関西人と真っ白な部屋
気が付けば真っ白な部屋にいた。
壁も床も天井も、全てが真っ白で目がチカチカする。
僕はゲームを始めたはずなんやけど、思ってたのと違う。
僕が買ったゲームは、剣や魔法を使って冒険するファンタジーやったはずや。
自分の分身をみても、普段通りの僕やし・・・設定でも間違えたんかな?
「設定には問題はありませんでしたよ、加瀬 南さん。ですが、すこし確認したいことがあります。」
いつの間にか僕の目の前に女性が立っていた。
金髪や…外国の人か?
「はじめまして加瀬 南さん、そしてようこそchange the worldの世界へ。私はこのゲームのランダム設定を担当しているヘルプと申します。どうぞ、よろしくお願いします。」
ヘルプと名乗った女性はお辞儀をしてきた。
「僕なんか間違ってたんかな?VRゲームっていうの初めてやからさ、間違ってたら言ってな。」
ゲームとか中学生以来してないから、正直自信がない。友達に誘われたからやってみただけやし。
「いえ、先程も言いましたが、設定事態には問題はありませんでした。確認したい事というのは、加瀬 南さんが現在利用されているVR専用ハードについてです。正規の物ではありませんね?」
知らんかった…夜店のくじ引きの景品で当てただけやし、偽物って知らんかった。
僕は正直にヘルプさんに言った。
「なるほど、景品ですか……。」
「これって、つまり遊べやんのかな?」
これで遊べやんのなら、ハード買わなアカンのか…人気で中々手に入らんっていうし、困ったな。
「いえ、遊技すること自体は可能ですよ。ですが、何か不具合があった場合、こちらは責任を取れないので、ご了承していただく必要があります。」
すると目の前にモニターが出てきた、これは不具合が生じた場合の同意書のようや。
不具合って言ってもデータが消えたり、ハードが壊れた時の事とかやろ。早く友達に会いたいし、壊れたら壊れたでその時買い換えたら良いと思い、迷わず同意書ボタンを押した。
「これでいいんかな?」
「はい、確認がとれましたので早速ランダム設定を行いたいと思います。ランダム設定が終わり次第、change the worldに転送されます。操作の説明は必要ですか?」
「説明書見たし、多分大丈夫やと思うよ。」
わからんかったら友達に聞けばええしな。
「わかりました、それではランダム設定を行います。こちらのモニターをご覧下さい。」
ヘルプさんの後ろから60inchぐらいあるモニターが出てきた。僕の家のテレビもあれぐらい欲しいわ。
「それではランダム設定を始めます、12種類の種族と80種類ある職業をルーレットにより決めます。加瀬 南さんはスタートとストップを言って頂きます。それではお願いします。」
なんかテレビで似たようなの見たことあるような気がするけど、そんなことはどうでもいい。めっちゃ面白そうやん!
「スタート!」
ルーレットが高速で回りだす。
「ストップ!!」
ルーレットが段々ゆっくりになってくる。はじめに止まるのは種族のようやね。
種族の欄が決定する。ヘルプさんの顔が驚きの色を浮かべる。
「何……これ?」
なんかあったんかな?確かに説明書には書いてない種族やわ。担当のヘルプさんが驚くって事は不具合なんかな?
そうこうしてる内に職業欄も決まったみたいで、僕の目の前にはモニターが現れ、機械的な音声が流れる。
『ランダム設定が完了しました。change the worldに転送します。』
僕の身体が透けていく。転送が始まったみたいや。ヘルプさんが天井の方へなんか言ってるけど、声が聞こえない。
応援してくれてんのか?また会いたいな。
そして、僕は転送する。
真っ白な部屋に取り残されたヘルプは焦っていた。ランダム設定のルーレットで、設定されていない項目が表示されたからだ。
「やっぱりハードに何か問題でもあったのかしら……とりあえず上に報告しないとっ!」
ヘルプは急いで部屋を出る。
真っ白な部屋にはランダム設定のモニターだけ…
アバターネーム: サウス
level:1
種族: bone(魔族)
職業:骨使い
称号:夜の王(未覚醒)
主人公が関西人はどうなのか…?
文章が読みづらいかもしれませんね!
僕のスマホの操作力が低いからか、スマホの感度が凄いのか、
『いんち』を『おんち』と打ってしまう…
60おんちとは一体…どんな単位!?




