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のほほん見聞録  作者: ヒロっぴ
引越屋アゲイン
30/136

チョロQ






引越部門を新しく立ち上げたとはいえ、そうそう簡単に仕事は入ってこない。



大手引越センターで支店長をしていた課長や、営業は事務職なので引越依頼がない時も電話対応など引越関連の業務だけに従事していたが、現場の俺はそうもいかず、引越が無いときは一般の配送業務を手伝っていた。



トラックも四トンまで乗れたので使い勝手が良かったのだろう。



様々な仕事に出掛けていった。





ある時、2トン車で配達に出ていると、帰りに集荷をしてきてほしいと無線が入った。


荷物は2トンで、パレット積みだと言う。



住所と会社名を聞き、集荷先に向かう。





その時俺が乗っていたのは2トンロング車で、積み降ろしは後ろからするタイプで、横扉は着いていなかった。




集荷先に到着すると、荷物はパレットに固定された金型であり、パレット1枚で2トンだと言う。




その会社は小さい工場で、爪の長いフォークリフトも無く、車両後部に積んだ瞬間、前輪が軽く上がったのが分かった。



ロング車なので、タイヤから後ろに最大積載量の2トンの荷重がかかることになる。



なんとかフォークの爪が届く範囲でパレットごと押し込んでもらうが、なんとか後輪の上くらいまでは押し込めたものの、不安が残る。




その旨会社に報告すると、帰ってこれるなら、ゆっくり走りながら帰ってきてほしいと言われ、とりあえず集荷先を後にした。




しかし、発車すると反動で前輪が浮きハンドルが効かない。




下り坂ならまだいいが、上り坂だと完全に前輪が浮いてしまう。





チョロQか!





と自ら突っ込みながら、100メートルも走らないうちに引き返した。




パレットにワイヤーをかけてフォークリフトで引っ張り出してもらい、一度帰ってから4トンに乗り換えて再度に集荷に向かうのだった。




イヤー、しかしあれは怖かった。

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