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4年後の弟

 ども、俺の名はルーク。




 ルーク・ヴィ・アストラだ。




 6歳になったぜ。




 2歳だった頃に比べて、色々なことが出来るようになった。




 特に読み書きが出来るようになったのは嬉しい。




 なにせ、前世の知識があっても文字が読めなけりゃ意味がないからな。




 ルェとか、フォッとか、クラァとかの発音.....意味分かんないんだけど。




 まぁ、愚痴は此処までにしてだ。




 勉強し始めて色々なことを学べた。




 この世界の経済、地理、歴史とその他諸々。




 この大陸には3つの大国があって、その中には我が国東の【テレスト王国】、北西の【コロサル帝国】、そして南の「セナフ神聖国】だ。メジャーなのはこれらだな。




 その他にも色々な国はあるが、それは追々だ。




 学んだこと全て頭に入ってるが、それを家庭教師の前に披露はしない。




 かと言って、馬鹿のフリでもしてない。




 可もなく、不可もなくていう感じだ




 そのお陰で俺のことは「才能はある」という評価を家庭教師から受けている。




 おそらく、それをそのまま両親にもそう報告されているはずだ。




 書庫に出入りしてるのも知られてるので勤勉なヤツとも思われてるかもしれない。




 たまに兄上に邪魔されることがあるが。




 そして、6歳になったことで雑学以外に武術もさせられるようになった。




 そう、武術だ!




 剣、槍、体術等々の武術!




 それを先週、適性を見極めるために行った。




 俺の適正を聞きたいか?聞きたいだろ?





 ふふふ……




 聞いて驚け!





 はい、ドラムロールを鳴らしとけ!








 …………………………







 なんと!




 弱いのだ!




 そう、俺氏弱い!





 ………………いや、まぁ…勿体ぶってこんなこと言ったのはちょっとした言い訳があるんだよ。






 聞いてくれる?





 聞いてくれるよね?





 聞いてくれ。





 ...とまぁ、最初は心躍ったよ。




 やっと異世界ファンタジーっぽいことを出来るな!とは思ったよ。




 最初は王道!剣を握って、それっぽい構えをして、そのまま教官のうちの騎士団の人に切りかかったよ。




 でも、結果は大ボロ負け。




 それが槍でも、体術でも、何もかも負けた。




 ただ、原因がある。




 教官が手加減してないからとか、俺自身の武術の才能がないってわけではないらしい。




 なんでも、俺が攻勢に出れば人並みに出来るらしいが、守りがてんでダメらしい。




 俺も当てられる時は避けようとしてるが、どうも全ての攻撃が吸い寄せられように当たるんだ。




 教官の当てないつもりの攻撃も全てだ。





 ……そして、最もダメな原因は俺に攻撃が当たるときだ。




 そう、これが一番の原因。




 当たる時は「凄く」痛い。


 掠り傷も、地面に転んだときでも異常なほど痛い。




 前世でも傷を負ったときそこまで痛みに弱いわけではない。




 この身体になってから痛みに弱くなったんだ。




 隣で訓練してた兄上に「ふん、掠っただけで大声叫んで痛がるとは…雑学しか出来ない無能め。」って言われる始末だ。




 考えてみるとこれは異常過ぎる。




 俺の身体はおかしいのか?




 だが、こればかりは調べようがない。




 そういえば、8歳の子ども達が教会に集められて、鑑定スキル持ちの聖職者が子供逹の才能を調べる儀式が、年に2度あるはずだ。




 2ヶ月前に8歳になった兄上は来週鑑定される。




 兄上の魔法とスキルはゲームでは知ってるのでそこまで気にならないが、どういうものか見ておかないとな。




 俺が8歳になったときの勉強ってことで。




 兄上は俺がついて行くことに嫌がるだろうが、




 まぁ……そこは無視で行こう。






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