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#58 マスコットキャラを手に入れました

 ルトちゃんの教典と背中合わせにしてアイテム欄のページをタップし、彼女からアイテムを受け取る。

 ページをめくってカメラの設定を操作。光の玉(デフォルト)から【黒山羊シュブシュブ】に変更する。ポンッという音を立ててカメラが煙に包まれ、煙が晴れるとそこには人型の黒山羊がいた。サイズは三〇センチメートル程か。かなりデフォルメされており、まん丸くて愛嬌がある。


「メェ~、メェ~」

「わあ、可愛い!」


 黒山羊は重力を無視して宙に浮かぶと、私の周りをくるくると旋回し、私の顔の高さで止まった。どうやらこの子も私を気に入ってくれた様子だ。使い魔(ファミリア)という雰囲気が光の玉だった頃よりも出ている。

 あっ今ニコッて笑った。ニコッて! ウェヘヘヘ可愛(きゃわい)い……!


「……気に入ってくれて嬉しい」

「あっいえ、有難う御座います! そそ、そうだコレをどうぞ!」


 ルトちゃんに【巨神官の魔杖】を渡す。ルトちゃんは早速ページを弄り、金杖を装備した。小さな彼女には長過ぎる杖が彼女の手中に現出する。


「……これ、さっきのボスエネミーが使っていた物? ふーん、倒すと貰えるんだ。……うん、良い武器。ありがと」

「ひゃい! 恐縮です!」


 ルトちゃんがふわっと笑顔を浮かべる。可愛い。あまりに可愛過ぎて心臓に悪い。ルトちゃんの笑顔に殺される!

 と、とにかく喜んでくれたようで良かった。一安心だ。


「おい、すのこ。オレには何もねえのかよ?」

「マイに? うーん、他には【大呪魂】しかドロップしなかったけど……要る?」

「あの生き返るけどゾンビ化しちまう奴が作れるアイテムか。そうだな、一個くらい貰っておこうか」


 マイにアイテムを手渡す。とりあえず配分はこんなもので良いだろう。あとは換金アイテムを売り払って、それを山分けにすれば真のダンジョン攻略完了だ。


「そんじゃあ帰るか! 今日の夕飯はチキン定食だな!」

「……日本人ならそこはカツ丼じゃないの?」

「ドン勝って結局どういう食べ物なんでしょうね?」


 今のネタが分からない人は『P●BG』で検索だ!

 もしくは『WINNER WINNER CHICKEN DINNER!』で。

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― 新着の感想 ―
[一言] シュブシュブ……ひょっとして、コズミック・ワード⑨:シュブ=ニグラス
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