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のほほん見聞録  作者: ヒロっぴ
○○電設時代
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ミックス?

初めての職種は新鮮だった。



この頃は運送関係の仕事しかしていなかったので、全てが初だった。




朝、会社に集合し、それぞれの現場へ会社の車に便乗して向かう。



最初の現場へは、年上だがまだ20代の先輩が運転する車で向かっていた。



毎朝その人の運転する車で現場へ向かうわけだが、プロドライバーとして育ってきた俺には怖くて仕方なかった。




路地から幹線道路へ出るとき等、全く一時停止をしない。


停止線で止まらないどころか、いきなり幹線道路へ鼻先を突っ込む。



もし路肩や歩道を自転車や歩行者が歩いていたら、確実に車道へ突き飛ばしてしまう勢いだった。




もはや、プロとか素人とかのレベルではなく、その人は明らかに運転してはいけない人だった。




たまたま運が良くて事故に合わずに済んでいるだけ。


いや、運がいいのではなくて、そこに運を全て使ってしまっているのではないかと思われた。



しばらく同じ現場だったが、他の現場へ変わったときは、心底ホッとしたのを覚えている。



 当時その会社には俺より二週間ほど早く入った新入社員がいた。


まだ17歳の彼は俺と同じく初めてだらけの中で仕事をしていた。




しかし、電気工事の仕事自体は俺も彼も同じスタートだったが、それまでの経験が違うので、彼はまだ仕事の段取りや進め方を理解していなかった。




同じ現場で作業していても、指示をされないと何も出来ない感じで、『ほら、お前も○○くん(俺のこと)みたいに片付けながら仕事しないと効率悪いだろ?』と、良く注意されていた。



その度『はぁ……』と言うが、中々手が動かない。



今時の17歳ってこんなものかな?と思いながら仕事をしていた。




ただ、この時に指導してくれた先輩は当時40代位の人だったが、生まれは九州。その後山口や四国、大阪等転々として仕事をしていたらしく、方言がミックスされていてとてもわかりづらかった。




イントネーションも標準語やら関西弁やら九州、四国と、色々ミックスされていて、理解するのに苦労した。




他にも大阪出身の先輩もいたが、



『あの人のは、色々ミックスされとってよう分からん。』




と言っていた。





.






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