5.疑問
眠い……
ただそれだけだ
「勝負ありッ! 勝者、御薙 一也ッ!」
おっさんの声が錬武場に響く。
俺はその声を聞き届けると、別段人を斬った訳ではないのだが、血振りをし納刀する。納刀した後、一応嫌な奴ではあったけども嫌な音が聞こえ心配なので安否を確認する。
……大丈夫か。
ロイド(馬鹿)の容体を確認し、救護係を呼ぶ。
俺は呼ぶと数人の兵士達がやってきて、ロイド《馬鹿》を運んで行った。…雑な運び方で。
ご愁傷様。
「流石じゃな、儂でさえ最後の動きは目でしか捉えきれなかったぞい」
「かっこよかったよぉ」
リーグ爺さんとハイネさんが俺の下にやってくる。
「やっぱり見えたか」
「まぁの……だが、言いかえれば目でしか追いきれんかったんじゃがな」
苦笑を浮かべ俺を見る。
ハイネさんは何が嬉しいのかニコニコと微笑んでいる。
「一也くぅん、そんなにいい腕があるなら魔導騎士団に入らないぃ?」
そう言うとハイネさんは俺に抱きついてくる。
ちょっ、当たってる! レイラより大きいのが当たってるよ!
俺がハイネさんの行動に狼狽しているとリーク爺さんも告げてくる。
「何を言っておるか。一也は儂ら騎士団に入るのが通りじゃろ? さっきの試合を見ておったか? あれほどの動きを出来るものなんてこの世界にいないぞ?」
「そっちこそ何を言ってるんですかぁ。一也君は無詠唱で上位クラスの威力を出せるんですよぉ? それなら断然魔導騎士じゃないですかぁ」
あぁそう言えばそんな事やったなぁ~。
ハイネさんに抱きしめられて少し夢見心地な思いをしながら流れに身を任せちゃえ、と現実逃避をしていると横槍が入って来た。
「何してるんですかっ!」
「おぶぅ!?」
何故か知らないがレイラに吹き飛ばされた。その際、ハイネさんはちゃっかりと避けていた。
そこは言ってくれよ……
俺はそう心で思いながら立ちあがる。
「痛つつ……どうしたんだ、レイラ?」
「な、何でもありません!」
えぇ~、何でもないのに俺って吹き飛ばされたの?
俺は少しいじけつつも未だに言い争いをしているリーク爺さんとハイネさんを止める。
「二人とも、いい加減にしないのか?」
「「なら一也(君)はどっちに入るんじゃ(ですかぁ)!?」」
「うぉい!?」
いきなり二人に詰め寄られて焦る。
救援を求めてレイラを探すも、何時の間にかいなくなっていた。
ちょっ!?
「それなら間を儂ら魔導師隊に入らんか?」
「そうですね、それがいいですよ?」
今度は爺さんとキリクさんが混ざって来た。
あんたらもかッ!?
「さぁどこに入るんじゃ?」
「もちろん私達魔導騎士団だよな?」
何時の間にかリーネさんまでも……
神よ、我を見放したのか……
そう絶望しているところに今は天使とも思えるレイラが帰ってきてくれた。
流石レイラ!
そう思って、この争いを諫めてくれると思っていたのに、超弩級の爆弾を落としてくれた。
「一也さんは私と学園に一緒に行ってもらうんですよ? だから皆さん諦めてください」
最高の笑顔と共に落としていってくれました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……もう一度言ってくれ」
何か幻聴が聞こえた。
「だから私と学園に行ってもらいます」
「Why?」
つい英語で返してしまったそんな俺は悪くないはずだ。
「それについては俺が説明しよう」
急なおっさんの登場。
ホント、このおっさん段々キャラが変わってるんだけど……大丈夫なのか?
まぁ男らしくなって頼りになることにはなるんだが……
「何で俺がレイラの学園に行かなくちゃいけないんだ?」
「まぁ説明を聞いたらお前も納得するだろうよ」
……何かむかつく。
「んで?」
「最初の理由としてはレイラが通う学園、ルイスフェーレンバルグ学園。通称ルイス学園は何に対しても一番優秀なものが集まる学園なんだ」
「何に対しても?」
「そうだ。例えば魔法だったり格闘戦闘、政治学に商業学、その他もろもろだ」
なるほど。
言えばこの世界にいる学生の一番優秀なものが集まる場所ってことか。
「その場所で俺の存在、“最後の救帝者”ということを広めるのか。一番優秀な学生ってことは国に帰っても重要な役職や高い権力、はてはレイラも通っているということは王族までそこに通っているという訳だ。その人間達に“最後の救帝者”ということを認めさせればそれだけで目標に近づくという訳だな。そんなに優秀な者達なら自分の親とかにも進言したりするだろうし」
俺はおっさんのしてほしいことがわかったのでその事に対して納得を示す。
「理解が早くて助かる。……というより早すぎだ」
「これくらい少し考えたらわかるだろ?」
何を変な事を聞くんだ?
「それがわかるのはお主だけじゃと思うぞ」
「そうだねぇ。私はわかんなかったよぉ?」
爺さんとハイネさんが呟く。
「その知力、やはりうちに欲しいな……」
「諦めましょうよ……」
リーネさんはどうしても俺を部隊に入れたいようだがキリクさんに止められている。
「儂は一度戦ってくれるのなら文句はないのぉ」
「は?」
リーク爺さんがすっとボケた事を言う。
戦う? 何で?
「お主だってわかるじゃろ? 自分より強い者がいるなら挑みたくなるのが武人というもの」
リーク爺さんは眼を滾らせて俺を見つめる。
もはや周りにいる人達のことは完全に意識の外だ。
……強いな。力じゃなく心が。
「俺は自分より格上としかほとんど戦ったことがなかったからあまりそういう風には思えないが……」
俺はそう呟きリーク爺さんに向き直る。
「―――そう言われると勝負しないといけないな」
闘気を張り巡らせる。
そうした一触即発のなか、
「やめんかッ!」
爺さんの言葉で我に返る。
「リークよ、主がそんなに興奮してどうする」
「す、すまん……」
リーク爺さんが素直に謝る。
「一也もじゃぞ? 主の力もこの場にいる誰よりも強いんじゃから少しは自重しろ」
「ごめん……」
俺も素直に謝る。
けど爺さんの言葉に引っかかる。
俺ってそんなに強いのか?
確かに刀を使った近接戦闘なら負ける気はないが、魔法を使われたら初心者の俺になんて簡単に倒せると思うんだがな。
「二人とも反省したな?」
「「はい……」」
俺とリーク爺さんは説教される。
何かシュールだ。
「そのくらいにしておけ」
「ラングル王……」
ナイスおっさん!
「それに戦いたいのなら戦わせればいいだろ?」
「何ですと?」
おい、おっさん。どういう事だ?
「とりあえず一也、レイラと共に学園に行くことには納得してくれるのか?」
「ん~」
俺はチラッとレイラを見る。
そこには捨てられた子犬のような眼を持つ銀髪の美少女がいた。
あれは……反則だ………
「わかったよ」
「流石一也さんっ!」
「うわぁっ!?」
いきなりレイラに抱きつかれた。
何なのこの国!? 人に抱きつくのが流行ってるの!?
「いいなぁ」
「お前は年齢的に駄目だろ……」
ハイネさんがまた抱きつきたいような顔で呟くとリーネさんがつっこむ。
「リィ~ネェ~ちゃぁ~ん?」
「ス、スマンッ!」
「許しませんよぉ~!?」
あれほどニコニコ顔だったハイネさんが冷たい笑みを浮かべながらリーネさんを追いかけて行った。
怖っ! やっぱ女の人には年齢の話しはタブーなのはどこの世界でも一緒なんだな……
俺は見当違いのことを考えながら辺りを見渡す。
「それで王よ、戦ってもいいというのは?」
リーク爺さんがさっきのおっさんの話しの詳細を聞く。
「あれか? まだレイラの学園は始まらないだろ? その間にせめてこの城下町の人間には“救帝者”の廃止を伝えたくてな。今のところ城の重鎮の位置にいるやつは納得してくれたからな」
「早いな」
まだ会って数時間でこれだけ出来るのかよ……
「まぁ少し無理やり行った感はあるがな」
おいおい。
「まぁそれでレイラの学園が始まると同時に一也にも学園に行ってもらう訳だ。あぁ、証明書とかはこっちで用意しておくから心配はないぞ? それにレイラとも一緒のクラスにしてもらう」
権力大活用だね。
「んで出ていく際に城下町の住民に伝えようと思うんだが、それだけだったら絶対納得しないだろ?」
「まぁそりゃな……」
そんな簡単に行くなら俺はこっちの世界に来てないだろうし。
「だからその時に一也にはリーク、リーネ、それにクレウィス翁と決闘してもらいたい」
「……本気か?」
いくら何でもそれはやり過ぎじゃないか?
今上げた三人ってこの国の最大戦力じゃないのか?
「いや、このくらいしないと住民もわからないだろう。俺達は変わらなくちゃいけないことを。このまま頼ってばかりいたらいつか俺達は崩れ去るとういうことを……」
……まぁおっさんの言う通りだな。
もし今の王家が全員暗殺なんてされたらもう“救帝者”が呼べなくなるのと同義だし。
「だから俺達はもう歩くしかないんだ。それがどれだけつらい道のりになろうとも」
「おっさん……」
「ラングル王……」
ほんと人ってのは何があるかわからないもんだ。数時間前までは弱弱しいおっさんだったのに、今ではこんな大きくなって。
……眩しいよ。
「わかったよ。俺がその役を引き受けてやるよ」
「いいのか?」
おっさんは俺を心配するが、俺もおっさんにここまで勇姿を見せられたらやるしかないだろ。
「儂も賛成だ。それに残りの二人も賛成してくれるじゃろ。な?」
そう言うとさっきまでは確かにいなかったのに、俺が知りあった城の住人が全員いた。いや、それ以上に知らない人もいる。
「その任、しかと果たしましょう」
リーネさんは臣下の礼を取る。
「久しぶりに本気が出せるのかもしれんのぉ」
爺さんが笑いながら、しかしどこか獰猛な笑みを浮かべながら俺を見る。
他の人達がここまでやる気を出してるんだ。俺だって本気でやらないとな。
「おっさん、レイラの学園が始まるのはいつだ?」
「今から一カ月後。ここを出発してから十日はかかるから二十日にはここを出なくてならん。だから余裕を持って十五日後に決闘を開催するが……いいか?」
俺達四人を見渡す。
俺達は一様に頷き返す。
「なら詳しいことが決まったら連絡を入れる。大体のルールは今日と同じ「待った」何だ?」
俺はおっさんの言葉に割り込みを掛ける。
……それじゃフェアじゃねぇ。
「俺はリーク爺さんの時はこの刀だけ、爺さんの時は魔法、リーネさんの時は両方使う。これじゃないと正々堂々じゃないだろ?」
ニヤッと笑いながら提案する。
「大丈夫なんですか?」
レイラが心配いてくれているが問題ない。
「当り前だ……俺だぞ?」
俺は不敵に告げたのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
さて激動の一日がやっと終えるようだ。あれからおっさんに客間に通された。部屋は広い。てかこれどこが客間だよ。完全に王の部屋じゃんか。何で客間に天蓋付きのベットあるの? おかしいよね?
まぁそんな事を思いながらも次は夕食に呼ばれたんだ。まぁ呼んでくれなかったらキレてるけどな。
それで行ったら何のって、これまた豪華。しかも美味い、抜群に。王ってこんな食事をいつも食べてるのかよって少し毒づきながら尋ねると、「今日は一也さが来たんで軽い祝宴を開くことになったんですよ」とうれしそうに答えてくれた。
……何かこそばゆいな。
そんな事を思いながらおっさんやハイネさんから進められた酒を飲んだ。え? 未成年が酒を飲むなって?
郷に入らば郷に従えって言う言葉があるだろ? 俺はそれを実演したんだ―――
はい、嘘です。もとの世界でも呑んでました。あれですよ、あっちの爺さんに無理やり呑まされたんだよ? 決して俺から呑んだんじゃないからあしからず。
そんな祝宴は酒が入ってからおかしくなった。
まずレイラが泣きだした。どうやら泣き上戸だったらしい。それを泣きやますのを俺に任せやがったおっさんにはこの恨みをどうやって返そうか思案中だ。
けど俺は頑張ってレイラをあやして寝かしつけたんだ。凄くね? 俺頑張ったよね?
それなのに次はハイネさんが絡んでくるんだよ。どうも絡み上戸らしかったんだけど、あの体で抱きつかれたりしたら俺も平静を保つのが難しいってことを理解してくれないかな?
大体何で俺なんだ? 俺なんて強いかもしれないけど、それだけだろうに。顔はイケメンじゃないし……あぁむかつく!
まぁそんな誘惑も耐えて、正直どさくさに紛れて触ってもいいんじゃね? とは思ったけどやめといた。何か後が怖いし。
まぁそんな疲れる場所には居たくなかったから俺は他のまだ呑んでるおっさんに部屋に戻るって言って帰ってきたわけだ。
そう言えば言っていなかったけど俺専用のメイドさんが付いたんだ!
メイドさんだぜ? 男の憧れだぜ? しかもめちゃくちゃ美人さんなんだぜ?
名前はアイリ・ファランスさん。歳は俺より3つくらい上って感じの大人の女性。顔はどちらかというと日本人に近くて眼は綺麗な琥珀色をしていた。髪は俺と同じ漆黒のロングストレートで腰あたりまであった。
しかも体の造形美が半端ない。メイド服の上からなら少しだけ判る、大きくもないが小さくもない、所謂中間の大きさだが、女性にしては高い身長に長い手足、文句のつけどころがない。こんな人にお世話してもらえるんだから男の俺としてはうれしい訳さ。
……まぁ相手にしてくれないと思うけどさ。
そういえばアイリさんの間にもう一つ名前がないから何でなのか聞くとそれは爵位名らしい。
この世界の爵位ってのは俺の世界のとほとんど同じものらしい。違うところは血統が同じ人でも同じ爵位はないそうだ。
爵位を貰うにはそれなりの地位につくか何か功労をあげると貰えるそうだ。
俺って貰えるのかな?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そんな一日の事を取りとめなくベットに横になりながら考える。
もう外は真っ暗でもし時計があるならば深夜を回っただろう時間だ。そんな誰もが寝静まった時間に俺の部屋の扉が開く。
俺はベットの中に入れておいた影桜を手に取り気配を探る。
(……相手に敵意がない?)
こんな時間に部屋に、しかも音を立てずに入ってくるのなら何かしらの害意を持っているはずなのに、この侵入者は持っていなかった。
(誰だ?)
そんな事を考えている中でも侵入者は近づいてきて、とうとう俺のそばまでやってきた。
俺は眼を閉じて、寝ているように見せているために相手の顔が見れない。そして少し時間が立つと、侵入者が何か俺の下半身をいじって、ズボンをずらして――――
ズボンをずらして?
「って何やってんですかっ!?」
「あら、起きてたんですか? なら声をかけてくださってもよかったじゃないですか」
侵入者は俺に付いたメイド――アイリさんだった。
「どうしたんですか、こんな時間に? それよりズボンを返して下さい」
俺は問いながらズボンを返してもらおうと手を伸ばす。
しかしそれはアイリさんの手によって遮られる。
「返して下さいよ……それで? 何か用ですか?」
「えっ、用がなくちゃ来てはいけないんですか?」
ぐっ、普段は大人っぽいのにこう上目遣いを使われると保護欲が……
「ま、まぁ来ていいんですけど、今の時間を考えるとちょっと……」
もう真夜中と言って差し支えない時間なので、自重はしなければならないと思う。
「それなら大丈夫ですよ? ちゃんと用があってきましたから」
「あったんですか……それで?」
俺は疲れて溜息を吐きながら尋ねる。
こんな人だったっけ?
「夜伽をしに来ました」
「は?」
何か最近幻聴が聞こえるな~。
「だから夜伽にきました」
「えっと……夜伽ってあの夜伽?」
「一也様がどの夜伽を想像しているのかわかりませんが一般的な夜伽だと思います」
はぁ!? 夜伽ってあれだろ? 男と女が一緒の寝床でするあれだろ!?
なんでアイリさんが来るんだよ!? てかまず俺が夜伽をする理由がわからんよ!
「どういうことか一から説明してくれますか?」
とりあえず話しを聞く事にしよう。
そうじゃないとわかるものもわからん。
「メイドというものは仕えた主に対してそのような行動をするのは一般的ですよ?」
「いや、一般的かも知れないけど……それに貴方の主はこの国王でしょ?」
そう、この人の主は俺じゃなくおっさんの筈だ。
「いえ、あの方には契約を解雇して貰いました」
「は?」
契約を解雇?
「そうでなければ貴方様にお仕え出来ないじゃありませんか」
何を当然のことを、みたいな感じで俺の方を見られても困るんだけど……
「……何で? はっきり言って俺は貴方に仕えてもらえるほどの人間じゃありませんよ?」
俺は少し戦闘が強いどこにでもいる一般人だ。そりゃ戦闘だけなら問題ないかも知れないけど、はっきり言ってアイリさんにそれだけで釣り合うとは思っていない。
美しい顔に、完璧な身体、それに家事能力が完璧なメイドなんて俺には釣り合わない。正直この人に釣り合う人間なんてこの世界にいるのだろうか? それほどの人物なのだ、彼女は。
「何を言ってるんですか……」
アイリさんは嘆息する。
「それを言うなら貴方ほどの人物に釣り合うとは思わないのは私ですよ? その美しい、神がいるのならまさにそのような綺麗で美しい造形を持ち、誰一人さえ追いつく事の出来ない高みにいる貴方に私は仕えてもいいのでしょうか?」
俺の顔が美しい? んな馬鹿な。
「待て待て、俺の顔は普通だろ?」
「その御顔で普通なんて言われたら、この世界では誰一人として普通の域さえも届きませんよ?」
「俺、前の世界でもかっこいいなんて言われたことないんだけど」
「どうせ、その御顔があまりにも美しすぎて喋れなかったんじゃないですか?」
どんだけだよ。
「ま、まぁ顔の事は置いておこう」
こう何度も美しいなんて言われると恥ずかしい。
「もし俺が貴方を雇うなんて言わなかったら貴方はどうするんですか?」
「そんなの簡単です。どこかで野たれ死ぬか誰かの慰み者とされるだけでしょう」
「ぶっ!」
なんて平然にしかも堂々と言うんだよ。
「だから私は貴方様に仕えたいのですが?」
「大体俺は貴方を雇えるほどのお金を持っていないんだが……」
俺は今日来たばっかだぞ?それなのに金があるはずがない。
「それならギルドで稼げばいいでしょう。貴方様ほどの強さをお持ちならすぐに集まるでしょう。それに少しの間なら私自身のお金もありますし、王様に頼めばお金くらいくれるんじゃありませんか?」
「それもそうだろうが……」
でも……
「なら一つだけ聞いて良いか?」
「はい、なんなりと」
―――なら
「何で貴方は俺に仕える気になったんですか?」
うぅ…ストックが無くなって来た……
しかももう少しでテストだ。
どうしよう……
まぁそんな鬱なことは無視して新ヒロインの登場です!
メイドさんはいいですね(´∀`)
なごみます(笑)
はっきり言ってアイリさんについて書きすぎたww
いくらメイド好きでも自重しなければ(汗
アイリ・ファランス
年齢 20歳くらい?
体重 ?
スリーサイズ 一也が言うには完璧らしい
顔はどちらかというと日本人に近くて眼は綺麗な琥珀色。
髪は漆黒のロングストレートで腰あたりまで。
体の造形美が半端ない。大きくもないが小さくもない、所謂中間の大きさだが、女性にしては高い身長に長い手足。
一也のメイド?