雨ざらし泣くや君
雨ざらし泣くや君に告げること
新緑の影 緑 やわらかに君を映す
夜の月 水揺らす黒 君を照らす
すべてを含んだ僕の口は君に切り裂かれ
したたる赤 僕を包む
雨はそれを許さず 僕ははだける
罅がはいるとそれは直らない
綴る歌 滴る涙
いっそ壊して中まで抉って
君の醜い部分 僕の前で吐いて
そうしなきゃ僕はあなたの心に
触れることが叶わなかったから
読んでいただき、
ありがとうございました。
この詩は人の動物としての醜い愛を
テーマにしています。
それぞれがさまざまな
受け取り方をしていただけることを
楽しみにしています。