表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

二人の天界人

神「さて、天界人となった君達はこの子を育てて貰う必要があるのだけれどまずは名前が必要だよね。」


天界人二人のほうに顔を向けニコニコした顔で話しかけた。


天界人(男)「我が主のために父親を喜んでやらせていただきます。」


天界人(女)「私も同じく、主の母として幸せこそあれど辛い事など何もありません。」


そもそも点在で生命を与えられているのだから裏切ることなどは一切ないのだが本人の意志をしっかりと確認したかった神様はさきほどと同様にニコニコしながら


神「よし!それじゃあまずは父親の君からだね。君の名はリルク、母親の君はソアラだ。」


二人にそう伝えたあと半透明な板を目の前で操作して登録をしていく。


ソアラ・リルク「「神に付けられたこの名を穢さぬよう全身全霊を賭けてこの子を守ることを誓います。」」


ちょっと暑苦しいくらいだなぁっと神は思ったが、まぁそのくらいの方が愛されていて丁度いいかなと感じこの事について考えるのをやめた。


神「さてと、次は君達の住むところだね。まず彼はのんびり過ごしたいと言っていたね。ならば田舎の方がいいかな。君達がいきなりきても大丈夫そうなところにしようかな。」


そう呟くと両手を前に出して半透明の球体を創り出した。


神「これが君達がこれから生活する世界エクセリアだよ。この世界には大きく分けて9つの国があってお互い交易したり牽制しあったりしている。その中でも一番平和で一番卑劣な種族、人族の所に住んでもらう。」


そう言うと球体を四面の図に変化させ9つに分断し真ん中の国を指さした。


神「人族は天界人を崇める習性があるからね。田舎ならよりその傾向が高いだろうから守り神的な考えを持ってくれるんじゃないかな。ただ人族の中にはそんな天界人を隷属化しようとする輩もいるから気をつけなければならないのだけどね。」


そう話しながら今度は二人の頭に手を置き


神「君達にはエクセリアのルールや知識をインプットさせてもらうよ。ついでにあの子の役に立つスキルや戦闘術も与えてあげようかな。」


神様がニコニコした顔でソアラとリルクへ凄まじいまでの情報量を送り出す。


ソアラ・リルク「「がぁっ!ぐぁぁぁぁっ!」」


2人共精神がおかしくなりそうなくらい頭を抑えて転がりまわる


神「あちゃーいきなりすぎたかな。まぁすぐに落ち着くから大丈夫。この神域にいる限り君達の肉体や精神が壊れることはないから安心してね。」


精神がおかしくならないことが逆に辛いのにニコニコとした顔で言ってくる神にこの方は実は魔神なのでは?と恐ろしくなる二人であった。


しばらくして……


神「ようやく落ち着いてきたかな?君達の力の説明を簡単にしておくよ。まず父親であるリルクには剣術(空)と格闘術(空)を与えておくよ。この二つの位は空になるから人族が越えられる域ではないから安心できるんじゃないかな。」


ちなみに才能の部分は下、並、上、良、才、地、空、天となり剣聖と呼ばれる域の者は才、剣神と呼ばれる者は地となる。


尚、努力次第で位を上げることができるが並大抵の努力では上がらないためこの世界では才能により優遇されることも多々ある。


リルク「有難く頂戴いたします。」


リルクが神に礼を伝えると


神「次はソアラだね。ソアラには母親としてこの子を育てて貰わないいけないから一般的な才能を多く入れさせてもらったよ。まず家事(才)、これは家での全般的なものかな掃除とか育児、教育など様々な要素をまとめておいたよ。」


本来なら掃除などのスキルは個別に分類されるが面倒なので一括にしてしまったようだ


神「あと魔術(火)と(水)、(風)に(土)と大体使えそうなものは入れておいたよ。そしてこれが一番大事なんだけど君には特別に調理(天)をプレゼントしよう。」


調理(天)とはこうゆう食べ物が食べたいなどイメージした物をいまある食材の中でできる限りの再現をできる超万能なスキルである


神「これは地球に住んでいた彼のためのスキルのようなものだね。自給自足の生活をしていた彼でも世界が変われば味も変わってしまうからね。少しでもストレスなく暮らしてほしいしさ。」


せっかくスカウトしたのにすぐに嫌になってしまっても可哀想だという優しさである。


神「それと最後のスキルは共有だね。使い方は色々あるけど一番の理由は彼の食べたいもののイメージを共有できるようにってことかな。」


イメージの共有ができなければ言われたとおりの食べ物を作れるか不安だったソアラだったがこれならなんとかなると安心した


ソアラ「お心遣い感謝いたします。」


神に跪いて感謝を伝える


神「さぁ、これから君達をエクセリアの人族の国にある田舎の村ファクトへ送るね。これからの人生家族三人仲良く暮らしていきなさい。」


神が二人に手を向けると体が光輝きだんだんと消えていく


神「彼の人生に幸運を……」


この願いが産まれてもいない彼に称号を付けることになろうとは神すらも知らなかった……






称号「創造神の祝福」を取得しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ