後編
遅れてしまい申し訳ございません
次の日、今日は教室を休みにした、二人で。最後の思い出作りとして出かけることにする。巷で言うデートってやつなのかもしれない。明日行くのは海である。というのも僕たちは昔というか小さい頃、海に遊びに行ったことを思い出したからだ。
まず、砂浜を歩く、そして近くにお土産屋があったはずだ。そこで記念となるものを買いそしてペアルックなんかできたらな〜なんて思っている。
そして夜になれば近くの港に行く。そこの港は景色がきれいで夜になれば星空と海上のホタルイカそれはそれはきれいな景色になるのだと言う。
今日はこのプランで行く。島から出てきたばっかの俺が一生懸命に考えたプランである。
「シャム!楽しみにしてるよ!」
彼女の笑顔は純粋無垢でとても癒される。子供の時からずっと感じていることだ。
「まかせて」
僕もできる限りの笑顔ではなく自然な笑顔で返せていたと思う。
何の変哲もない馬車は港町へと2人だけを連れ去るように向かった。
昼間の海岸は明るく照らされ限りなく鮮やかなエメラルドグリーンを放つ海面と白くてさらさらした砂浜まるで絵本の中のような情景を映し出していた。この見たことのない絶景にアマンゾを足すだけで懐かしさが感じられる。
「シャム!きれいだね〜」
「うん!」
そして僕も海面のように彼女の笑顔に照らされていた。
裸足ではしゃいでいる姿を見ると幼いアマンゾ姿を感じてしまう。この感覚は時がたっても変わらないのだろう。
昼食はアマンゾが作ってくれたお弁当を砂浜の上で食べる。アマンゾは自信に満ちた表情でお弁当をあけた。
そこにはたくさんのおかずがあり、今までのアマンゾが作ってくれたごはんの総集編のような感じだ。
「どう?おいしい?」
俺は目を見開いていった。
「うん!」
とてもおいしいそれは当たり前だ。俺がびっくりしているのは目の前の普段通りのオムレツにハート形のケチャップがかかっていることだ。
「よかった!昨日の夜から頑張って用意したんだよ」
今までも感じれたかもしれないが、この弁当からはたくさんの愛情が感じれる。まさに島生まれの愛情だ。今までで一番幸せだった食事だったかもしれない。
ごはんを食べおわると、そのままたわいのない話をしながら歩きながら港町へ向かった。
もう夕暮れ時である。港町へ着いた。観光客でにぎわっているかといえばそうでもないが、誰もいないというほどさみしくもないところであった。そのままごはん屋さんがあったので入った。やはり、港町のごはん屋なのでさかな料理がメインだった。さかなで思い出したがよく俺は、アマンゾとミラスと一緒によく海に出かけた。
ミラスとは昔よく遊んでいた村の友達で、アマンゾにオカリナをもらってから音楽に関して興味を持ち、父親とともに僕たちが子供の時に村から出て行った。
「そういえば昔、よくミラス君と遊んでたよね~」
「うん」
彼は今何しているのだろうか。
「そういえば、私行きたいところがあるの」
「どこ?」
「あの楽器屋!」
「まあ、時間は十分あるしいいよ」
食事を終えた後:、俺たちはその楽器屋に向かった。
この楽器屋は港町ということで何か特別なことがあるかといえばない。変哲もない楽器屋だった。
何気なく広告掲示版を見ると例のポスターが貼ってあった。
「合奏団ユニークに入りませんか」
よくよく考えるとこれが始まりだったな、あの小説で見たような刺激はなかったがこれはこれでいい結果になったしいいか。そんな子ことを考えていると、会計を終え楽器屋の定員と長話をしていた少女のようなアマンゾが、走ってきた。
「シャム...これ!」
かわいい笑顔で少女に渡されたのは、きれいな白いオカリナだった。
「懐かしいな...」
彼女といると常に懐かしさが感じられる。幼いころにもアマンゾからオカリナを渡されたことがある。
本当はそこから音楽との関係が始まっていたのかもな。
「肌身はなさず持つよ!」
太陽はとうにいなくなり、帰りの馬車も港町に到着した。
今日はとても幸せな日だった。そしてあと一週間でこんな最高な日々が終わってしまうのかということを考えてしまい今からでも、彼女を連れ出して、どこかに逃げたいという気持ちになった。
その時となりで星を眺めていた彼女が指を絡めて、こちらを覗きこんだ。
「大丈夫だよ...きっと合格したら、世界中を一緒に旅するんだから」
すべてお見通しだったようだ。いつもにはない情景だが、なぞに安心感がわいてきた。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
最終編をのちに出します!!




