物流センター
劇団○○を辞めた時は40才を越えていたので、のんびりと就活している余裕もなく、比較的近場の運送会社へアルバイトで入った。
そこは、引越協同組合にも参加していたので、引越業務をメインに、引越業務が無いときは、通常配送なども行うようになっていった。
引越の仕事というのは、きちんと仕事をしてさえいれば、基本的に『ありがとう。』と言ってもらえる仕事だ。
引越以外でも、宅配等は比較的『ありがとう。』と言ってもらえる仕事だが、一般配送はそうはいかない。
以前働いていた長距離トラック等で貸切便を走る分には、そんなに軽くあしらわれることは無いが、2t車等で物流センターを回る場合、酷い扱いをされることが多い。
不思議なのだが、物流センターには、何故か自分が偉くなったと勘違いしている輩がいるのだ。
しかも、単なるバイトだったりパートだったりするのだが、そこで古株になると、出入りする運転手を下に見て、顎で使おうとする。
初めて行く物流センター等ではそれが顕著に現れる。
いくらこちらが丁寧な言葉遣いで接しても、
『そんな所に置くな!』
『どこ停めてんだ!』
こちらが、『お荷物どちらに置きますか?』と聞いた時に、『どこか適当に置いといて。』等と言って、適切な指示も無くである。
トラックの停め場所にしても、あっち停めろ、こっち停めろと、二転三転したりする。
まー、全ての物流センターがそうではないし、きちんと対応してくれる人も多いが、何故か一人か二人はそんな人間がいるのだ。
そんな状況下でも、とあるスーパーの物流センターにいるパート二人組は特に酷かった。
挨拶しても無視するし、どこに置くか聞いても、教えずに休憩に入ってしまう。
そして、さんざん待たせた挙げ句に、本来自分達がやる仕事まで、運転手にやらせようとする。
また、一度置いた荷物を並べ直させたり。
だったら最初から並べ方を指示すればいいものを。
物流センター独自の置き方があるのなら、初めに言えばいいのだ。
詳しい内容はもう忘れてしまったが、とにかく、何から何まで酷かった。
俺はそこを出ると、スーパーの本部に電話をした。
『すいません、私普段そちらのスーパーでよく買い物をさせてもらってるんですが……』
『ありがとうございます。』
『実は私、トラックの運転手をしてまして、今回初めてお宅の物流センターにいかせてもらったんですが……』
と、前置きしたうえで、パートの女性に酷い対応を受けたと伝えた。
『……そちらのスーパーさん自体のイメージはとても良かったんですが、今回あまりにも酷い対応をされたので、今後買い物する気持ちが失せてしまいましたよ。』
当然本部の人なので、
『はぁ、そうですか……申し訳ありません……』
と、物流センターのパート達とは対応が違う。
『別に運転手を見下そうが構いませんが、そういう風に出入りする業者の中にも、普段スーパーを利用する客がいるってことを忘れないで欲しいですね。』
それからしばらくして、そこの物流センターに行くと、対応が良くなっていた(笑)
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