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ルシアンの驚愕と分析
ルシアンは驚愕していた。
目の前の、まだ18歳の少女。
その青い瞳には、恐怖も、迷いも、何一つ映っていなかった。
映っているのは、底知れない憎悪と、鋼のような決意だけだ。
(この女、本気だ)
ルシアンは、彼女が提示した機密情報を再度確認する。
(この情報が真実なら、アランの息の根を止めるのに、あと数年もかからん)
(だが、この女、何者だ? リステン家の情報網の『先』を知る? まるで未来でも見てきたかのような口ぶりだ)
ルシアンの金色の瞳が、エリアーナの魂の奥底まで見通そうとするかのように、鋭く光る。
(アランへの復讐? ……その瞳、俺と同じ目をしている)
ルシアンは、アランの父によって両親を殺された、自らの過去を思い出していた。
(この女は、使える)
(いや、この女は、俺と『共犯者』になれる)




