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のほほん見聞録  作者: ヒロっぴ
引越屋アゲイン つづき
33/136

小説






引越の仕事が無いときは集配の手伝いをするとはいえ、その手伝い自体がないこともあった。



そんな時は、引越資材の片付けや、運送業の方のホーム作業等に当たっていた。



それでも時間は出来る。



なので、小学生時代から趣味で書いていた小説の執筆をするようになっていった。



とはいえ、本当に趣味の範囲で、時々書く程度。




だが、そこから答えが見つかった。




想いを伝えたい。





その手段としての執筆。





彼女との出会いから、想いを募らせ、会えなくなるまでのストーリー。





それを一冊の本にして渡したい。





新たなる目標が出来たのだ。





とはいえ、会社では書けない。




なので、休みの日にミスタードーナツに入り浸って書くことが多くなった。





会社では、相変わらず趣味の小説を書いていた。




可能性は限りなく低いが、小説家として大成出来れば、万が一にも彼女との恋が成就したとき、迎え入れる可能性が広がる。



そんな思いもあって、小説は書いていた。





その時書いていた小説で、タクシードライバーを題材にしたものがあった。



自分自身はタクシードライバーとしての経験は無かったのだが、想像で物語を膨らませていた。




そんな物語の第一話。





それを会社の先輩に見てもらった。




その人は本業がタクシードライバーで、非番の時にアルバイトに来ているタフな中年男性だった。




若い頃に○真カラテをやっていて、俺が総本部の内弟子だったことがあると聞いて、ある意味リスペクトしてくれていた。




そんな彼に、書き上げた第一話を見せると、『面白いからタクシーの同僚に見せてもいい?』と言うので快諾すると、持ち帰ってタクシーの仲間に見せて回ったらしい。




すると、




『タクシーのこと良く分かってる。』




『面白かった。』





という評価をもらったのだが、どうやら短編で1話完結だと思ったらしい。




俺としては、そこからストーリーを広げようと思っていたのだが……




まー確かに完結でも納得できる終わり方だったのが悔やまれる。





だって、そこからストーリーを広げられなくなってしまったから(^^;




中々思った通りに行かないのが人生だ。





たまにテレビ等で、人生全てうまくいっている、なんて言う奴を見るとぶっ飛ばしてやりたくなる(笑)




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