東京世界陸上に始まった性別遺伝子検査について - 女子競技を女性だけのものにするにはどういうルールにするのかを改めて考察してみます
ここ何年もずっと騒がれている
女子競技における性別問題。
(。´・ω・)?
今回の2025東京世界陸上でもまた
ルールが変更されたけど…
そう簡単に決着はつかない。
ではどうするのが一番いいのか。
いや…一番適切なのか。。
この問題を少し理解する立場として
パリ五輪の時にも考察しましたが、
https://ncode.syosetu.com/n8690jj/
今回はルールの観点を中心に
考察してみたいと思います。
(・v・)ノ
はてさて、
('ω')
東京世界陸上が始まりました。
とっても楽しみです。
終わり。(^v^)
ではなくて…(/・ω・)/
この世界陸上ではこれまでと少々
異なるルールが用いられます。
それが…
性別遺伝子検査。(・n・;)
つまり昨今問題になっている、
性別不明瞭な選手が女子競技で
無双しかねない現状への解決策
として打ち出されたものです。
ざっくりと言えばY染色体の中に
ある[SRY遺伝子]ってのを
持ってる人は女子競技出場NG。
(;・∀・)
というものすごく単純なルール
というか取り決めなのですが…
実は筆者はこれ大賛成です。
('ω')
なぜなら…単純だから。
ルールというのはわかりやすくて
単純で例外のない方がいい。
競技において絶対の公平なんて
ありえない以上は多少の不具合が
あっても納得感さえあればいい。
線を引くなら太い直線がいい。
例外的に強い人間や悪影響が出る
ルールはルールではない。
そういうもんですから。(^ω^)
ただそうとはいえ…(;´・ω・)
このルールが絶対に正しい、、
とは思ってないんです。
いや、そも絶対に正しいルール
なんてこの世にはないんです。
仮にベストな選択肢であっても、
懸案すべきポイントが山のように
あるのは当たり前のこと。
それを見つけるのは誰にでも
できる簡単なこと。。
まぁそんな簡単至極なことを
見つけて鬼の首をとったかの如く
何でもかんでも反対する某野党が
いるのが日本の政治の大問題だ、
ってのはさておき…(;´∀`)
何が懸念なのかは広く知らしめて
おいた方がいい。(・v・)ノ
解決できる懸念は解決したい。
考える契機や改善の礎になれば
さらにいい。
パリ五輪の時に書いたのとかなり
重複しますが、懸念すべき点と
いうポイントに絞って書いてみる
つもりです。はい。(;・∀・)
https://ncode.syosetu.com/n8690jj/
というわけで、、('ω')
筆者の思いつく懸念をあげます。
懸念は大別して三種類。
①マスコミやファンの勉強不足と
決めつけと誤解と面白がり。
②失格となる選手への取り扱い。
伝え方や運用など。
③新ルールに伴う過去との齟齬と
他のルールとの一貫性の欠落。
あたりだと思います。
まず①ですが、、
これやっぱり酷いです。(ーcー;)
インフルエンサーなんて大半が
ウソツキだと思った方がいい、
ってくらいです。
眉毛をツバでベトベトにしてから
話を聞きましょう。(^^)
まず最初にクギを刺しますと、
(/・ω・)/
今回の件はトランジェンダーとは
全くの無関係です、
元より世界陸上にはトランスは
出場できません。
ここははっきり認識しましょう。
心の性だとか希望するカテゴリー
に出たいってのは…
ぶっちゃけどうでもいいんです。
(-ω-)/
そんなもんは成人した大男が、
軽量級を希望したり、
心が子供だからジュニアの試合に
出たいというようなもんです。
自分が出場するべきカテゴリーは
希望するカテゴリーではなく、
自分に適切なカテゴリーだから。
身体をいじらなければあるべき
カテゴリーに出られるのに、
そうしなかったのは自己責任です。
それだけのことですから。
次に男⇒女へのトランスばかりが
問題視されていますし、
中には、女⇒男へのトランスなら
男子競技に出ても構わない、
なんて不勉強もいるようですが、、、
そんなの認めたら現状以上の問題に
なりかねません。(`・ω・´)
そも女⇒男への移行には禁止薬物の
男性ホルモン投与が必須です。
だから性別以前に競技者として
失格なんだと知りましょう。
あと余談ですが女性の体に無制限に
男性ホルモンを投与し続けたなら
あくまで理論上ではありますが……
男子トップアスリート以上の
筋肉マンを作ることは可能です。
(。-`ω-)
こんなのが出現してから議論を
しても遅いんですよ。(ーcー;)
ルールを作るということは、
実現しかねない問題の芽を事前に
潰しておくことでもあるんです。。
次に最低限知っておくべきは…
(・n・;)
SRY遺伝子がある=男性。
ではないんです。
SRY遺伝子がある=女性でない。
でもないんです。
XY=男性なんて言ってる人は
「今は昭和ですか?」
ってレベルの古い学識です。
性別ってのはそれくらい複雑で
怪奇なんです。(/・ω・)/
競技者としての有利不利となると
まだほとんど不明ってレベル。
そもそもサンプルが少ないから
怪奇な事象に答えなんか出せない
ってのが現状なんです。(ーnー;)
まぁだから1968年に始まった
遺伝子チェックは1996年に一度
廃止になってるんですよ。
(;´∀`)
わかんねえんだから調べても
しょうがないって理屈です。。
今回のチェック内容もその当時と
そう大きくは変わってません。。
そのあたりはちゃんと知った上で
話をしましょう。
面白がって茶化したりするのは
無理だと私は思いますから。
けどね、(;・∀・)
複雑怪奇だからこそ私は今回の
ルールに賛成なんです。
(`・ω・´)
SYR遺伝子のある女子選手は
[有利…かもしれない]から。
かもしれないのなら、、
普通に有利な要素のない大多数の
女子選手を不利にはしない、
ってのがあるべきルールです。
疑わしきは罰せずというルールは
あくまで被告のため。('ω')
原告の被害者感情や警察の都合を
優先して犯人を上げるより、
冤罪で被告を苦しめないことの
方がはるかに大事だからです。。
けど…競技は違う。(・ω・)
競争相手を不利にしないことは
疑いをかけられた人の権利と
同等に大事。だったら…
大多数の側を権利を守るのが…
例外的な有利を出さないのが、
適切な線引きなんです。
ただそうなると…
次の懸念は②です。
(・n・;)
今回のルール変更で懸念される
選手はおよそ二通り。
自分の遺伝子が特殊であることは
自覚していたけど今大会までは
出場が許可されていた選手。
もう一つは自覚のない…
生まれた時から自分を女性だと
信じて疑ったことのない選手。。
まず前者は…
(・n・;)
私は彼女らが不当に強いだとか
卑怯だとかは思っていません。
ただ発生次第では女子選手より
有利になることはあります。
僅かでも有利になる要素がある
ならばルールで制限をかける
のがあるべき対応ですから、
そこに問題はありません。
ただ現実として彼女らには…
カテゴリーがありません。
( ゜N゜;)
生まれながらの女性である以上は
男子競技には出られない。
仮に出てられても男子選手とでは
どうやったって対等ではない。
この症例の選手は女子より有利に
なることはあっても、
男子と対等に戦える可能性は
絶対にないんです。
その現実をどうするかの答えが
今時点では全くないんです。
また…運営の問題もあります。
ルールを変える場合は猶予期間を
設けるのが一般的です。
この大会に備えてきた選手…
予選を勝ち抜いてた選手を大会の
直前で締め出すのは御法度です。
ルールを変えるのならば最低でも
予選準備開始の前に通達する。
そこの遵守は絶対です。
今回の世界陸上から適用するのは
拙速だったとも思っています。
次にもっと問題なのは後者。
自分の性別を疑ったことのない
女性がいきなり遺伝子の件を
知らされ失格にされることです。
それも遠く離れた異国の地で、
準備してきた国際大会の直前に…
突然に選手生命終了です。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
しかもそれだけではない。
かなりの確率で女性としての
人生も事実上終了です。。
\(◎o◎)/!
勘違いしている人も多いとは
思いますが彼女らの殆どは……
一般の女性以上に女性的です。
(*'ω'*)
性自認も社会的にも女性です。
自他ともに疑うことありません。
既婚者も彼氏持ちもいます。
というかですね…(-ω-)/
SRY遺伝子を持つ女性…
正しくは社会的な女性は決して
少なくないんですよ。。
世界では約400万人。
日本だけでも約6万人いると
いわれてるんです。
見た目や体格が一般女性と
かけ離れた人もいますが、
実はそういうのはごく一部。
心が男性的な人は更に少数。
殆どの人は普通の女性として
事実を知らずに天寿をまっとう
するらしいですから。。
だから何かしらの診断で、
そういう遺伝子を持つ女性が
見つかった場合に医師は、
凄く慎重に対応するんです。
('ω')
だって見つかる理由の大半は、
初潮が来ないから診察を受けに
きた無垢な女子中高生。
そんな子に「キミは男子中高生」
って言っていいの??
子供ができないと夫婦そろって
相談に来る既婚女性。
その夫に「あんたの嫁は男」
って言ったらとうなるの??
\(//∇//)\
だから男の要素があるって
診断結果を伝えること自体が
医師法に触れかねません。
本人に悟られるのもダメ。
周囲に知られてマスコミや
ネットで拡散されたら医師は
社会的抹殺されるでしょう。。
それ以上に事実を知った本人が
思い悩んで自殺したり、
周囲にいじめられに晒し物に
されたらどうなることか。。。
(/・ω・)/
では世界陸上で検査を行う
担当者にはそれだけの覚悟と
準備があるのでしょうか、、
どうやって結果を伝えるか…
そのガイドラインは誰がどう
やって作ったのか???
相手は決して男性と見まがう
ゴツい女子選手とは限らない。
ただちょっと競技力に優れた
男には見えない女子選手の方が
多いのが現実ですから。。
これは…(`・ω・´)
そんな短時間で結論を出せる
問題ではないと思いますよ。。
最後は③。
特に一貫性です。
(`・ω・´)
上でも書きましたが予選を
勝ち抜いた選手が不正してない
のに本選には出られない、、
そんなルールは絶対にあっては
なりませんから。。
また他の国際大会とルールが
異なると問題が起きます。
(・n・;)
有名なのが2024パリ五輪の
女子ボクシング。
あれはホルモン値を調整すれば
女子競技に出られる選手を、
2023年のボクシング世界大会で
失格にしたことが契機だから。
詳細はこちら。
https://ncode.syosetu.com/n3235jl/
そりゃあんなことしてたら、
誰も幸せにならない不具合が
生じて当たり前ですから。。
(-ω-)/
つまり…
統一しないといけないんです。
(`・ω・´)
世界陸上を基準とするのなら、
オリンピックはもちろん、
全種目の公式大会で同じルールに
しないと歪が出るんです。。
そうしないのなら世界陸上でだけ
勝手なことをしない方がいい。
観測気球を上げるのならば予め
そう宣言した方がいい。
そこは各大会単位ではなく広範で
話し合うべきと私は思います。
大事なのは公平であること。
そしてもう一つ…
選手のキャリアを尊重する。
外野の都合でその道を断ったり
困惑させたりしないことです。。
(`・ω・´)
ただそうなると…(・n・;)
一貫性が大事になるんです。
だって世界大会までくる選手の
多くは子供時分から競技を始めて
いますから。
ずっとキャリアを重ねてきたのに
いざ世界大会に出られるように
なったらいきなり失格、、
というのは避けるべきです。
ルールはそうでないとダメ。
弱いうちは出場OKなのに、
いざ強くなったら失格なんて
ダブルスタンダードは、
ルールに携わる人間にとって
最も禁忌とすべきことです。
つまりルールの適用を
国際大会からなのは遅い。
その予選からでも遅い。
中高の公式大会以降は
すべて実施すべきなのが
本来のべき論なんです。。
が…(;´・ω・)
現実にはそれ不可能です。
(・.・;)
もちろん検査の負担という
問題も大きいですが、
いつまで続けるかわからない
女子競技への出場可否より…
無垢な若い女性に現実を
突きつけることの方が…
女性として生きる権利を奪う
デメリットの方がはるかに
大きいからです。(;´・ω・)
ではいつからどういう形で
検査するのがいいのかと
いうと答えは難しくて……
(;´・ω・)
とまぁとりとめもなく
書きましたが、、
ざっと上げるだけでも
これくらいの懸案事項は
あるんです。
簡単ではないんですよ、
ルールを定めるってのは。
(`・ω・´)
ルールには深慮が必要。
普遍性や一貫性が保てない
ならルールは要らない。
一度変えたら簡単に
取り返しはつかないし
多方面に影響する。
今回の性別遺伝子検査
そのものには賛成ですが
報道を聞く限りでは…
そこまでは考えてない。
(-ω-)/
思い付きの要素が強すぎる。
そこはもっと…
熟慮すべきなんですよね。
そういうことと思います。
(・.・;)
ルールを決めるのは公平で
あることも大事だけど、
普遍性一貫性も大事。。
どこにどう影響するのかを
深慮熟慮して例外を出さない
工夫を怠らずシンプルに。
そして無関係なヤジウマに
誤解をさせないよう。。
そんな簡単に言えることでは
ないんですけどね。(^ー^)




