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君は曲がった。直角に。

今日は初登校の日だ。俺は水上ケンジ、ごく普通の中学2年生だ。埼玉県に住んでいる。


俺は鼻歌を歌いながらいつもの様に通学路を歩いていた。さっき普通の中学2時生と言ったが、何を普通と定義するかは人によって違う。だから普通という言い方は正しくないかもしれない。言い方を変えれば「一般的な中学生」だ。余談だが2年生というのは嘘で実は3年生だ。


俺は曲がり角を曲がった。曲がり角の直角感を如実に感じながら僕は考えた。さっき埼玉県に住んでいると嘘をついてしまった。なんでこんな嘘をついてしまったのだろう。言いようのない背徳感を感じながら僕は空を見上げた。ここはマドリード。青い空。時刻は1949年、2月31日、13時42分。


しばらく道なりに道路を歩く。今思いだしたが俺は3年生じゃなくて2年生だった。最近物忘れが激しい。まあマドリードに住んでいる人間はみんな痴呆症みたいなものなので問題ないだろう。


俺の中学校は川越にある。マドリードから川越まで徒歩で通学するのはいささか遠い面があるが、両親の川越という平凡極まりない土地で平凡極まりない中学生になってほしいとの願いから俺は川越に徒歩通学することになった。やれやれ・・・俺はため息をついた。そういえば昨日は2月29日だった様な気がする。だから今日は2月30日だ。2月31日なんて日はカレンダーにないのに・・・やれやれ・・・。


という夢を見て俺はベッドから起きた。


今日は初登校の日だ。



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