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ツイてる兄貴の騒がし夜更け

 千晶(ちあき)の兄、カケルは残念な体質をしている。

 『体質』と言って正しいのかなんて、千晶には分からない。

 ただ、それが原因で、すこーしばかり厄介ごとに巻き込まれたりする。それが面倒くさい。

 千晶は三人きょうだいの末っ子である。

 一番上は姉の姫咲(きさき)。社会人四年目で、本人曰くデキルOLだ。

 そして問題の兄のカケルは、大学二回生。特技は『迷ってる霊をお持ち帰りする』こと。

 拾ってくるなら猫か犬にして…… いや、そう言うことじゃない。お願いだから、生きてるのか死んでるのか、中途半端なのはだけは勘弁して欲しい。

 しかし、そんな千晶の願いも虚しく、兄貴は幽霊だけを拾ってくる。


「ねぇ、るーにぃ、るーにぃ。アタシ今日から、栂森(つがもり)でバイトするから! 」

「なんでっ!? 」

ちょっと食い気味な、カケルの反応に千晶はしたり顔で笑った。

「こないだ凌晟(りょうせい)さんにゴチになった時、お小遣いピンチだって話したらさ、バイトにおいでって! んふふ、凌晟さん、マジ神✨」

「宮司に向かって『マジ神』って、アホかお前は! 」

「なぁに、るーにぃはアタシが栂森でバイトするの反対なの? 」

 なんでぇ、なんか都合悪いのぉーー と、千晶はソファに座っているカケルの背中にしがみついて、駄々っ子のように揺すってみる。

 カケルは千晶の腕を振り払うでも無く、好きなようにさせながら、スマホから目を離さないで言った。

「コンビニやファミレスとは違うんだぞ」

「大丈夫だよ、凌晟さんがいるじゃん」

 時おりカケルは、千晶のことを過剰に心配する。それはきっと、千晶の右足に残る小さな傷に関係がある。

この傷と同じだけカケルの心にも傷が残っているようだ。

 だからカケルは千晶の我儘に弱い。最初は反対しても、最後の最後で許してしまうのだ。

「…… 、遅くなるときは連絡しろよ」

 大きな溜息を吐くと、カケルは自分の肩にしがみついている千晶の腕を解くようにと、ぽんぽんと叩いた。

 バンザーイと両手を上げて解放しつつ、喜びを表現した千晶にカケルは頭を抱えて、さっきより大きな溜息を残して、出かけてしまった。

「ん? るーにぃ、まさかデートか? 」

 休日は家でダラダラしているカケルが、今日は何故か外出だ。そういえば、朝からスマホのチェックに余念がなかった。

 ほぼ部屋着にジャケットを羽織って出かけたカケルの服装に、まさかあれでデートはありえないと千晶は確信した。だけど、もしデートならアレはないなと、使命感が芽生えた。

 時計を見るとバイトに行く時間だ。千晶はあわてて支度すると、栂森にでかけた。


 栂森は森の中の神社で、住宅街の外れにあるのにも関わらず、人の訪れが堪えない。

 早朝は年配の方が、お参りがてら森をウォーキングしているし、昼間は母子連れが子供を境内で遊ばせている。ここは静かだし車は入れないから、住宅地にある公園より安全なのだろう。

 凌晟も子供が楽しげに遊ぶ声が好きで、親には作務所を解放している。なので、凌晟にはママ友が多い。

「千晶ちゃん、お菓子が無くなりそうだから、買い足しといてくれる? 」

「はぁい」

 そう、凌晟は子供たちのために、お菓子の準備にも余念がない。


 栂森神社の宮司である凌晟は、母方の遠縁にあたる。

 神職という職業柄か、凌晟は摩訶不思議な事象に詳しい。そして、多分、かなり霊的な力が強いと思う。どうして『思う』なのかと言えば、飄々とした胡散臭い笑顔とダジャレ連発の物言いが、全てを台無しにしているからだ。

 そもそも母方は神職の家系で、親戚筋の中では、いわゆる『あなたの知らない世界』のスペシャリストを数多く輩出している。

 そして父方の曽祖母は、知る人ぞ知るという伝説の巫女だったそうだ。

 だが、しかし、うちの両親は揃いも揃って、鈍感力爆発のリアリストだ。目に見えるもの、触れるもの、聞こえる声を、現状を的確に判断して行動する筋金入りの現実主義者なのだ。

 それゆえに、この特異体質を持て生まれた息子を『身体の弱い子』くらにしか思ってなかったらしい。

 母は、子供の頃の兄は、疳の虫がひどかったと言う。頭痛、腹痛、熱を出したり、ケガしたり…… 四六時中、痛い痛いと泣く日々だったと言う。

 あちこちの病院を渡り歩いたこともあったようだ。もちろん、どの医者も原因は分からなかった。

 そりゃそうだ、病院では守備範囲外だもん。

 でも兄は、いつも突然、ケロッとして元気に走り回ったそうだ。それを見て、良かった良かったで納得してきたらしい。

 そして、決定的だったのが、母方の大叔父の十三年の式年祭(しきねんさい)の時だ。

 兄は四歳、母方の(くだん)のスペシャリスト達が、ピンからキリまで勢揃い。

 もうね、十三って数字だけで不吉だ。

 姉と兄は、久しぶりにあった祖母に付いて歩いて、図らずも『あなたの知らない世界』を垣間見ることになってしまったそうだ。

 千晶にとって、生まれる前のことなんて、われ関知せずだ。


「よっしゃー! 」

 境内の掃除を終わらせた千晶は、掃除道具を納戸に片付けた。

 新緑の季節なので、落ち葉が少なかった。でも、季節が変われば、ブナやイチョウに囲まれた境内は、落ち葉で埋もれるだろう。空を覆う大木を見上げながら、楽しみでもあり、少し不安にもなる千晶だった。

 仕上げにもう一度、境内を一周してチェックする。

 本殿の裏手に森へ抜ける隧道があるのに気づいた。

「あれ、こんなトコに道があったっけ? 」

 千晶は不思議に思いながらも、ホウキを取りに戻った

 隧道はすぐ先に出口があり、向こうの森が見えた。ひと通り掃き清めて、向こう側に出ると足元に冷たい空気が纏わり付いた。

 千晶は冷気を払うように屈んで足をさすり、ふと顔を上げると、目の前に小さな(ほこら)があった。

(祠なんてあったかな? )

 栂森神社には幼いことから馴染みがあるのに、今までここに(ほこら)があるなんて気づかなかった。

「うーんと、字が掘ってある、えっと、千手塚(せんじゅづか)。なんだ、観音様か? 」

 千手といったら観音様しか思い浮かばない。でも、栂森は神社なのに観音様の塚があるなんて…… 、これは日本の信仰!?

「八百万の神か!? 出雲大社は神様の飲み会があるらしいし…… 」

 千晶は怪しい知識を総動員して、結論を導きだした。しかし、怪しすぎる知識で勘違い甚だしい。

 しょせん千晶の宗教の知識なんて、浅くて歪んで、二次創作の影響が半端ないのだ。

 それでも、神様を敬うことは忘れない。

「これから、ここでバイトする久城千晶(くじょうちあき)です。お見知り置き下さい」

 そう言って、塚の周りの雑草を取り除き、綺麗に整えて花を供え、お参りした。

「よっしゃ、よっしゃ、終了! 」と、千晶は掃除を終えて本堂に戻った。


「凌晟さん、コーヒー飲む? 」

 書斎で書き物をしている凌晟に声をかける。そろそろ休憩の頃合いだ。

「ああ、ありがとう。でも、千晶ちゃん、そう言うときは『いかが』って聞く方が可愛いよ」

 かわうぃーよぉ…… って、聞こえた。

 凌晟のこんなところが、ママさんに受けるのかもしれない、と千晶は妙に感心した。そして、もう一度、可愛さを混めて言ってみた。

「凌晟さぁん、コーヒーいかがぁ? 」

 おまけに、上目使いで目をパチパチしてみせた。

「お、いいねー! さすが現役JK、サマになる」

 この人、ホントに神職か? と疑いたくなる軽々しさだ。

 凌晟はメガネを外し、目頭を軽く押さえながら書き物を中断した。千晶の肩に腕を回して「疲れたーー 」と体重をかけてくる。

「もう、重いって! 」

「年寄りに優しくして…… 」

「凌晟さんは、年寄りじゃないでしょっ! 」

「千晶ちゃんから見たら、もうお爺さんだよ…… 」

 そんな風に戯れながら、住居棟のリビングに向かう。その時、ピンポーンと来訪者を告げるベルが鳴った。

「誰か来たみたい」

 千晶は玄関へ急いだ。後ろからは凌晟が、ゆったりとした足取りでついてくる。

「はーい、はいはい、お待たせしました! 」

 元気よく扉を開くと、そこには不似合いの青年が立っていた。

「すみません、宮司はご在宅ですか? 」

 涼やかな声はその青年に似合っている。長めの前髪を右に流して耳にかけている。後れ毛が少し顔にかかるのが気になるのか、しきりに撫で付けている。

 千晶より少しだけ上にある目線は、頭の上を通り越して背後に向けられた。

「やあ、怜くん、いらっしゃい」

 凌晟が親しげに声をかける。すると無表情だった青年の表情がゆるんで、ほわっと笑った。

 その瞬間、千晶は何かが弾けたように青年に魅せられた。

「…… うわーー、いけめん」

 小声で呟くと、耳聡い凌晟がぷっと吹き出した。

「怜くん、この娘は千晶。俺の娘だよ」

(なんですとーー !!!! イタズラ好きにも程があります、凌晟さんっ!! )

 千晶は開いた口が上手く閉まらずに、ぱくぱくしながら、ぐるぐるの頭の中で言うべき言葉を探した。

「はじめまして、真龍寺怜(しんりゅうじれい)です」

(はぁぁーーーー 信じた、この人信じてしまった!! )

 凌晟の言葉が、ただのイタズラなのか、他に何か思惑があるのか千晶には計り知れない。もう、凌晟には敵わない。というか、争う気もないのだけど。

 はあ、と溜息を吐いて、凌晟の遊びに付き合うことにした。

「千晶です。よろしくお願いします」って、なにをよろしくお願いしてんだ、私。と、さらに混乱した千晶だった。

「どうぞあがって」と、凌晟に促された禮は、慣れた様子でリビングに向かった。

 凌晟に向ける柔らかな表情は、信頼、いや安心していると言った方が近い。凌晟もさっきまでのおフザケは影を潜め、真面目な顔で話しを聞いている。

 栂森神社の関係者かな、と千晶は思い、邪魔をしないように静かに準備していたコーヒーを出した。

 千晶は伺うように凌晟を見上げると、凌晟は「今日はもういいよ」と耳打ちした。

 千晶は軽く頷くと、リビングを後にした。

 栂森神社には、凌晟のところには、いろんな人が訪ねてくるが、あの人、真龍寺怜みたいな人は初めてみた。でも、あんなイケメンが来るなら、このバイトは思わぬアタリがついてた、と、千晶はうかれてスッキップして、鳥居をくぐる。

 その時、何かにつまづいて膝をついてしまった。

「いたーい、なに? 」

 足元を見回わすと、邪魔になるものは何もなかった。千晶はJKも足腰から衰えるのか…… と、眉間にシワを寄せて唸りながら家路を急いだ。

「ただいま! 」

「千晶! 遅くなるときは連絡しろって言ったろ! 」

 少し機嫌の悪いカケルが、玄関で仁王立ちしていた。

「えっ、まだ六時半じゃん。ぜんぜん、昼間じゃん! 」

「じゃあ聞くが、お前の『遅い』時間は何時なんだよ!? 」

「やー、るーにぃ、うざい。JKなめてる、ばかにしてるーー 」

「ば、バカになんてしてない、心配してるんじゃないか! 」

「うわー、そういうの『ソクバク』ってゆうんだよ、ヤッカイだなーー 」

「そ、束縛って、兄貴に向かって使う言葉か、アホ」

 ポカンと頭と小突かれた。カケルの機嫌が悪いのは、きっとデートに失敗したからだと勝手に納得した千晶は、かわいそうな兄の八つ当たりを許してあげようと決めた。

 やっぱり、服装がダサすぎたか? 千晶は改めて勝負服コーディネートを決意するのだった。

 いつものように食事して、お風呂に入って「おやすみー」と自室にもどる。

 千晶は真っ暗闇は苦手なので、ベット下にあるフットライトをつけて布団に潜り込んだ。

 バイト初日で疲れたせいか、千晶はあっという間に夢の中へ落ちていった。

ぽてん、ふわん……

 布団の上で何かが跳ねている。真綿の固まりみたいに柔らかで、軽くて、暖かで……

「ヒィっ! わ、わ、なんだ、コレ?? 」

 目を凝らしても何も見えない。ただ、布団が沈み込んで出来たへこみが、ちょん、ちょん、ちょんと枕元の方へ近づいてくる。

 千晶の眠気は一瞬で消え去った。

 こんな風に、おかしな現象が起こるのは、ひとえに兄の特異体質のせいに決まってる。千晶はガバッとベッドを飛び出し、兄の部屋を突撃した。

ばぁぁぁぁーーーーん!!!

 想いっきり引き戸を開けると、暗い部屋の中で、兄がぼんやりと窓に向かって立っていた。

 うつむきかげんで脱力した兄は、窓を指差しながらゆっくりと千晶を振り返った。

「う、ち、千晶、コレ、みえる? 」

 窓からは月明かりが部屋の中を照らしてる。そして、窓の向こうには、町の街灯がチラチラ揺れている。ただ、それだけだ。

 千晶にはいつもの景色の他には、何も見えなかった。

「なに、なにがみえるの? 」

 カケルはごくりと喉を鳴らすと「見えないならいい」と、千晶を部屋に追い返そうとした。

「ちょ、ちょっと、まって、るーにぃ! 」

「なに? 」

「アタシの部屋に、な、なんかいる」

 追い出そうとした兄の腕にしがみついて、千晶は言った。カケルは青白かった顔色が更に血の気が引いて、蒼白になった。

「おねがい、アタシの部屋、見てよ! 」

 そう、カケルは「見える人」なのだ。ただ、見えるだけの人。

「千晶、分かってるとは思うけど、お前の兄は祓えない」

「そんなの、わかってるって。けど、ほら『正体見たり枯れ尾花』っていうじゃん? 原因が分かればコワくないじゃん? 」

「いやいや、それは『尾花』ならコワくないってだけだろ? 」

 幽霊に憑かれ慣れてるはずのカケルでも、初対面は緊張するのだろうか。千晶はカケルの腕をぐいぐい引っ張って、自分の部屋に連れて行った。

「ベッドの上だよ…… い、いい、開けるよ」

 千晶は声をひそめて、部屋のドアをそっと開いた。カケルが息を詰めたのがわかった。

 きぃーーっと軋んだ音が、みょうに大きく響いて聞こえた。カケルは音を立てないように、部屋を覗いてベッドの上を確認した。

「おい、ホントにいたのか? 」

「いたいた、布団の上を跳ねてた! 」

「いないぞ」

 カケルは部屋の中に入り、ベッドを確認する。千晶はカケルの背中にしがみつきながら、一緒にその様子を見つめている。そして、部屋を一周見渡して、どこにも何も居ないことを確認した。

「寝ぼけたか、夢でも見たんだろ」

「…… そう、なのかな」

 千晶はびくついてる気持を、無理矢理なだめて納得させた。カケルが「いない」というなら、いないのだ。

「いいから、早く寝ろ。起きれなくなるぞ」

 ベッドに追いやられて寝かしつけられる。しぶしぶと布団を鼻の下まで引き上げ、寝る体勢を整えた。

「おやすみ」

 そう言って、部屋を出て行くカケルの肩に、何か見えた気がした。千晶は目をこすって、もう一度カケルをみたが、何も見えなかった。

 カケルは自室に戻ると、さっきと同じように窓をみた。

 千晶に見えなくて良かった。と、カケルはひとりごちた。

 さあ、この窓に張り付いてる血まみれの手を、どうしたら良いのか?

 カケルの憑依体質は「目が合うと憑かれる」と言う方程式が成り立っているので、手だけなら目が合う心配は無い、と安直に考えている。

 ただ、憑かれないとはいえ、この量、この動き、硝子を引っ掻く音、血糊の手形は、ウンザリしてしまう。

 沈みがちの気分を更に盛り下げるのに、充分な効果がある。

 どうやら部屋に入って来ようとする意志もあるようだ。

「ボクには、なんもできないっつーの」

 溜息まじりに、ぼやいてみたところで相手には通じる道理もないのだ。

 カーテンを閉めようと窓に近づいた。

こぉーーん!

 遠吠えのような一声が響いた。それに威嚇されたように、窓に張り付いていた血まみれの手は、波が引くように、サーッと消えてなくなった。

 そして窓の外には、夜の町並みが戻った。

 しかしカケルは、その手が消えた理由が分からなかった。

あの鳴き声はなんだったんだ? 

 声が聞こえた瞬間に消えたのだから、この声の主が祓ったって事なんだろう。

コーンって鳴くからには狐だな。

 カケルは最近知り合った同級生の顔がよぎった。

「まさかね」

 カケルに見えるのは「幽霊」で、憑いてくるのも「幽霊」。

狐なんて守備範囲外だ。

 凌晟が『神様は見えない』と、カケルの力のことを言っていたのを思い出す。

 そして、千晶の部屋にいたらしいモノは、カケルには見えなかった。

 どう引っ繰り返してもカケルは、今夜の出来事が説明できない。成す手も無いまま、寝床に沈み込んで目を閉じる。するとすぐに眠りが落ちてきた。

 もうすっかり、夜も更けていた。

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