表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

忘れられない物語

作者: bitter


ねぇねぇおばあちゃん、なにかお話して?


いいよ、お膝にいらっしゃい


少女はその膝に座った。


これはね、遠い遠い昔の物語で忘れてはいけないものなんだよ


かつて私達は魔法を使ったような文明を築いていました。ですが、人々は仲良くする訳でもなく、いつも争いばかりしていました。肌の色が違うから。隣りの国を自分たちのものにしたいから。そんなくだらない理由で人々は争い、世界を巻き込む争いが3度起こりました。3度目の争いが起こった時、人々ある恐ろしいものを使ってしまったのです。それはそこにいるすべての生き物をころしてしまうようなもので、世界の人は3分の1になり、多くの緑を無くしてしまいました。


わーこわい!その人たちっておばかさんね!


ふふ、そうだね。とんだおばかさんだ。

それでもその人たちは争いをやめようとせず、その小さい土地を自分のものにしようと争い始めようとしました。それを見ていた神様はもう我慢できないと、人の前に現れ、人々の中からその恐ろしいものなどの人を傷つけるものやその心、魔法を使ったような文明を取り上げて封じてしまいました。もう、話し合いでやめてもらうのは無理だと思ったのです。


だから、あなたも人を傷つけようとは思わないでしょう?


うん、人を傷つけるなんておばかさんがやることだもの!私とってもいい子なんだから!


ああ、とってもいい子だ。私の自慢の子だよ。

それから神様はなくなってしまった緑を戻し、独特な生態系を作り上げて、帰っていきました。それから人はその環境に馴染みながら、そのおばかな歴史を忘れぬようにと物語や歌にして残したんだよ。


へー!面白かった〜!それじゃあ、私も妹にそのお話してあげるね!


ああ、話してあげて。忘れてしまったらいつでもここにいらっしゃいな。



そこには巨大な木の根に座っている少女の姿があった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ