ふじぱんの戯れ事7 世界観はきっとこんな感じ?
更新遅れて申し訳ありません。
……と、まあ……。
blog調な挨拶は置いときまして、こんな所で更新を遅れた理由を書き綴るのは、ある意味マナー違反なので、それは後書きで言い訳します。
んでは、早速、今回のテーマは……。
『世界観!!』
ここで頭の中でズビシッていう効果音が再生されたら幸いです。
早速脱線はさて置いといて……。
話を戻します。
世界観と一口に言いましても、様々な背景があります。
これの確定によって、物語の流れが決まってしまうと思います。
例に上げやすいのは、ホラーですかね。
ホラーはそもそも、書き手が読み手の恐怖感を与える必要があるわけです。
与えられなければ、失敗です。
映画やゲームで恐怖感を与えるのはテキストがヘボでも、演出次第でなんとでもなります。
恐怖感を助長させる小道具や大道具がありますからね。
まずは、音楽(BGM)……。
緊迫のシーンで、明るい音楽を流すバカはいないでしょう。
そして効果音(SE)……。
悲鳴や、馬鹿でかい音での演出……。
これで十分、視覚だけではなく聴覚をも使い恐怖感を助長させる小道具になるわけです。
さらに絵があります。 読み手(と言っていいのかな? この場合)に想像させる必要がなく、そのシーンを見せれば良いわけなのです。
絵という大道具があるわけです。
漫画とかでも、これは武器になります。
それでもつまらないホラー物の映画やゲーム、漫画があるわけですが、それはただ単に演出のやり方が下手くそなだけですね。
さて、前置きはここまでにして……。
小説のような文章だけで、人に恐怖感を与えなければならない場合……、何に対して恐怖してもらいたいかという事がキーパーソンになります。
心霊的恐怖(幽霊とか、祟りとか科学的ではないジャンル)。
精神的恐怖(混乱とか、疑心暗鬼とか心の問題のジャンル)。
人為的恐怖(グロ系とか、肉体的苦痛系とかのジャンル)……。
ホラーだと、おそらくこの三つが主流かと……。 どれを使って読み手を恐怖という感情に搦め捕るかは、書き手次第です。
ただ、共通して言えるのは読み手に想像させなければならないということです。
舞台は廃れた田舎の夏……。
……という説明文を用意されたとします。
どんな風景が想像されますか?
一面、見渡すばかりの田々々……。 背景には山で緑林。 遠くにはワラの屋根の家がある。
山の中腹にありそうな寒村。 家は、蔦や苔がはえているのが印象的。 近くに流れる川には滝があり、なんとも言えない涼。
元は漁港として栄えていたが、乱獲、赤潮、公害、魚値の下落などの理由によって漁師を廃業して行く人々。 人口はどんどん減り、町から村に降格した場所。
本島より離れて浮かぶ離島……。 定期船は一ヶ月に一回。 週刊誌は月刊誌と同じ扱いとなり、定期船の来る日が発売日となり、4冊まとめ買い必須。 すでにアニメで見ている所が翌週になってやっと漫画で見るような感じ……。
と、まあ……。 ボキャ貧な私でさえ、これだけのパターンを連想できるわけです。
で、山中を想定して読み進めていたら、実は孤島でした……、とか一気に興ざめだったりします。
絵がない以上、文章で見せるしかありません。
それを怠った場合に読み手にされる反応の一端です。
では、逆に語り過ぎの場合です。
福岡県博多市郊外の寒村……。 博多市街まで車で40分。 村人は、博多織と博多人形の製作と、米作よって生計を立てていた。 コシヒカリの水田は、青々と繁っており農家の会話が聞こえてくる。
「太郎ドンが東京土産でひよ子買ってきたタイ」
「バッテンひよ子うまかねぇ」
………書いててツッコミ所満載になってしまったのはさておいて。
上記の文章は、博多に住む人間にはただ不快です。
私自身、出身が福岡なため、不快になります。
不快になる理由。
福岡県博多市なんてありません。
正確には福岡県福岡市博多区です。 漫画とか小説の描写で普通に博多市とかふざけた事書く筆者がいますが、中学の地理の授業で購入しているはずの地図帳引っ張り出して、九州のページを傾注しやがれ! ……と、実際そこに住む読み手は思うわけです。
また、博多区は小さいため、車で40分も行った日には、博多どころか、福岡市すらでてしまう危険があるわけで……。
つまりは、実際にある地名を使う場合は……、気をつけましょう。
よく知らないなら使わないに越したことはありません。
どうしても使うのなら、リサーチしてから、使いましょう。
不快になる理由、2。
コシヒカリを作っている米作農家はいるにはいますが、福岡に限らず、他県でも当て嵌まりますが県米というものがあり、普通そっちだと思います。
コシヒカリは確かにポピュラーな種ですが、コシヒカリの米作で違和感を感じない県と言ったら私は新潟近郊しか思い付きません。
それも私の無知の偏見かも知れませんが。
ポピュラーだからといって調べてもいない風土を安易に書かないほうがいいでしょう。
不快な理由3。
博多弁といえば、語尾につねにタイ?
バッテンの用途知ってます?
まあ、方言の用途ですね。
エセ方言は反感かいます。 書き手にとって、そんなつもりなくても地元の人からはバカにされているように感じるものです。
博多は九州で知名度が高い地名ですし、東京駅からの新幹線終点だったりする影響か、作中で脚光を浴びる事があります。
その時、エセ博多弁でしゃべる現地住民を博多っ子は内心冷ややかに見ます。
スポーツものとか特にありがちですね。 全国大会の福岡県代表のエセ博多弁。
これをプロ作家がやるんだから始末におえなかったり。
まあ、使い慣れていない方言は作中に使わないにこしたことはありません。
不快な理由4
ひよ子を博多の人間が東京土産と認知して、喜んで食べてるという事です。
絶対ないんで、そんな事。
そもそもひよ子の発祥は福岡県の飯塚です。 福岡県民はたいてい福岡県発祥という事を知っています。 ですが、全国的に、ひよ子=東京土産となっています。
まあ、ひよ子を作っている会社の戦略くさいですが……。
たぶん、福岡の人にひよ子を東京土産に持っていけばおもしろい反応がきっと帰ってきます。
諦めている人。
福岡のものだと主張する人。
とりあえず理由も言わずに怒る人。
私は諦めている人ですね。
東京本社工場とパッケージに書いてますから……。 ちょっとネットでググればわかる事なんですが……。
ひよ子程度、東京にくれてやるよ……って思ってます。
かといって、それは福岡県でやる態度ではなく、他の県でやる態度です。
博多じゃしません。
と、まあ……。
世界観の話がすさまじく博多の地理観になってしまっていますのでさておいて……。
実在地名を使う時は馴染みある地名で行ったほうがいいといいたいだけです。 ……はい。 ストーリーうんぬんの前に、読むのをやめてしまわれる危険があります。
閑話休題。
とりあえず、地理感は置いときまして……。
物語の舞台となる場所の説明、風土、歴史、時間軸などは読み手の想像の助長になります。
が、長々と冒頭で全てを語るのはあまり感心できません。
世界観の説明だけを延々と長文で書かれても、読み手は読むのに作業感を感じてしまうものです。
読み飛ばしとか、されます。
正直いいますと、興味がそこまで沸いていない物語の世界観なんか長々読む気になりません。
あらかた興味を持ってもらってから子だしする書き方のほうが、読みやすいのではないかと思います。
かといって世界観の説明が書き手の脳内だけで留まっていて作中に全く出てこないのは不親切極まりないです。
梅塩に関しては、難しいのは承知していますし、正解なんかないでしょう。 どうしても梅塩を計りたい場合は他の人の作品を読んでみてどれくらいの感覚で世界観説明をしていて、それを自分がうざく思っていないかどうか……、まず自分が体験するのが手っ取り早いです。
自分がうざいな……と思うことは、他人にとってもうざい事かもしれません。
これは自作では見えない事です。
作者自身が、世界観を1番把握しているわけですから、説明が足りなくても、語り過ぎても自分で違和感は気付きにくいものです。 では、その梅塩の調整はどうすればいいでしょうか。
自分で計るのが難しいなら、自分の好きな作品の梅塩を参考にする。
これが一番楽ですね。
私の作品に提督立志伝なる駄作があります。
この作品は正直言って世界観の構築こそは出来ているものの、あまり長々と語るのは好きではないという私の判断によって世界観の挿入を短絡にしてしまい、結果失敗しました。
感想などで、どれくらいの科学水準? 個人が忍びを雇うのはとても不可能なのでは……とご指摘を頂き、世界観の説明挿入を怠った結果が如実に表れている失敗談です。
もちろん、説明出来るんですが、そのように読者様に物語中で伏線でもない部分の疑問にご指摘頂けるのは、私の世界観の説明文がなかったことがそもそもの発端です。
実践出来ていない奴にあーだこーだ言う資格はないかも知れませんが、逆に自分の失敗をこれを読んでくださった皆様の糧になってくれれば幸いと、恥を偲んで紹介させていただきました。
まあ、世界観説明文の梅塩は、いい作品を参考に……。
と、言いたいのです。
歴史物なら時代と舞台になる場所。
推理なら、事件発生現場と探偵、容疑者の素性。
恋愛ものなら、場所と、背景と、時代と、男女の設定と……。
ファンタジーもしくはSF等は……、あ〜……。
うひゃひゃひゃひゃ(泣)……。
こればっかりは、語りすぎて長文にならないように。
最低限の情報は、読者に与える必要はありますね。
だが、しかし……。
全てを語る必要もありません。
この情報は読者にアッと言わせたいためにあえて伏せておいている世界観説明……、例えば主人公が認知していない情報は書く必要がありません。
というか、書かないでください。
つまり、主人公が知っている情報は書いてもいいというわけです。
主人公が知らなきゃ、読者もすぐ知る必要がありません。
というよりは、そこは書かないほうが読者を引き付ける餌になるわけで……。
コホン……。
暴走してとんでもない事を書いていますが、あえてそこはスルーでお願いします。
まあ、とりあえずまだまだ語り足りませんが、だらだら長々と書いても飽きてつまんなくなるとさっきも言った手前、今回はこの辺で……。
手遅れですか……。 そうですか……。
今回もふじぱんの独断と偏見にお付き合い頂きありがとうございました。
本文中で言い訳していない、更新していない理由を暴露しますと……。
携帯の寿命が尽きかけていて長々執筆活動に耐えられなくなっているためです。
なら、機種変しろ?
いやはや……。
高いんですよね、機種料金……。
私の携帯がW51SH。
時代はもう、60台に突入……。
どうせ買うなら機種を安くしたいのですが、近場のショップは新製品を出すだけでなかなか古い機種を置かない始末。
DoCoMoはいいですね。 なんでも2年間の料金に機種料上乗せの分割が可能で、その場はタダという……。
アフターもしっかりしているとは……。
auも似たようなことをしていますがDoCoMoほどおいしいことはしていないし……。
ナンバーポータビリィあるから次の年契尽きたら写ろうかな……。