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のほほん見聞録  作者: ヒロっぴ
引越屋時代
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平和を満喫






これも引越の仕事をしていた頃の話である。


当時、妻子持ちで40過ぎのイラン人がバイトにきていた。




本名はモハメッドというらしく、ハーフとかではなく、生粋のイラン人なので、いかにもモハメッドという顔をしていた。


だが、彼は日本に帰化しているらしく、制服に貼ってあるネームは斉藤だった。




例えば、女芸人の山田花子みたいなコがコンビニでバイトしてて、胸にジュリエットってネームがあるようなもんだと思えば、想像がつくだろう。



イランでは女性は肌を見せないので、彼が初めて日本に来た時は、俺達日本人の感覚だと、女性が裸で街を歩いているようなもんだろうと思う。


なので、




『最初、日本に来た時、ウハウハだったでしょ?』




と聞いたら、



彼はニヤッと笑って




『まーね』



と言った。



そして、



『でも、すぐに慣れたね』



と言って笑ってた。




『向こうは浮気とか法律で禁じられてて、罰則も厳しいんでしょ?』




と聞くと、




『でも、みんなするね』



と言うので、




『でも、バレたらヤバイんでしょ?』



と聞いたら、




『バレないね』




と言って笑った。



いやー、くだけたイラン人だ




みんな奴みたいだったら、中東は平和だろうなぁ。




…と、思うのは、俺だけだろうか。




彼には日本で平和を満喫してもらいたいと、心から思うのだった。



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