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処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!  作者: 秦江湖


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瘴気の残滓とイザベラ

遺体安置所の調査


大聖堂の地下に設けられた。


遺体安置所には、炎上と崩壊の犠牲者が運び込まれていた。


私はルシアンと共に、その場所訪れた。



表面上は戦争の惨劇だったが、私は悪魔王の関与を疑っていた。


「大神官様。イザベラが倒れた場所を見せて頂けますか」


「あそこは瘴気が強く残っています。危険です」


大神官が私たちを案じた。


「大丈夫です。大神官様。悪魔王の痕跡を確かめたいのです」


私はルシアンと共に、その場へ向かった。



**************



イザベラの残した痕跡


イザベラが倒れた場所は、聖なる力と、悪魔の瘴気がぶつかり合った痕跡で満たされていた。


ルシアンが鋭い視線で空間を探る。


「これはただの瘴気ではない。悪魔の契約の痕跡だ」


ルシアンが 結論づけた。


「イザベラは 自分の 意志で 悪魔と 契約し 悪魔王の 道具に なった」



私たちは瓦礫の隅で、イザベラが倒れる直前に持っていたであろう、一冊の手記を発見した。


手記の大半は聖女としての慈善活動の記録だったが、最後の数ページは筆跡が乱れ、闇の瘴気が滲んでいた。



**************



嫉妬と狂気の記録


私が手記を開くと、そこにはイザベラの狂気に満ちた独白が記されていた。


『エリアーナ様は全てを持っている。私の愛するアラン様まで奪った』


『私は聖女になる。悪魔様が私に力をくれた。エリアーナ様を焼き尽くす力を』


『アラン様は怯えている。ざまあみろ!私は権力も、愛も、全て手に入れる!』



手記は憎悪と嫉妬で満たされ、最後の行は黒い瘴気の塊で塗りつぶされていた。


「彼女は憎悪に支配され、悪魔王の道具として最期を遂げたのね」


ルシアンが私の隣で静かに言った。


「愛も権力も憎悪の鎖でしか手に入らなかったのか……。 哀れな」



**************



真の脅威の認識


私たちは瓦礫の上で立ち尽くした。


イザベラの手記は、私たちの復讐が正しかったことを証明していた。


しかしそれ以上に、私に恐ろしい真実を突きつけていた。


悪魔王は私の憎悪を器とし、イザベラの憎悪を道具とした。



「ルシアン。悪魔王の狙いは 憎悪そのものよ」


「私たちが憎悪を捨てて、幸福になればなるほど、彼は怒り、契約を破棄されたと見なす」


ルシアンが私の肩を抱いた。


「悪魔王は俺たちの愛を恐れている。エリアーナ」


私たちは悪魔王が、憎悪の概念であり、私たちの幸福を破壊することが、彼の最後の目的で あることを確信した。



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