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生まれと育ちの物語②

ミツキの能力の謎と神との関係

魔法と前世の記憶


どちらも某異世界転生系俺TUEEEE物語ではよくある話だ。


しかし私は、ミツキは、そんなこと願っていなかった。


『平凡に暮らしたい』


ただそれだけだった。


だが、なんでこんなこのふたつを駆使しながらも生き延びなくてはならなくなったのかというと。


まぁとにかくタイミングが悪かったに限る。










もし前世の記憶が最初からあったのならば絶対に魔法なんて使ったりなんかしないだろう。目立つし。


何度も言うが私はとにかく『平凡に』暮らしたい。


目立ちたくない。頭も良くなくていい。見た目も平均値があれば良い。ましてや俺TUEEEEなんてだれが願うもんか。(ちっ、、)




そう。前世の記憶は最初からあった訳では無い。


思い出し始めたのが8歳頃から。


その頃にはもう息をするレベルで魔法を使っていた。












思い出すのが遅すぎた。


普通の異世界転生俺TUEEEEならば遅くとも5歳には思い出してる。


なのに


8歳って


ほんと誰得だよ







魔法を使えるのは仕方がない


要は使わなければいいだけだし。


と、そういう訳にもいかなかった。


人生そう甘くないらしいよ


とくに異世界では(ちっ、、)








まぁ森に捨てられて前世の記憶を取り戻すまでどうやって生活していたかって。


そりゃあ魔法使わないとそんな子供が生活なんて出来ないよね


そのあともまた然り。


前世の記憶を取り戻したからといって魔法無しじゃもう生活できない身体になって……言い方悪いかな、、


まぁ、魔法を使わないと生きていけないわけだ。











8歳で前世の記憶を取り戻し始め、10歳の頃には精神年齢が実際の歳の2倍くらいになっていた。














そしてまたいくつか知った。














この世界の神はとても薄情で、『平凡に』なんて夢は一生叶えてはくれないらしい。













私は、チートだった。


スーパーチートだった。


魔力量、頭脳、見た目、運動神経、その他諸々。


全てがおかしかった。








このままでは目立ってしまう。最悪、うん、そうだな、『勇者』になるだろう。確実に。





そんな世界の誰かもわからない人達のために命を投げ打って、人生を棒に振って、面倒くさいことなんて絶対絶対ぜっっっったいしたくない。












そのためには他の『勇者』が必要だ。












そして18歳。


ふと思いつく。




「勇者……作ればいいじゃん」




『教え子』と出会うまであと5日
































ミツキがミレイトスで命を授かってちょうど8年後。


神達がいる天界の王、最高神『ミレイトス』はある異変に気がつく。





「ミツキ…………そんな人間、転生させた覚えはない。ましてや、何かしらの加護などあげるわけが無い……」



ミツキの能力は神があげたものではない。


ならばどこから……??




ミツキの能力は神以上だ。


このまま野放しにはできない。





ミツキ……要観察対象認定


同時に『勇者』認定














それからさらに10年後



神達は見ていた。


ずっと見ていた。




しかし一切世界を救おうとしない。


『勇者』に1番近い能力なのに、


『勇者』に1番遠い存在である。











これ以上待っても無駄だろう。





ちょうど下界でミツキが


「勇者……作ればいいじゃん」






それを聞いてミレイトス


「勇者、召喚しよう」



ミツキが『教え子』と出会うまであと5日








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