1話:すべての始まり
後書きに全力を出しすぎたので前書きを書く力が出ませんでした。お許しください。
作品は頑張って書いたので、面白ければブクマなどよろしくお願いします。
――――ある国の郊外にて――――
「やった!これでレベルがカンストした!」
「おめでとう!じゃあ、酒場に戻ろっか?それとも、もうちょっと特訓してく?」
「うーん、酒場に戻るかな。よし!ウェブラ!」
この、≪ウェブラ≫が僕がこの世界に来て最初に覚えた呪文であり、すべての始まりだった。
――――これは、何の取り柄もなかった僕が、最強の魔法使いになるまでの話――――
―――3年前―――
あいつは何もできない。またミスしてるよ。あいつってホント――
「役立たずだよな」
今まで、ずっとそうだった。
何をやっても失敗ばかり。
それを周りから責められて。
僕はいつも、独りぼっちだった。
その日も、僕は一人で家路についた。
―――「ただいまー…(って言っても誰もいないんだよな…)」
でも、その日は違った。
「おかえりー。君を待ってたよ。」
「…え?誰?」
僕の家に、一人の少女がいた。いや、少女というよりは、幼女?
「君、今僕のことを幼女だと思ったね?」
思ったことをそのまま読まれてしまったことに僕は驚き、
「え!?なんでそのことを!?いや!ごめんなさい!」
とっさに…謝ってしまった。(まあこの場合は謝るのが正しいんだろうが…)
「なぜ謝る?確かに見た目は幼女だが、歳は君よりもはるかに上だぞ?まあ、そんなことはどうでもいい。まずはここに座りたまえ。」
「…ここ、僕の家ですけど?」
「そんなことはどうでもいいのだよ!いいから座りたまえ!」
その幼女の見た目をした女の子に急かされ、僕はとっさに座った。
「まず、君の名前を確認しよう。君は、西玲君だね?」
「そうですけど。どうして僕の名前を?あなたは?」
「それは後で説明するよ。さて、単刀直入に言おう、君は、この世界を嫌いだと思ったことはないかい?または、嫌っていないかい?」
「嫌っていないか?ですか?…確かに僕は、今までの人生楽しいことなんか一つもありませんでした。小学校から高校まではずっといじめにあってましたし、社会に出てからも、役立たずでしたけど、それが僕の人生なら、嫌だと思ったことは、一回もありません。」
「それはホントかね?」
「え?」
「僕は君の人生を見てきた。これまであったことのすべてをね。そして僕は知っている。君は、ずっとこの世界を嫌だと思い続けてきた。そして君はいつからか、考え方を変えた。これが僕の人生。神が定めた運命なのだと。でも本当は違う。君はずっとこんな世界なんか消えてしまえ。こんな世界にいるんなら死んだほうがましだと思い続けてきていたんだ。でもね、それは違うよ。君を必要としている人は絶対にいる。そのために僕は君の所へ来たんだ。」
僕は、その「君を必要としている人は絶対にいる。」という言葉に心打たれ、泣きそうだった。
「…強くなりたいかい?君は、君を必要としている人の役に立ちたいかい?」
僕は、今にも溢れそうな涙をこらえて、必死に頷いた。
「うん。どうやらその気があるようだね。ならば僕が!君を最強の魔法使いに育ててあげよう!僕の名前はレティア!君の守護神であり、君の人生を!未来を!変えに来た!用意するものはない!君はただ目を閉じればいい!わかったね!」
僕はただただ頷き、言われたとおりに目を閉じた。
「それじゃ、行くよ!」
――――こうして、僕の最強の魔法使いになるための時間が、動き始めた。
初めまして!冷飯というものです。
皆さんは炒飯は好きですか?僕は冷飯を炒飯にするのが好きです。
炒飯っていいですよね。アレンジのやりがいがありますよねってもうこんな時間!?
それでは皆さん!また次回お会いしましょう!