表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
飽くなき好奇心の果てに  作者: 1234SHU
1/3

Ⅰ 依頼

クトゥルフ神話TRPGを初めて、面白かったのでキャラクター視点(3人称)の小説を書きました。なにぶん人生で二回目の小説なので誤字脱字、支離滅裂、矛盾があっても許してください何でもはしません。

セミが鳴いている夏の真っ最中、矢神私立探偵事務所に二人の男が居た。


一人は真面目そうな顔でスーツをぴっちり着こなし、デスク上のパソコンと闘っている。座っている席から見るとどうやらここの長の様だ。


もう一人は非常にだらしない顔でネクタイを緩め、シャツ姿で新聞を読んでいる。どうやらここの探偵の助手の様だ。


そこで、だらしない顔をした助手が何気なく言った。


「あ〜。熱いっすね〜。クーラーを付けてこれですか〜?体感28はありますよここ。矢神さん、もうちょっと温度下げませんか?って、そう!結月さん最近来てないですけど何か聞いてないですか?」


そう言われた矢神 健司は、クーラーの電源を落としながら。


「結月さんは欠席届けは出てないな〜もう1ヶ月も返事無しなんだが...どうしたんだろう?」


と、言った。しれっと流された上に、クーラーの電源を落とされた助手、平見 通は何かを言いかけたが、難グセを付けるともっと良くない事が起こると経験からわかっているのでそのまま口を継ぐんだ。


締め切った窓からセミの鳴き声がする。この場はセミの鳴き声と矢神がパソコンのキーボードを叩いている音だけが支配した。


耐え切れないと思った平見は先程新聞で見た面白そうな記事を矢神に見せながら言った。


「そういえばここ数カ月行方不明事件が起こっているそうですよ。結月さんも巻き込まれたりしてないですよね?」


「縁起の悪いことを言うな。来週からそのアイスを買わないぞ」


しまった!地雷を踏んだ!と、思った平見だがもう遅かった。来週からのおやつは無くなったのである。かわいそうに...強く生きて。


すると、突然玄関のチャイムが鳴った。


ピンポーン。ピンポンピンポンピンポンピーンポーン。


「誰だ。こんな幼稚な遊びをしている奴は。平見、ちょっと見てきてくれ」


「(・д・)ノうっす」


平見がドアを開けると、そこにはサングラスをかけた黒服の男が3人立っていた。


そのうち左に居た一人はベルを三三七拍子で押していたが、真ん中にいるリーダーっぽい人が一睨みすると何事も無かったかのように姿勢を整えた。


リーダーっぽい真ん中にいる男が


「ここが矢神私立探偵事務所か?」


と言った頃には平見は先程のだらしない顔を引き締めて、


「はい。ここが矢神私立探偵事務所です。私は助手をしておりまして...矢神さんは奥にいらっしゃるのでささ、上がってください」


そこには、新たな仕事が舞い降りて、ボーナスが貰える時が来たと内心ガッツポーズをしているが、顔には一切出していなかった助手がいた。


探偵は接客机に4人分のコーヒーを淹れており、椅子の前に待機していた。


「ようこそ、矢神私立探偵事務所へ。ご依頼ですか?」


スーツをぴっちり着こなしているハンサムが言うだけで様になっていると内心悔しがっている平見は置いておいて。


「そうだ。この人の捜索依頼を出したい。引き受けてもらえるか?」


と、男はスッっと写真を取り出して、


「まあまあ、焦らずに、まずは座ってコーヒーでも飲みながら依頼の件について話しましょう。あ、そちらのお二人方も砂糖とミルク要りますか?」

と、探偵、矢神は引き止めた。


「あ、砂糖マシマシで」


先程チャイムで遊んでいた男が言っていた所を、すぐにリーダーっぽい男に睨まれ、すんとなった。


それからしばらくして、


「それでは本題に入りましょうか。人探しを依頼したい訳ですね?」


「ああ、この人を探してこちらが指定した場所まで持ってきて貰いたい。」


男が先程の写真を矢神の前に置くと、矢神の斜め後ろに立っていた平見はハッと息を飲んだ。


そこには1ヶ月も返事無しだった探偵のお手伝い、結月 亜里沙の顔が写っていた。


「ふむ...わかりました。ところでどの様なご関係で?」


それを聞いた瞬間、男の顔に変化があった。


「...それを聞いてどうする。お前には関係の無い事だ。お前はただ仕事をすればいい」


「いえ、ただ個人的に興味があったものでね...すみません。では見つけた時の引取先と報酬の件ですが...」


男は苛立った様子で別の写真を取り出し、


「引取り先はこの衛星写真の印がついてるところまで持ってきてくれ。報酬の件は...」


男が顎で合図すると、男の斜め後ろに待機していた冷酷そうな男が、手に持っていたキャッシュバックを机の上に起き、開く。


「前金として1000万円を用意した。依頼を達成出来ればこの二倍をやる。その代わり、出来るだけ早くしろ。以上だ」


「わかりました。その他の情報は無いですか?」


「ああ、無い。で、受けるか?」


「ええ。この依頼、受けましょう。付きましてはここの契約書にサインとハンコをお願いします」


こうして、前金1000万、しかも知人を探すという怪しさ満点な依頼を受けた。


果たしてこの行動が凶と出るか吉と出るか...


...to be continued!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ