1. 異世界に拉致られて
滑り出しのネタが思いつかなかった………
1. 異世界に拉致られて
俺達は今、森の中で呆然としている。
仲がいい男友達3人で城巡りやら温泉やらの旅行をしてたんだけど………
どうしてこうなったし。
Side:トモ
運転中、あれ?と思ったのはスマホのナビがバグり始めてからだった。
『300m先、右折しくてどせほべれください』
「うん?アキのスマホバグった?」
「かなぁ?さっき温泉で着替え中に落としたからか?」
「近くのショップに見てもらおうか。ユウちょっと寄り道するよー」
「りょーかい。こっちもショップまでのナビ起動しとくわー」
「頼んだー」
「時間とらせてごめんな」
「「気にすんなー」」
そしてナビ通り右折し、ショップの看板を見つけた瞬間。
車の前に黒い穴が開き、俺達は落下していった………
気絶していたのか、目を覚ますと少し暗い部屋。一緒に居た2人も隣にいる。
3人とも椅子に座っていたようだけど―――
何が起こった?ひとまず、状況の確認をしよう。
「アキのスマホショップ見つけて、そっから……どうなったっけ?」
「「わかんねぇ」」
「トモお前運転してただろ、何か気付かんかった?」
「わかんね。ショップ見つけた瞬間に浮遊感っつーか玉ひゅんみたいな感じはあったけど」
「「あー俺も」」
「とりあえずこの部屋探索するか」
「りょうかーい。つっても俺らの座ってた椅子3つと、真っ黒な壁と床は―――大理石っぽい見た目だけど光ってんな」
「蛍光灯見当たらないから照明あるのは嬉しいけど……床下に何か仕込んでるのかな?」
部屋の大きさは10m四方かな?出口も無いみたいだし………どーすっかな。
あーだこーだと話をしていると。
部屋の中心に淡い光が立ち上り、女性が現れた。
「初めまして、私のなま―――
「女神様キターーーー!!!」
「……アキ、落ち着け。あの人驚いてんぞ」
「トモお前何言ってんの?男ならこの展開、萌えるだろ!!」
「あーうん………そうね。そうだけど、ユウ現実逃避してないでちょっとコレ止めるの手伝って」
「お、おう」
「口塞ぐか隅っこに連れてって、昨日見たアニメについて討論とかしててくれたらいいし」
「りょーかい」
2人が移動したのを確認し、現れた女性に一言。
「お騒がせしてすみません。続きをお願いします」
「あ………はい。では、改めまして私の名前はイリスです。
この度、あなた方をこの世界に呼ばせて頂きました」
と、軽くお辞儀をされる
肩にかかる長さの銀髪、身長は160cmくらいかな?白のワンピースからすらっと伸びる手足。綺麗な女性に柔らかく微笑まれ、俺の心臓がドクンと跳ねる。
「えっと………わ、私はトモです。
さっきお騒がせしたのがアキで、大人しいのがユウです」
「トモ様にアキ様、ユウ様ですね。よろしくお願いします」
「っ、2人ともこっち来て」
笑顔を向けられ、頭がオーバーヒートしそうなので親友達に助けを求める。
顔が真っ赤なはずなので、後でアキにからかわれるだろう。だけど何を話していいのかわからないし、緊急事態なので仕方がない。
「2人とも、自己紹介よろしく」
「私がアキです」
「……ユウです」
2人も名乗り―――
「皆様には、世界の導きをお願いいたします」
と、女神様?がテンプレートなお願いをしてくれた。
次話くらいからネタがいろいろ入る予定です。
期待しないで読んで下さいな。