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ないものねだり  作者: 胡蝶蘭
1/1

夕日と朝焼け

はじめましての方もそうじゃない方も

どうも胡蝶蘭です。


どうやったら沢山の方に読んでいただけるのか

こういうことに疎いわたしはさっぱりです。


直接こっちが頼みに行くしかないですかね。

よし、そうしよう。


じゃあ、物語読んでみてね

ーもし魔法が使えたらー


これは誰もが思った事があるであろう、非現実的発想…いや、叶わぬ夢。ここにもそう願う少女が1人、息苦しいこの世界を呪いながら生きていた。


ガチャ。バサバサッ、ガタッ。

下駄箱をあけると、いつもお決まりの音と視界が私を歓迎した。そして、今日は何を入すれられたのか生臭さがわずかに漂う。''山口''と書かれた母の字は、黒く、塗り潰されていた。

「クスクス」

「ギャハハ、見たァ?あの顔!www」

「見た見た!何回見てもたまんないよねぇww」

悪びれもなく、もはや私に聞こえる事すらも気にせずに浴びせられる罵倒にもそろそろ慣れてきた。

「でもさァ最近反応うすくね?」

「わかるぅ、鬼つまんね。」

周りの人は私を助けるでもなく、といって一緒になっていじめるわけでもなく。そのかわり、何か惨めなものを見るような目でこちらをみてくる。その宙ぶらりんな立ち位置を中立の立場と信じ込んでいるらしい。

人を馬鹿にして何が楽しいのか。これ以上悪化はしてほしくないが、だからといって歯向かう勇気も先生や親に相談する勇気すらも、私、山口梨華にはなかった。


歩きなれた帰り道。朝焼けとは似ても似つかぬ火、しかしオレンジ色のそれを夕日と呼ぶ。明け方に見える太陽より少しだけオレンジ色が強い気がするが何故だろう。

いつもなら通り過ぎる市役所の前を今日は右に曲がる。そこをまっすぐ歩いたところに今日の目的地はあった。

中に入ると冷房がよく効いており、入った瞬間はとても涼しかった。

借りていた本を返しにレジに行くと、よく顔を合わせる30代くらいの男性が今日はそこにいた。いつもは本の整理で、ここには40代くらいのおじさんが陣取っているのに珍しい。

名前は知らないが、梨華はその人の笑顔が大好きだった。普段クールで笑わない彼がほほえむと当たり前なのだが雰囲気がとても変わる。その笑顔に惹かれて、ここに足繁く通っていると言っても過言ではない。

初めて彼の笑顔を見たのは中2の時だから今から4年前。

その日も本の返却日で本を返し終えた後、新しく借りる本を探してる時だった。


なんとなく普段は行かない、難しそうな本が並んであるコーナーに足を運んでみた。そこには経済学やら心理学やら医療系等まで、さまざまなジャンルの専門的知識の書かれた本が陳列しいた。

(いつもファンタジー系だし、たまには経済学とか難しいの読んでみようかな…。でも、人の生き方を考えさせてくれる本は大好きだし…。)

なんてことを考えながら目の前にある「簡単!心理学!!」とかいてある、これまたどこにでもありそうな本を手に取り近くの空いていた席で軽く目を通してみた。

読んでみると意外と面白く、そして当たり前だが難しかった。よくわかない言葉は辞書で調べるしかなく辞書を持ってきて片手に常備していた。

私の知らない世界がそこにもあった。何かを学ぶ、という事がどうやら私は根本的に好きらしい。

夢中になって、何時間立ったのかいつの間にか閉館時間。その時に声をかけてきたのが彼だった。


「何難しい本を難しい顔して読んでいるの?」

「…。」

「無視はさすがにきついんだけど、そろそろここ閉めちゃうからまた明日おいで。」

「…。」

ダメだ、この子。完璧に自分の世界だ…。困ったなあ。たまにいるんだよね、こういう子。

「ねぇ、きこえてる?」

と、軽く肩を叩くと驚いたのか大きく見開いた目で僕を見つめてきた。

「もう、閉館なんだけど。それ、借りてく?」

なんのことやらさっぱり、みたいな顔した女の子は少し落ち着くと「…あ、あぁ。すみません。また明日きます。」と本を元の場所に戻し帰っていった。

ふぅ、やれやれ、と見送ると伸びをした。

「あ、あの、ほんとにすみませんでした。」

その声にはとりあえず手をふって応えておいた。

図書室から出ていく小さな背中に「また、おいで。」と投げかける僕の顔は笑っていたかもしれない。「はい。」と嬉しそうに笑う彼女が印象的だった。


真面目そうな本の虫。

これが僕の彼女への最初の印象だった。

どうでしょうか。

この先あと何話あるんですかね。


かなり長くなりそう、なのはきっと私が下手だから。よし頑張るぞー

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