<小話>
「武器の名前ですか?」
「ああ」
俺は警部とともに自分のコードネームを考えさせられていた。それぞれ男女で分かれて考えさせられているのだが、男は武器の名前から、女は幻想生物からという形になっているらしい。警部はサーベル、曹長はソードという名前なのだがそうだが事務方であり、前から呼ばれていた名前のほうが楽でいいという。
「それと、男のほうは関係ないが・・・」
また、名前を付ける際のルールとして自分の使う魔法の属性とは違った名前を付けることになっているそうだ。隊長の名前であるエキドナとは蛇のモンスターだが、前につけていた名前はドライアドという樹木に宿る精霊の名前だったそうだ。しかし、エキドナが得意とするのは木属性の魔法であり、上の方から敵にどんな属性の魔法を使えるのか教えるのかと言われて今の名前になったのだそうだ。
「・・・でも、精霊からモンスターの名前になるとは、随分と・・・」
随分と思い切った名前の変更だ。
「まあ、上が適当に挙げたコードネームがひどかったからな」
「はい?」
報告に言った場で改名を余儀なくされたエキドナは悩むことになるが、その場にあったのが警察官の装備品リストだったそうだ。
「制服、制帽、警棒、拳銃。結局そうなるのは嫌で、頭に浮かんだのを言っただけみたいだな」
「な、なるほど」
そうなると俺はどうしようかと悩む。剣は事務方の二人がつけているのでそれ以外が望ましい。そうなると剣の次に有名な武器といえば槍だ。結局俺はランスといわれる騎兵用の槍から名前を取った。、騎兵という歩兵を蹴散らすため存在であり、まさに最前線で戦うための武器であるからだ。
こうして俺は自分のコードネームを決めたのだった。




