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のほほん見聞録  作者: ヒロっぴ
引越屋アゲイン
28/136

まさか……






○川急便での激動の四ヶ月間を終えた俺は、休養も兼ねて大阪の親戚の家へ訪れ、露店商の手伝いをしながら数週間を過ごした。




そして、地元に帰ると、○川急便で稼いだ分を使って店外デートをするべく、約半年ぶりに予約電話をかけた。




やっと会える!




しかも店以外で!




はやる気持ちを押さえながら呼び出し音を聞いていた。





…………







『……○○は退職いたしました。』





『え?…………』





…………





まさしく晴天の霹靂。





○川急便へ働きに出る前、最後に会った時には、こんな展開になるとは思いもよらなかった。





店外で会う為の費用を貯めるために○川急便へいくから、しばらく来れない。と話はしていた。




『楽しみにしてるね。』





笑顔でそう言ってくれていた。






勿論、営業スマイルだったのだろうが、ダブルで予約すれば店外で会えるということも、彼女が教えてくれていた。





なのに、突然いなくなるなんて…………





あの四ヶ月間はなんだったのか。



なんのために歯をくいしばって頑張ってきたのか……



しばらくは放心状態で仕事もしない生活が続いた。



自宅は知っている。





会いに行こうと思えば行ける。



でも、突然辞めた理由が分からない以上、迷惑はかけたくなかった。




店外デートの目的。



店以外の場所で想いを伝えること……





会えなくなるとしても、想いだけはなんとか伝えたかった。



でも、それは突然会いに行くことじゃない。




どうしたら想いを伝えられるか……





それを考えながら、とりあえず何か仕事をしなくては。




ということで、昔とった杵柄ではないが、又引越業に専念することになるのである。





のほほんしてないエピソードだが、後の展開の接続詞的エピソードとして、記すことにした。





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― 新着の感想 ―
[一言] 切ねぇ~~! 次の展開に期待します!
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