生まれと育ちの物語①
堀北 美月からミツキへ
私、堀北 美月は日本の普通のJKである。
って言ったらわりと嘘になったりするんかね?
日本国内で有数の大企業の娘として。まぁ英才教育だ、明細教育だ、野菜収穫だ、あーだこーだいろいろとやらされてきました。
自我ができてきた頃には転生前からチート。みたいな人間に仕上がってました。
幼稚園、小学校、中学校、高校が全てエスカレーター式で行ける、超お嬢様学校で。
勉強だって、スポーツだって、芸術だって、全部1番じゃなくちゃいけなくて。
そんな人生は
楽しくはなかった。
だから……、だから
同じバレー部だった二個下の後輩がトラックにひかれそうになった時。
私はトラックの前に飛び出して頭の中で願った。
『次はきっと…平凡な人生を………!!』
日本時間:20××年5月○日
同時刻。異世界『ミレイトス』で1人の女の子が生まれた。名前は……『ミツキ』
ミツキは生まれてすぐに捨てられ、孤児院に入る。そして5歳でその孤児院の本を読破する。中には高等魔術書も入っていたため、物覚えの良かったミツキは
5歳にして高等魔術師並の知識を得る。
ただし、知識を得ただけで使えるかどうかは魔力量と魔法適性に寄るが。
しかしミツキを恐れた院長は
5歳のミツキを
さっさと森に捨てた。
それから13年後。
ミツキ____前・堀北 美月は魔法と前世の記憶を駆使し、余裕で生き延びていた。