第9話 彼女と映画館デート【中編】
絵美さんと僕は最寄り駅を使って映画館に無事着いた、やはり土曜日ということで人がわんさかいる。
「とりあえず映画のチケット買いましょうか」
僕はこっくりと頷く。
この映画館には自動券売が導入されていた、僕と絵美さんは自動券売機でチケットを買った。一番奥の右端の席を取った、絵美さんは僕の隣の席だ。
「やっぱり土曜日って結構人多いですね、この映画もだいぶ席が埋まってましたね」
「そうですね、土曜日って休みの人が多いから混みますよね」
「後10分で映画始まる予定になってますね、もう行きましょうか」
「了解です、その前にお手洗い行ってもいいですか?」
「あ、私もお手洗い行っておきます」
僕と絵美さんはお手洗いに行った後、自分達の席に行き座った。
僕は映画が始まるのを待っている間に、この映画の広告を思い出していた。
ある日の事、主人公の高橋浩二と幼馴染の青木由美子は山奥の屋敷に興味本位で訪れた。その屋敷はいわゆる事故物件で、学校の先生から聞いた話だと、中に入ると奇妙な音がしたり物が勝手に落ちたりなど、いわゆる怪奇現象が起こるらしい。
浩二と由美子は屋敷の扉を開けて中に侵入した、すると勝手に扉が閉まった。浩二と由美子は扉を開けようと試みるも扉は固く閉ざされびくともしない、果たして浩二と由美子の運命は!?
広告はここまでだった、いかにもホラー映画って感じだと思った。
3分程すると映画が始まった。
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