表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のほほん見聞録  作者: ヒロっぴ
市営バス時代
80/136

お茶漬け






路線バスの仕事は、一人一人出勤時間、休憩時間、退勤時間、それぞれが全て違っている。



その為、訪れる保険の外交員は、いつ来ても必ず誰かがいるために、結構頻繁に顔を出していた。




その中で、ほんわかした雰囲気の女性がいた。



どちらかというと美形の彼女は、知らないとクールなイメージもあるが、話してみると、ほんわかしているというか、抜けているというか、のんびりした感じの人だった。




ある時、休憩時間に同僚と三人で立ち話をしているとき、話の流れで彼女の旦那が浮気をしていたという話になった。




別に怒った風でもなく、




『参っちゃいましたよ~。』




と、のんびりとした口調で話していた。





俺達が、『そんなの許しちゃダメだよ、怒んなきゃ。』と言うと、




『でも~、もうしないって言うし~、旦那の話聞いてたら納得しちゃって~。』




『え?旦那なんだって?』




『お前だって分かるだろ?毎日お茶漬けばかり食べてたら、たまにはステーキ食いたくなるんだよ。って言うから~、それもそうかなって……。』





俺はズッコケそうになった。





『いや、それ逆だから!』




『逆~?』





『普通、言い訳するんなら、毎日旨いもん食ってたら、たまにはお茶漬け食べたくなる。って言うんだよ。○○ちゃん、お茶漬けって言われたんだよ。』





『え~、でも~、私ステーキじゃないし~、どっちかって言うとお茶漬けかなって……』





こんなんじゃきっと、また浮気されるだろうなと、他人事ながら心配になってしまったのであった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ