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ダイナマイトと朝ごはんの区別がつかない

今日は初登校。


僕は一階のリビングに降り、家族と朝食をとりながらテレビを見た。


ニュースともワイドショーとも言えない番組が賑やかな音楽と共に放送されている。


「さー、そういうわけでね、今日は学生さんにとってね、初登校の日ですが、初登校の日はどんなことに気をつけたらいいでしょうか?」


「そうですね、初登校の日は転校生に気をつけて下さい。」


「ほおほお、それはなぜですか?」


「まあこれは言うまでまないことですけど、転校生って基本的に頭おかしいじゃないですか。」


「そうなんですか?」


「そうなんです。前の学校を追放されて次の学校に行くわけですからだいたい彼らは頭おかしい奴らなんですね。だから大概の転校生はダイナマイト咥えますね。」


「ダイナマイトを咥えるんですか?」


「そうです。ダイナマイト咥えます。転校生は頭がおかしいですから、ダイナマイトと朝ごはんの区別がつかないんですね。それでダイナマイトを食べちゃうんですけど、それでダイナマイトが体の中で爆破します。この時の衝撃で脳細胞にダメージが及びますから、もともとおかしかった頭がもう取り返しのつかない事態に陥ります。そうすると、今度はトイレでウンコと共にケツの穴から捻り出したダイナマイトの残骸を口で咥えて走り始めるんですね。大概の転校生はそうです。ですから初登校の日はですね、ダイナマイトを咥えた転校生にぶつからない様に気をつけて下さい。」


そこでニュースは天気予報のコーナーに移った。


「分かったか!」


叫んだのは親父だった。趣に広げていた新聞を下ろし、話始めた。


「さっきニュースでやっていた通り、外はダイナマイトを咥えた転校生で溢れている!この転校生達の手をかいくぐり、お前は無事初登校を遂げることができるのか!できるのか!どうなんだよ!できんのかよ!」


「ええ・・・いや、それはちょ


「できるな!できるに決まってるよな!よし分かった。それでは初登校スタートだ!死ぬ気で行ってこい!!!」


いつのまにか朝食は下げられていた。


食卓では父、母、妹が僕を黙って見つめている。


今すぐ登校しろというプレッシャーが俺にかかる。クッ仕方ない。登校するしかない。


俺は重い足取りで玄関のドアに手をかけた。


「いってきまーす・・・!!!」


外の景色を見て唖然とした。


大量のヘリだ。大量のヘリが我が町の上空を舞っている。


「なんだこれ・・・」


呆然として見ているとヘリが何かを地上に投下した。


「あれは・・・人・・・?パラシュートをつけた人が降りてくる・・・口に何か咥えてるな・・・あっっ・・・あれはダイナマイトだ!」


転校生だ!大量のヘリが大量の転校生を投下している。どうなっているんだ。狂っている。


「クソッ!あんな頭おかしい奴ら転校させられるに決まってんじゃねーか!!もう仕方ねー!!待ってろ学校!!必ず辿りついてやるからな!!」


俺は走り出した。いつもの見慣れた通学路を絶叫しながら走った。だがその絶叫もヘリコプターの爆音にかき消されていった。

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