8. 魔法について
8. 魔法について
Side:ユウ
トモで遊んでたら隕石落下で脅された。
「戦闘方針は決まったみたいだけど、魔法についてはどうしよっか」
さっきの隕石もだけど、フレンドリーファイヤで死にたくは無いし、対策あるかな?
「被害の出にくい属性で練習するしかないだろ」
「そうだけど、トモは名案でもあんの?」
「物理的に被害が少ないのは、水じゃね?」
「なんで水?」
「イメージしやすいのは、地・水・火・風・雷だけど………
ここは森だから火だと延焼するとマズいし。
風は見た目わかんないだろうから操作出来てるかわかんないし。
雷はミスるとこっちに飛んでくると思うよ?
地は石とか当たると痛いだろうし」
そっか。他の属性は制御ミスると怪我しやすいのか。
それじゃあは魔法の練習を………どうやってやんの?
「トモ、さっきの魔法どうやって出したん?」
「あー………どうやったっけ。目は瞑る方がやりやすいかな?
今回は水だから、水球をイメージ。大きさと場所を想像出来たら呪文を唱えて―――
水球」
トモの目前に直径10cmくらいの水球が出来た。
「案外簡単そう?」
「集中力次第じゃねーか?」
集中力か。俺、雑念が入りやすいから苦手なんだけど。
まぁ、長ったらしい詠唱しなくていいのは助かるな。覚えきれないし。
「そういや出した魔法って動かせる―――みたいだな。形状もある程度変えられるのか」
トモが出した水球を動かしたり、形状を正方形や板状などに変えながら遊んでる。
笑いながらやってるし、楽しそうだなー。
水球の体積は変わってないみたいだけど、円錐や三角錐、角材みたいな棒状にしたり、元の球状にして中心に空気の玉作ったり。また棒状にして触手みたいに動かし―――触手?
「………水魔法極めたら水の触手で女の子をスケスケでアハーンな状態に出来んじゃね?」
「天才か!!」
「ユウ、落ち着け。そして言い方が古い。そんでもってアキ、乗っかって賛成すんな、変態か」
「「男は皆、変態だ!」」
「胸張って言うな変態。
ついでに言うとユウ、お前他人にそんな事する度胸ねぇだろ」
「グハッ!」
言われた言葉が胸に刺さる。………いいじゃねーか、ちょっとくらい夢見たって。
試しに。材質は水で、イメージは15cm位のイソギンチャク。呪文は………
「蠢け、イソギンチャク」
「「うわ、呪文ダッサ」」
想像通りの物が出て、イメージ通りに触手もある程度動かせるけど………
くそう、何かに負けた気分。
ふてくされながら触手で遊んでると、ふと思いついた。
「そういや、水の魔法使えば飲み物の心配は要らなくね?」
《パシャン》
集中が乱れた結果、崩れる魔法。
そして、残っている乾いた地面がさっき言った疑問への答えだった。
触手エロ発案の補足。
トモ→触手スキー
ユウ→脚フェチ気味。ただ、出発前にエ○ゲ話があったので、そこから着想
アキ→エロ全般スキー
みたいなイメージです。