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パーティー不参加の弟

壁登って、タフクサ食ってからの3週間後。




 いやー帰った時にセッテにこっぴどく叱られて散々だったなぁ……


 退職準備で忙しいミーシェが助けに来なかったら、一晩中コースだったんじゃないか?




 あの日、両親は帰って来なかったし。




 まぁ…俺が叱られたことに関してはここまでにしてだ。




 あれから、少し色々と変化があった。


 主に兄上のことだな。




 あれから俺のことを「無能、無能!」とかも呼ばなくなったし、態度も少し変わった。




 憑き物が落ちたみたいな……何かの心変わりでもしたのだろうか?……わからんな。




 あと、俺が書庫に居ても兄上は堂々と入るようになった。偶に勉強に付き合うこともするようになった。




 付き合うと言えば、武術訓練も偶に面倒を見てもらえるときもあるな。


 毎度のことながら誰にでも負けるのは変わらんが、俺が負ける度に兄上から小言を言われることが多い。


 やれ、「貴様は攻めるときだけマシなのはなんとかならぬのか?」


 やれ、「何故、守りに関してそんなに下手なのだ……意味が分からぬ……」とかな。




 兄上と1対1をする時も一本取られるときに寸止められているな。その時また小言が言われるのセットで。


「貴様に寸止めするのも一苦労だ……」


 ……と、すごく疲れた顔で言う。




 あと……兄上は魔法の勉強もし始めたな。


 こっちに関して、俺はノータッチというか、俺の目に届かない所でやってるから何をしているか分からん。




 俺の方は……最近、武術訓練で負け続けてる俺に、今まで俺を持ち上げる連中も減ってきてた。


 一昨日なんかも、もう冷たい目で見られるようになった。




 ……その時、何故か兄上もそいつらの事を睨み返すんだが……何をそんなに怒っているんだか。




 俺は俺としてそういう期待とか、希望に見られるのが無くなって清々してる。家を継ぐのは兄上だし、ゲームでは何故俺が居なかったかの謎に集中出来るしな。




 まぁ、最近の出来事はこんなもんだ。




 そんなこんなで品評会……もとい、兄上の誕生日パーティーの日がやってきた。




 セッテも忙しく歩き回ったり、アルヴィンだっていつものぼんやりした顔が無く、真面目に警備を勤しんでいる。




 俺はこのパーティーには参加出来ないからパーティー会場に入ることはない。




 誕生日パーティー……まぁ、兄上の実際の誕生日はすでに3ヶ月前に終わってる。それなのに、今さらそれが開催される理由は適性検査が大きい。




 因みに誕生日でパーティーを開くのは貴族だけだ。


 平民は誕生日になっても、基本的に生活に余裕がないからまず祝わない。




 貴族も貴族で毎年誕生日を祝うわけではない。


 貴族が誕生日を祝うのは生に3回。




 魔力と才能が練り固まる時期の8歳。つまり、適性検査の適齢期だ。


 成人と認められる年齢の15歳。


 そして、最後の引退年齢の45歳だ。




 最後の引退する年齢が45歳となってる理由はまた追々だな。今の6歳の俺に関係ないしな。




 話を戻すが貴族が8歳で誕生日を祝うのは主に政治的に話が絡むことが多い。


 一番の理由は政略結婚だな。


 適性検査後の貴族の子はその能力を親がアピールする。


 それでその親は裏で同じ派閥の様々な貴族に声を掛けて、縁談を進める。




 故に品評会。




 ま、これは俺が言ってるだけだが…他の貴族も内心思ってるだろうし、別にいいだろう。




 パーティー不参加の俺は自室謹慎という名の監禁で俺は部屋のベランダで景色を見渡しながら座ってる。




 うん、今夜は星が良く見えるな。


 


 すると、カタカタと木材の音が近づいてきた。




 遠くから馬車の軍隊が見え、屋敷の前に次々と止まっていく。どいつもこいつもカラフルだ。


 流石貴族、自己顕示欲のカタマリー☆




 そんな馬車の軍隊から様々な人が出てきた。




 おおー。


 パーティー参加者がゴミのようだ。


 子供達に、その子たちの親に、メイドに、執事に、護衛の騎士に等々の人達が我が家の敷地内に入ってくる。




 ただ、アストラ家の本命まだ来てないな?




 どこだ?




 …………お、来た来た。




 両端にウミネコ、真ん中に帆船の紋章……





 海の物流を握る……オルビット家の馬車だ。



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