遊女、時々ケダモノ

昼下がり。千代は、吉原遊廓の一画を歩いていた。

彼女は昨日の宗教勧誘での騒動を思い出していた。千代が見せられた物は一体何だったのか。あれは、本当に呪術や神の力といった類の物ではないのか。


(全く、音羽さんの事と言い、最近驚く事ばかりです。)


千代は前方を見回した。夜の吉原とは雰囲気が一転している。夜と比べて格段に人通りが少ない。どこの妓楼も開かれているが、見世にいる遊女達は夜と比べて幾分か緊張感がなく、読書をしたりカルタをしたり、三味線を爪弾(つまび)いたりしている者もいた。今まで千代には吉原遊郭は夜しか開いていないという思いこみがあったので、夜しかここを探索していなかった。しかし、昨夜ふと思い立って、試しに今日昼に来てみれば、客数は少ないものの妓楼自体はやっているという事が分かった。この様子なら見世にいる遊女達にも聞き込みをする事が出来るかもしれない。

食事処や酒場は情報がよく飛び交う物だと聞いたことがある。たとえ竹が行方をくらました原因が吉原(ここ)でなかったとしても、何かしらの情報が手に入るかもしれない。


竹を必ず見つけると親に言われて待ち続けたものの、何日も音沙汰が無く、とうとう痺れを切らして自分で探しに行こうと決意したが、竹を探し始めて数日、未だに手がかりを1つも見つけられていない。普段は温厚な千代も流石に焦りを感じ始めていた。人を探すというのはこれほど難しい事なのか。

まるで霧を掴もうとしているようだ、と千代は感じた。

竹を見つけるどころか、色々と不思議な事に巻き込まれて、その上兄にまで竹探しをしているのを知られてしまった。こんな調子で本当に自分は竹を探し出す事が出来るのだろうか。


(…!)


突然、目の前に細い棒が突き出た。

…いや、棒じゃない。煙管の吸い口だ。


「吸ってみませんか?」


「おい、ていか、そいつは俺の客だ。」


(この声は…)


千代は最初の誘い文句の声よりも、次に発せられた、女にしては少し低くて気の強そうな声に反応した。たった一日会わなかっただけだし、そもそも二日晩酌しただけの仲なのに、声を聞いただけでとても懐かしくて安心する。


「音羽さん…。」


気づけばいつもの妓楼に来ていた。意識して歩いていた訳では無いが、足が勝手に覚えていたようだ。


「分かってるわよ。顔だけなら吉原でも一二を争うような奴が、今は(おす)の顔してじっと一人の客見つめてるんだもの。素直に声をかければいいのに、切なそうな顔して通り過ぎるの見守っちゃって。だからあたしが声をかけてやったの。」


「お、雄の顔!?だ、誰が!!」


「あ、あの!!」


音羽が顔を赤くして、何事か揉めている所に千代は割って入った。


「音羽さん、昨日は来れなくてすみません。少し厄介事に巻き込まれていまして…。」


「い、いや、別に謝ることなんてないだろ。毎日来るって言う約束でもないし。…」


音羽は返答の語尾で何か言いたげな表情を見せる。千代は何が言いたいか分かっていた。


「それで、音羽さん昨日に引き続き恐縮なのですが、ここしばらくはゆっくりする時間はなさそうです。____まだ、お竹を見つけられていないんです。それどころか、手がかりさえ…。」


「そうか…。」


音羽は千代と竹の関係を見てきたわけではないので実際にはどのような仲なのか分からない。だが、千代が、くにと話している時の懐かしそうで寂しそうな表情が、少しだけそれを物語っているように思えた。そして、手がかりすら掴めていないと言う現状に音羽もまた胸を痛めた。


「それなら___」


「__お上がりなさい。美味しい食事と茶を用意致しますから。」


音羽の口から別れの言葉が出かかった所で、ていかが口を挟んだ。千代の事情も知らずに遠慮なしに中へ入れようとするていかの態度に、音羽は少し怒りを覚えた。


「ていか、お前はこいつの事情を知らないんだろうけど_」


「知らないけど、この子が今必要なのは休息だって事は分かるわ。」


音羽は、ていかの言葉に何も言えなくなってしまった。ていかは視線で音羽に千代の顔をよく見るように促す。


「うっすらだけど、くまができてる。夜あまり眠れてないのね。それにすごく余裕がないように見えるわ。ご飯もあまりしっかり食べていないでしょう。」


千代は顔を真っ赤にした。ていかの言った事は図星だった。最近は夜、竹の事を思うと嫌な想像をしてしまい中々眠れていなかった。同様の理由で、食事も一日一食、もしくは何も食べないという日が増えている。妓楼で音羽達といる時だけは食事が喉を通った。奇しくも、妓楼は最近の千代にとって重要な栄養補給の場となっていたのだ。


「た、確かにここ数日の私の生活が不健康である事は認めます。ですが…」


()いては事を仕損じるって言うでしょ。こう言う時はね、何か食べるなり寝るなり誰かと喋るなりして一旦落ち着いた方が物事が上手く進むものよ。」


「でも…」


「年長者の忠告、案外馬鹿に出来ないわよ。」


千代は押し黙った。


(確かに、ここ数日たまった疲弊により、頭の回転が鈍くなったのを感じます。)


千代は少し考えた後、ゆっくりと首肯した。ていかはニッコリ微笑むと音羽の背中を、とんっと叩いた。音羽はまだ迷っているようだった。ていかは音羽の耳に口を近寄らせて小声で言った。


(あんたの顔を見た時のあの子、とっても安心した表情していたわよ。あの子を癒してあげられるの、あんただけじゃない?)


(…ていかには敵わないな。)


音羽は少し困ったような顔で微笑むと千代と共に二階へ上がって行った。歩いている時、千代は周りを見回していた。初めてここに入った日も同じような事をしていたが、その時は妓楼自体が物珍しかったからだ。でも、今はその理由ではないはずなので、音羽は直感的に千代が誰かを探しているのでは、と感じた。


「どうした?」


「あ、いえ。今日はあの禿(かむろ)の子__えっと__」


「くにか。あいつはさっき、ていかに頼まれて煙草を買いに出かけたぞ。」


「そうですか。」


千代は少し残念そうに肩を落とした。千代は一回しか話した事がないが、くにを気に入っていたのだ。ふと、千代はあることに気がついた。


「音羽さん、その(くし)は…?」


「お、気づいたか。客からもらった物だ。凄いだろ。」


ある櫛が、音羽の絹のように綺麗な黒髪を彩る髪飾りの中でも一際輝いて彼の美しさを引き立たせていた。その櫛は鼈甲(べっこう)で出来ていて、鶴と色とりどりの花々が掘り込まれている。かなり上等の物だ。

音羽の顔は自慢げで、芳香を嗅ぐように鼻孔が広がっていた。その櫛を相当気に入っているらしい。


「…お客さんにもらったのですか?」


「ああ。他にもそいつから色々な髪飾りをもらっていて、どれも趣味が良くて高価な物だったんだが、これ以外を身に付けると品格が下がると、ていかに言われてな。これだけつけることにしたんだ。」


「…あの、よろしかったら、その櫛をくれたお客さんからもらった他の髪飾りを見させてもらってもいいですか?」


「……?ああ、構わないよ。」


音羽は、千代が何故そんな事を言い出したのか不思議だったが、


(女の子だし、こういうの興味あるのかな。どうせ、他の髪飾りは売るなりあげるなりしようと考えていたし、あいつが欲しそうだったらあげようかな。)


と思い直して、自室へ取りに行った。

千代がしばらく個室で待機していると、音羽が小袋を持って帰ってきた。音羽が、「これと…ああ、後これも…」と、一つ一つ髪飾りを出していく。


「これで全部だ。」


音羽は言われた物を全て出した。どれも確かに美しく上等で、どんな素人でも目を引くことだろう。


「…」


千代は熱心に目の前の髪飾りを見ていた。その様子から音羽もただならぬ空気を感じた。


「…最初は音羽さんの身につけている櫛を見てもしや、と思っただけでした。似たような品はいくらでもあると思いますから。でも…ここまで同じ物が揃ってしまうと…認めざるを得ない。」


「…あの、お客さん?」


「…………音羽さん、おそらく、それらは盗品です。」


音羽は思わず耳を疑った。髪飾りを眺めていた千代が顔をあげた。その表情はどこか悲しげだった。


()()()()()()盗まれた物です。幾らかのお金と共に。」


「…っ!!…それはいつ…」


「_____________お竹がいなくなった日です。」


驚いて目を見開いていた音羽は今度こそ顔の色を失った。


「お客さん、それって___」


「…分かっています。おそらく、お竹が盗んで行ったのでしょうね。」


千代の声色は驚くほど静かだった。この時一瞬、時が止まったかのようだった。


「……ずっと、違和感を感じていたんだ。お竹の安否を心配している割には、たまに余裕があるようにも見えた時があったから。まるで_____」


「……まるで、お竹が安全である事を分かっているよう、ですか?」


音羽は言葉失った。


「…音羽さん。私、あなたに最初に会った時、言いましたよね。『あの子がうちに不満があって、いなくなったとは思えない』って。…本当は最初から、心のどこかでは分かっていたんです。でも、私の心が…感情がそれを無視し続けていた。ひょっとしたら何か事情があったんじゃないかって……そう思える程に、あの子はいなくなる直前まで屈託のない笑顔を私に向けてくれていたんです。」


「…」


「この事は私だけしか知りません。家族は皆、心の底からお竹の事を心配していると思います。私は…とにかく一度彼女に会いたかった。とにかく会って何故このような事をしたのか話を聞きたかった。盗まれた物の事などどうでもよかった。とにかく彼女と話ができればそれでよかった。でも、今は____彼女が幸せに暮らしている姿が一目でも見ることが出来ればそれで良い…。」


千代の片目から一筋の涙がこぼれ落ちた。


「教えてください、音羽さん。これらを贈ってくれたお客さんはどのような人でしたか?どうやって手に入れたか聞きましたか?」


「それは…あんたと初めて会った日、あんたが帰った後で二人連れの客が来て、それをくれたんだよ。どう言う経緯で手に入れたのかは聞かなかった。そいつらは町人の格好をしていた。一人は30代くらい、一人は50代くらいの男達だった。若い方は細身だったって事くらいしか特徴がなかったが、もう一人の方は手首と右頬に大きな古傷があったのを覚えている。それ以上は…わからない。」


「…他に何か手がかりになりそうな事を言っていたりとかはしていませんでしたか?なんでも良いんです!覚えている事があれば言ってください!」


音羽は少しためらった。が、千代の真っ直ぐな瞳に気圧されて、気づけば口が開いていた。


「…そいつらは、多分___臼田教だ。」


「…臼田教…。」


「ああ。なんとかの儀ってやつの話をしていたからな。臼田教自体がお竹と何か関係があるのか、あるいはそいつら自身が関係しているのかはわからない。…いずれにしろ関わらない方が良い。」


「それならば、もう手遅れですね。」


千代は力なく、微笑んだ。

千代は昨日起きた事を音羽に話した。音羽は、兄の時とは違ってかなりハラハラしながら千代の話を聞いていた。改めて、臼田教と言う物がそれだけ人々から恐れられているのだなと千代は思った。

千代は一応、事件の後の兄の見解も音羽に話した。だが、音羽は首を横にふる。


「確かに、お客さんが巻き込まれた事件についてはそう言う風に説明がつくかもしれない。だが、実際にこの吉原でも遊女が一人臼田教に関わったとかで気がおかしくなったて話を聞いたことがある。はっきり言うが、あいつらは幕府でも手に負えない『力』があるのは間違いない。あんたはもうこれ以上関わらない方が良い。」


「それは私自身が決めることです。自分で決めて、その上でどのような結果になろうとも受け入れる覚悟があります。自分の人生ですから。」


「あんただけの人生じゃないだろ。あんたの兄や親御さん、____あんたがお竹を心配するように、あんたの事を大事に思っている人たちがいるはずだ。周りの人たちの気持ちを少しは考えろよ。」


千代は少しムッとした。今は客と遊女の関係だが、言うなれば音羽は赤の他人だ。何故、彼に説教じみた事を言われなくてはならないのか。それに、千代は音羽が少し感情的になっているように感じた。


会話が平行線になりそうになっていた所で、食事が運ばれて来た。千代は一息ついた。


「これについては価値観の相違があるようです。ずっと議論し続けてもあまり意味がないでしょう。それに、折角お料理が来たのですから冷めないうちに食べましょう。」


千代がそういうと音羽も渋々引き下がった。音羽はどこからかもう一つ小袋を取り出して、出しっぱなしにしていた髪飾りを中に入れた。


「これ、返すよ。元々あんたの物なんだろ?一つだけくににやっちまった物があるから、それはまた今度返すよ。」


音羽はそう言って、自らの頭につけた櫛にも手を伸ばした。


「それはそのままにしてください。とても音羽さんに似合っています。こう言っては風情が無いかもしれないですが、鬼に金棒って感じです!」


千代は静かに微笑んだ。その櫛は千代が7歳になった頃、親に七五三でもらった物だった。だが、自分で身に付けるにしては華やかすぎて、ずっと棚の中に眠らせていた。今、音羽がつけていてこの上なく似合っている。物が活きる、というのは商人の娘である千代にとってとても喜ばしい事だった。親もきっと分かってくれるはずだ。


「でも…」


「客からの贈り物は受け取るのでしょう?それに、なんというか、自分の大切な物を音羽さんに身につけさせるのは、何かグッと来る物があるというか…」


「…!!」


千代が語尾を濁らせると、音羽は驚いた顔をして少し頬を赤く染めた。


「…おっさん臭い事言うな、お客さん。」


「……お、おっさん臭い…。」


その後、千代は食事をした。その間、音羽と話をしたり音羽の琴の演奏を聞いたりした。音羽はかなりの琴の名手でこれには千代も感嘆した。千代は大分心が休まったのを感じた。


(音羽さんのおかげで大分落ち着きを取り戻しました。それにお竹の手がかりも。__ありがとうございます、音羽さん。)


この時、千代は音羽のある一点を見て、はっと息をのんだ。白百合のような音羽の足に赤黒く侵食したものがあった。切り傷…いや、これは(むち)で打った跡のようだった。


「音羽さん…それは…」


「…あ」


音羽は慌てて着物の裾で傷を隠した。音羽はため息をついた。


「化粧で誤魔化してたんだけど、ちょっととれちゃったかな。」


「…それは一体どうしたのですか?」


「昨日、ていかが偉く乱暴な客の接待をして、その時に腕に傷をつけたんだ。俺は見かねてその客に抗議したんだが、相手は酷い言い掛かりだと逆上してな。遣手のババアを呼んで折檻するよう言いつけたんだ。自分の目の前で足を鞭打つようにな。本来だったら遊女を傷つけるような事はしない。商品だからな。だけど、ババアはちょっと…こう言っちゃなんだが病気が入っているんだ。客に怒鳴りつけられて気が動転して、楼主が止めに入るまで鞭を打ち続けた。お陰でこの様だ…、よ…?」


ここまで言った頃には千代は背を向けて歩き出していた。


「…ってちょちょちょちょちょちょちょちょいい!」


音羽は慌てて千代を押さえつけた。


「い、いきなりどうした!!」


「こんな…酷い仕打ちをするなんて!許せません!!遣手の方に抗議します!!」


千代の頬は、ぷくーっと膨れていた。かなり不機嫌そうだ。


「お前が抗議するまでもなく、ババアはもうすぐやめさせられるんだ!楼主が今回の件でババアを見限ったんだ。」


「や、遣手の方でなくても、そのような不快な客を入れる妓楼(ここ)に問題を感じます!楼主の方に抗議します!」


千代は音羽の拘束を逃れるべく暴れた。


「ま、待て!客はこれでも結構選んでいる方なんだ。それでも、たまに酷い客を入れちまうのは事実だけど!そう言う客は次から中に入れないようにちゃんと対策しているから大丈夫だ!」


「私が文句があるのはそれに関してだけではありません!前に思った事なのですが、あの禿の子__くには身体が骨張っているように思えます!それに、一緒に食事をしませんか、と言った時のあのキラキラした目!ここではちゃんとしたご飯を食べさせてもらっているのですか!!?」


「そ、それは、禿や売れない遊女達はあんまりご飯をもらえていないって言う現状があるけどさ!他のとこは知らないけど、ここでは俺たち遊女は家族みたいな関係で、ご飯を食べられない奴に分け与えたりしてなんとかやってきているんだ。俺も小さい頃は凄くひもじかったし、上級遊女(姉ちゃん)達に食べ物分けてもらう度に惨めな気持ちになった。けど、今は腹一杯食わせてもらって、それなりにいい生活しているんだ!」


「___!!」


「__うわっ!」


千代が暴れた末に何かにつまずき、そのまま音羽を巻き込んで倒れた。意図せず、音羽を千代が覆いかぶさるように両手を地面についた。

顔が近い。

太陽のように輝いている音羽の顔を間近に直視して、千代は、目も心の臓も焼き切られるかと思った。千代は今のこの状況に頭がついていけず頭の中が大混乱になった。


「お、おおおおおおおおおおおおとわさんが、い、今の生活に不満が無い事はわかりました!ろ、楼主への抗議はひとまず保留にします!」


千代は慌てて立ち上がろうとした。しかし、音羽に片腕を強く引っ張られ、再び同じ体勢に戻ってしまった。


「___だけど、俺、今は腹が空いているんだ。」

























人通りの少ない中、くには一人道を歩いていた。ていかに煙草を買うように言われて来たが久しぶりに一人で外の空気を吸えるのがつい嬉しくて遠回りをして歩いていた。こんな時間帯だから客も少ない。急ぎの用でもないから少しくらい遅く帰ってきても支障はないだろう。それに、ていかは優しい。余程の事をしでかさない限りは怒る事は滅多にない。まあ、いざ本当に怒ると音羽より怖いのだが。

遠回りした道を少し進むと見た事もない路地裏の道を見つけた。くにの好奇心は大きく膨れ上がった。


(探索…そう、探索よ!次、お使いを頼まれた時に近道として役立つかもしれないじゃない。この道どこに通じてるんだろう?)


くには小さな冒険をしている気分だった。くにはずんずんと路地裏を進んでいく。






____突然、雷に打たれたような衝撃が頭から身体の末端まで這うように伝わった。


衝撃を受けて数秒後に、くにはやっと自分が何かに頭を強く殴られたのに気がついた。だが、その事に気がついた時にはくにはもう既に地面に倒れており、刻々と意識が遠のいて行ったのだった。











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