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作者: みずめ

向かい風


春には産まれて間もない子供に触れるように柔らかく頬を撫で

夏には濡れた額を乾かせとばかりに潔く過ぎ去り

秋には遠慮がちに首元に物悲しさを運び込む

そして、冬には衣類の繊維までも緊張させる


それは、強く吹くたび戸惑いを誘う

そのまま顔を覆うには早いだろう

そのまま背を向けるのは悔しいだろう

けれど、

そのまま向かい合って立っているには息苦しいだろう


帆を立てよう


強く吹くほど意味がある

強く吹くから意味がある

強く吹くことに意味がある


帆をたてろ

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― 新着の感想 ―
[一言] 向かい風に対抗するには、それなりの手段を講じなければいけませんね。 四季折々の風の中、帆を立てることに大いに意味があると思います。 風が強く吹きつけるところに帆を立てて。帆とともに風の意味を…
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