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04 希望?

アリスは少女の消えた場所に行った


アリス「このビルの影で消えたのね

微かに、残存エネルギーが感じられるわ

やっぱり、気付かれたんだ

あんなに注意して追ってたのに

あの子、かなりの索敵能力を持っているのね」


アリスは、薄っすらと笑っていた

自分より能力が上の存在に、嬉しくて高揚していた


テレポートなどの高度な超能力を使うことは、かなりのエネルギーを必要とする

つまり、エネルギーを使ったら、すべてのエネルギーを綺麗に使えるわけではないから、必ず余ったエネルギーが残る

テレポートなどを普通に使ったら、かなりの残存エネルギーになるはずであるが、それが極端に少ないということは、最大限にエネルギー効率を活かせる能力が高いということ

さらに残存エネルギーをできるだけ無くすことで、自分が超能力を使ったことを隠そうため

普通の超能力者なら気が付かない程度だから

でもアリスは違った

この僅かな残存でも気が付いた

元々疑っていたということもある

でもそれだけ高度な技に、アリスは興奮した


アリス「でも次に捉えるのは難しいかもね

あの子も相当に警戒すると思うから

私はただ教えて欲しかっただけなのに」


アリスはそう言いながらも笑みを浮かべていた

これで超能力の可能性が確実に広がったからだ

夕闇が街を覆う

アリスは帰って寝る


上級生の授業には、

透視能力: 物体や人物の裏側や未来を見る能力。

念話: 心の声を他者に聞かせる能力。

ピロキネシス: 念力で火を操る能力。

気の感知: 周囲の気やエネルギーを感知する能力。

遠隔視: 遠くの場所や出来事を見る能力。

幻覚操作: 他者の感覚を操作して幻覚を見せる能力。

時間操作: 時間を加速させたり遅らせたりする能力。

がある


アリスは、まだ透視、遠隔視、幻覚操作、時間操作の能力を十分には持っていない

上級生の授業を覗いてみたけど、すぐに見つかった。怒られた

さすが上級生である


アリス「私は監視カメラ頼りだが、あの少女はきっと遠隔視の能力を持っているに違いない

時間操作も得意だろうな

早く上級生の授業を受けたい」


アリスは上級生のひとりと仲良くなって、こっそりと授業内容を教えてもらうことにした

こういう時だけ愛想良い(したたか、計算高い、抜け目がない、なんとでも言ってください)


透視、遠隔視は、意識を飛ばす操作

場所を飛ばすと遠くの出来事がわかり、

時間を飛ばすと未来や過去がわかる


幻覚操作は要するに暗示である

相手の心に入って暗示をかける

相手の外からかけるより、

相手の中に入って暗示をかけた方が効果が高い


そして時間操作、自分の時間を早めたり、遅くしたり、自分の細胞一つ一つに語りかけて、細胞の動きを早くしたり遅くしたりして、周りの時間に干渉する

つまり、自分を変化させて、相対的に周りの時間を操作する


アリス「私が知りたいのはそうじゃない

時間を止める方法が知りたいのに

時間を早めたり、遅くするのと、

時間を止めるのは別次元の問題なんだ。きっと

んーーーーん

わからない」


月日は過ぎ、もう夏になろうとしていた


アリス「もうすぐ夏休みか」


学校がない日は家だけの日常になる

友達はいないから出かけない

ひとりで出かけてもつまらない


アリス「あーあ、異次元にでも出かけたいなぁ」


ぽつり呟く

異次元に行けば毎日が楽しいという保証はない

でも楽しいかもしれないという望みはある


アリス「次元廻廊

夏休みの自由課題にしてみようかな?

でもヒントが欲しいな

あの少女

また現れないかな?」


アリスは、ある日街でテレキネシスを使って盗みを行う現場を見た。

ここは超能力の世界

当然、超能力者の犯罪も多い

だがそれを取り締まる警察官にも超能力者がいる

超能力者による犯罪対策も進んでいる


一般に超能力と言っても、全く何もないのに超能力現象が起きるわけではない

当然ある種のエネルギーの干渉によって起きる

つまり、物体の持つエネルギーと超能力者が操るエネルギーの干渉で超能力現象が起きる


最近は、クォークやグルーオンが、極端な高エネルギー密度下での挙動や相互作用を研究することで、超能力の干渉作用を打ち消し、超能力による犯罪を未然に防ぐ実験も進んでいる


ブラックホールのエネルギーは、一般的に「質量エネルギー」として知られている。これは、ブラックホールが質量を持ち、その質量によって引き起こされる重力によってエネルギーが生じることを指す。また、ブラックホールは周囲の物質を吸い込むため、それらの物質のエネルギーも含まれる。


ブラックホールは非常に高いエネルギー密度を持つ物質により構成されている。そのブラックホールが亜空間と繋がっていると仮説する者もいる。


つまり、亜空間と繋がるためには、極端な高エネルギー密度下での素粒子の相互作用を、何らかの条件下で行う必要があるということかもしれない


アリスは、核融合、宇宙光エンジンを超える高エネルギー密度を作り出す状況と、高エネルギー密度体と作用する抗エネルギー密度体を具現化する能力の習得に挑戦するつもりである

まだまだ不明な点が多いけど、アリスは不可能ではないと信じている


先日、超能力学会で研究発表が公開された

それは、超能力には、ビックス粒子とビオンが関係しているということであった

超能力の全容解明にはまだまだといった感じである


超能力学会の発表には含まれていなかったが、アリスは、ビックス粒子とビオンに、グルーオンが関係していると確信している

だがまだそのことを証明できていない

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