カラス
ゴミを回収したあと、地域の集積所に持っていくのだが、その集積所にはたくさんのカラスが集まっていた。
俺は元々鳥が好きで、手乗りインコや文鳥などは、子供の頃から色々と飼っていた。
小学生低学年の頃には、家でカラスを飼っていたこともあるので、カラスには親近感があった。
カラスはとても頭が良く、一般的に自分達が嫌われていることもよく理解している。
だから、俺が敵意なく近付いていってもすぐに逃げてしまうので、鳥好きとしては寂しい限りだ。
勿論エサをやれば寄ってはくるのだが、とても警戒している。
頭のいい彼らだから、継続してエサをやっていれば、警戒心も薄れてくるのだろうが、昔と違って鳩でさえエサをやってはいけない風潮があるので、表だってカラスにエサなどやりにくく、中々仲良くなれない。
俺が子供の頃は、祖母に連れられていく川崎大師で鳩にエサをやるのが楽しみだったし、鳩用のエサを売ってもいた。
ゴミの集積所ではカラスたちが群がってゴミの山から色々と掘り起こして行くのだが、ほとんどが食料ではなくオモチャだった。
人間の玩具という意味ではなく、カラス達にとってのオモチャだ。
それはペットボトルの蓋であったり、紐状の物であったり、色々だ。
そんな遊び道具を見付けては、取り合っているのが可愛い。
なにやらリング状の物を見付けては、指輪よろしく足にはめて悦にいっているカラスもいれば、それを羨ましがって、横取りしようとしてるカラスもいる。
一匹が何か面白そうな物を見つけて飛んでいくと、『ズルい!』とばかりに何匹もあとを追って取り合いになったりもしている。
待機時間にそんなカラスたちを見ていると、全く飽きなかった。
もし俺が金持ちだったら、そんなカラスたちが自由に出入りできるようなミュージアムを作りたいなどと妄想もしていた。
それだけカラスたちには魅力があるのだ。
子供の頃から飼っていればとても慣れるし、九官鳥のように言葉も覚える。
だからか、昔うちで飼っていたカラスの名前は『キューちゃん』だった(笑)
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