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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

自殺志願者と自傷癖のある皆さまへ

作者: 九JACK

 学校で精神的苦痛……あまり考えたくないですが、いじめとか、会社での精神的苦痛……各ハラスメントや、自分のミスに自己嫌悪に陥る日々。もしくは、他人のミスに巻き込まれる日々で鬱々とした日々を送っていらっしゃる方が多いことでしょう。

 特に若い平成生まれの世代の方々などは「精神が脆弱だ」「自分でものを考えない」「使えない」と世間一般に罵られ、大変生きづらい世の中でしょう。

 「お前なんか」と言われて、物理的にや精神的に傷つけられることで自分の存在意義を見失っている人もいるでしょう。




 そうか、自分は脆弱な人間だからいけないのか、じゃあなんで生きているんだろう? と自分を、自分の存在を否定するために手首にカッターを当ててみたり、首にコードを巻いてみたり、色々やると思います。

 でも、自分は消えていなくて、最高に気分が悪くなります。「最悪という言葉は軽々しく使ってはいけませんよ」と誰かが言いました。


 けれど、その人に一体何がわかるというのでしょう? 自分が生きていることに意味なんて見出だせなくて声も出ないほどに苦しんでいる私たちのことなんて。

 「生きていることはそれだけでありがたいことだ」と言いますが、それを理解できない自分は馬鹿なのだろうか? と浅い切り口や赤い跡を見つめて思うこともあるでしょう。






 自己嫌悪。

 自己嫌悪。

 自己嫌悪。

 負の連鎖がまた見失わせる。

 何を見失っているのかすらわからない日々。


 淡々と今日を過ごして、明日を普通に迎えられるのは、重い病を患っている人にとってはかけがえのない奇跡なんだ、と世間は無責任に訴えます。まあ、それもまた真実でしょう。

 だが、本人でもないのに何がわかるのでしょう?

 私たちは想像はできますよ。でも、実感を伴わないと理解できない部類の人間だっているんです。

 そんな人に理解しなさいと無責任に言葉を投げるな。まるで理解できない方が悪いと言われているようで、僕は自己嫌悪し続けなければなくなる。

 どうしたら僕らがいることを許してくれるの? ねぇ?




 ……意味を見失うと、自分を傷つけて、とりあえず存在を確かめることにします。

 ああ、今日も生きている。だって、普通に赤い血が巡っているよ。はは、よかったな。奇跡だよ。俺、生きてる。感謝しなきゃな。






 ……………………誰に?




 俺が死んでも、俺が消えても、本当に誰かが困る?

 親不孝って何? 自分は親のために生きているわけでもないのに、何故「死んではいけない」なんて言われなきゃならない?

 世の中は納得のいかないことだらけだ。自分が生まれたことにすら疑問を抱いてしまうように。

 自殺はいけないことだとか言うけれど、そこまで追いやったのは誰? 誰か、もしくは不特定多数が所属する「世間」という枠組みだよ。


 だからそんな「世間」という枠組みに組み込まれている俺にも、僕にも、私にも、自殺志願者や自傷癖のある人たちに言えることなんてありやしない。一つくらいしか。










 ────死ぬほど痛いよ、と。



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― 新着の感想 ―
[良い点]  「世の中には食べたくても食べられない人達が居るんだよ」  「生きたくても生きられない人が居るんだよ」  ……よく言われた事を思い出しました。  「私はなんで日本人に生まれたんだろう?」…
[一言]  客観的に作品として見るならば、もう少し表現、文章などに工夫の余地もあったかなかと思います。少し惜しいかなと思いました。  自分も、自殺に興味を持つ時期があったので、書かせていただきました…
[一言] 自分にとってはこれ読んで嫌な気分にしかならなかったんですがねぇ。 いや、難しい問題ですねほんと。 死ぬほどいたいって茶化しちゃだめでしょ
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